定義
自分なりの定義を決めて、思考の素材にする。でも、その定義に執拗に拘らないこと。
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高い位置にある橋を、通らなければいけないのだが、怖くて通れないという夢をよく見る。
下には必ず河が流れている。
この前見たのは時代劇に出てくる日本橋みたいな見事な曲線で、つやつやした綺麗な木製だった。
四つん這いで渡ろうとしたがやはり無理だった。
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「さて、ワトソン君!ウチのかみさんがよく言うんだが、私は頭脳は大人だが身体は子供だそうだ。しかし、灰色の脳細胞とじっちゃんの名に懸けて私は謎を解いた。○○さん、犯人はあなただ!以上、古畑任三郎でした」
「博士!この名探偵アンドロイド、盛り込み好きじゃないっスか?」
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※本編は、投稿サイト『週刊ドリームライブラリ』さんの三題話企画に応募したものです。お題は「神」「とり」「大統領」。更に「甘い話」という縛りもありました。
どうぞ、ご笑読ください。
http://www.w-dreamlibrary.com/corner71/pg888.html
「神様仏様、今年こそ当たりますように!」
テーブルの向かい側で拝む恵の姿は、もう何年も見ているが、今年は特に気合いが入っている。幸男の目にはそう映った。付き合い始めて6年、同棲生活は3年。結婚に踏み切れないのは、二人とも定着した仕事に就いておらず、先行きが不安だからだ。そういう時期こそ堅実さが必要なのだが、ついつい宝くじなんぞ買ってしまう。困った事にここは意見が一致する。
年末ジャンボ、今年最後の大勝負。大晦日まで仕事をした二人は、帰宅後二人で確認しようと決めていた。食事も風呂も済ませ、気持ちを落ち着かせて、厳粛な儀式に臨む。50枚の宝くじを番号が見えるようにテーブルに並べ、テレビで紅白歌合戦を放送している中、スマホから当選番号掲示のサイトにアクセスした。二人で念入りに確認。その20分あまりの時間が、幸福の時だったかも知れない。すぐに厳しい現実が訪れ、ため息混じりの二人を後ろ倒しにした。
「ダメだ~」「ダメね~」落胆のハーモニーが虚脱感を生み、紅白に戻したテレビ画面も全く頭に入らなかった。
「そうだ、トランプでもしよう!」
幸男が、背後にある小さな本棚の横からビニール袋を取り出した。書類のような紙切れのようなものが床に数枚落ちたが、幸男はよく見もせず本棚の横に戻した。
「ジャジャーン!」
恵は気乗りしないものの起き上がり、トランプを見た。あぁ、幸男が買いそうなヤツ。心の声に止めたが、よくトンチンカンな衝動買いをする幸男だった。トランプの表は、アメリカの次期大統領トランプ氏だ。右手を上げ、口を歪ませながら熱弁するお馴染みの姿。
「これ、トランプ大統領トランプって言うんだよ。ははは」
「まさか買ったんじゃないでしょうね」
「買わなきゃどうすんのよ!」
ダメだ、こりゃ。心の声に止めたが、コタツのテーブルにうっ伏し態度には出した。伝わらないだろうけど。
「ババ抜きやろう!」
「二人じゃダメでしょ」
「七並べ!」
「シチなんて、質屋連想するから止めて」
「神経衰弱!」
「今一番聞きたくない言葉」
やっと幸男にも恵の気持ちが伝わったようだ。しばしの沈黙の中、テレビ画面に目をやると、紅白もフィナーレを迎えていた。
「今年のトリは誰だったんだろう?てゆーか音が出てないじゃん」
「あ、ごめんごめん、リモコン踏んでた。なんか5人組の男が歌ってたなぁ」
「嵐?はちょっと前歌ってたよねぇ・・・ギャッ!キムタクがいるじゃん。中居くんも。SMAPが出たの!?オーマイガッ!!」
コタツのテーブルは思ったより痛かった。おでこをしたたかに打ちつけた恵は、おかげで現実に戻った。
「初詣に行こうかぁ」
「そうだね、行くか」
二人が身支度をしている時、幸男が座っていた場所に一枚の宝くじが落ちているのに恵が気付いた。むむむ、外れくじはきちんと片付けたはず。コートに片手を通したまま宝くじを拾い上げた。半信半疑でサイトを再チェック。
やがて、恵の動きが止まった。鈍感な幸男もさすがに異変に気付く。放心した表情の恵は、宝くじをヒラヒラさせながら、喉に張り付いた声で、
「いーーっせーんまーーん」
「えっ!?当たってんの!!」「イエス、ウィ・キャン!」
「それ、オバうぐっ」幸男の唇を唇で塞ぐ恵。幸男も連続攻撃で返す。そのまま二人は狭い部屋を右に左に転がり始めた。
チュチュチュ、ゴロンゴロンゴロン。チュチュチュ、ゴロンゴロンゴロン。
恵は幸男の肩越しに、クシャクシャになりかけた宝くじの皺を延ばし眺めていたが、やがて重要な事に気が付いた。
わっ!これ、去年のだ!
チュ、ゴロン。チュ、ゴロン。
まぁ、いいか。もうちょっと夢見とこっ。
チュチュチュ、ゴロンゴロンゴロンゴロン。チュチュチュ、ゴロンゴロンゴロン・・・。
(おわり)
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この曲も、ストーンズは上手くカバーしている。原曲は、
ストーンズはこれをロックンロール化して乗りの良さで勝負。
ミックのハープは短めだが渋い。ジミー・リードの、
Eddie Taylor Ride 'Em On Down
https://www.youtube.com/watch?v=JdyYsMtiPlk
The Rolling Stones Ride Em On Down
https://www.youtube.com/watch?v=6lfFEpQB_gc
元々のオリジナルはこちら。
Bukka White-Shake Em On Down
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思い出したようにやっている企画。番外編として、『ブルー&ロンサム』から何曲かピックアップしてみよう。今回は、アルバム・タイトル曲の「ブルー&ロンサム」。4曲カバーしているリトル・ウォルター物の中で唯一のスローだ。
個人的に印象深いのは、ルーサー・タッカーのギターだ。彼のひた走る指遣いと、時折り噛みつくようなウォルターのヴォーカルの絡みがこの曲の魅力の殆どだと思う。
二人に比べると、リズム隊は控えめに聴こえるので、遠近感=空間が発生しそれが味わいに繋がっている。時代の音と言えばそれまでだが、音数の少なさや強弱の差は「無音の音」を生み出すというのは確かにあると思う。
今回のストーンズのカバーを聴いて意を新たにした。ギター陣はディストーションで粘り、気合い十分のミックのヴォーカルを盛り立てている。リズム隊も前に出て厚みが生まれている。ドラマチックなブルースだ。
いささかこじつけめくが、ストーンズは「ブルー」、ウォルターは「ロンサム」に重きを置いている気がする。自然にそうなってしまう面もあるだろう。
※蛇足だが、リトル・ウォルターは乱暴者として有名だ。得てしてその手の人間は寂しがり屋が多い。感情が屈折し拳に訴えてしまう。しかし、彼の音楽は乱暴者のレッテルが嘘のように繊細な一面がある。ハープをアンプリファイドしたのも、大音量を欲したと思いがちだが、細かい表現の為もあったと思う。「ロンサム」という言葉が悲しいくらいに似合う男だ。
THE ROLLING STONES Blue and Lonesome
https://www.youtube.com/watch?v=cuqqRAoCFIc
Little Walter - Blue and Lonesome (Take 1)
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[47枚目]●レ・ジェント『レ・ジェント』<リプリーズ>(91)
※本文を書くに当たり、
ニュー・ジャック・スウィングのような大きな潮流は、
棚から取り出した時、レ・
ティミーは、レ・ジットのメンバーとは表記されていないが、
リード・シンガーは、ロン・ウィルソン。ジャッキー・
ティミーもジャッキー・
Need a good woman
https://www.youtube.com/watch?v=pexdu7AcH2I
FULL ALBUM
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俺はどんどん若くなっていく
どのようにかは わからない
でも 今の方がより満たされている
人生は ゆっくり流れてく
過去はただの写真のようで
昔知っていた友たちの
今の愛の方がずっと大切なんだ
「ホーム・スウィート・オクラホマ」 by レオン・ラッセル(訳者不明)
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買い物帰りに立ち寄った大衆向け中華料理店。
隣席に老境の夫婦二組。食事前に日本酒をコップで嗜んでいる。
私から見えたのは坂田利夫師匠に似た無口な爺さん。半分外を眺めながら、旨そうに、しかし少しずつ杯を仰ぐ。
好々爺と昼間の日本酒。
ここに向かいたい気もする。
ロバート・ナイトホーク、いや、ロバート・リー・マッコイでも聴きながら・・・。
Robert Lee McCoy-Friars Point Blues
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今年は還暦を迎える。
一般的には、人生の大きな節目なのだろうが実感はない。得てしてそういうものだろう。
確かに若い頃は60歳と聞くとずいぶん年寄りな印象を持っていたが、自分がいざその年齢になると別に何て事はない。
体力的な衰えは感じる。しかし、精神的には健やかさが増しているような気もする。渋みや枯れ具合を感じるには、実は若やいだ活力が必要ではないだろうか。
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全国のブルース・ファン、ストーンズ・ファンは、この年末年始『ブルー&ロンサム』と『BSR』誌の付録CDを散々聴き比べていたのではないだろうか。
『BSR』誌付録CD史上最高傑作の呼び声高い?今号盤は、確かに面白い。ただ、繰り返し聴くと統一感の無さが気になる。コンセプトが『ブルー&ロンサム』のオリジナル曲を配列通りに並べるという点にあるのだから已むを得ない話だ。
そう考えると、ブルース度の濃さは共通していても、それぞれ特色のある曲群に統一感を齎したストーンズが凄いのだ。しかも、オリジナルに近づきつつも自分たちのバンド・サウンドを崩していないという平衡感覚のレベルの高さ。例えば、マジック・サムやオーティス・ラッシュのモダンでスマートな部分を控えて、内に潜む黒々とした「とぐろ」を引きずり出すような生々しい迫力はどうだ。アルバム全体で言えば、ミックの鬼気迫るヴォーカルと隅々まで魂の込もったハープ。キースとロンの抜群のタイム感。いつもと違うが聴き応えのあるチャーリーのドラム。ベースも指圧のようにツボを抑えている。ピアノもここぞという時にコロコロとよく転がっている。クラプトンは相変わらず丁寧に弾き始めるが、徐々に熱を帯びてくる。
2012年に発表された、かつてチェッカーボード・ラウンジで行われたマディ・ウォーターズのライブにストーンズが飛び入り参加した様子を収録したDVDは話題を呼んだ。印象的な場面の一つにバディ・ガイの速弾きに熱い視線を送るキースの姿があった。あれは完全にロック・スターではなくギター少年の眼差しだ。押しも押されぬ地位にいながらまだ学ぼうとしているのだ。いや、学ぶというか心底ブルースが好きなのだろう。恐らくワクワクしながらバディの指使いを見ていたに違いない。このDVDにおけるミック、キース、ロンの姿はストーンズで演奏している時と違う。ミックはどのタイミングで歌い出そうかと集中している。キースとロンは殆ど不動の姿勢で熱心に弾いている。
DVDで観られたように、彼らがブルースに対して抱く深い敬意と情熱が、このアルバムからひしひしと伝わる。その上で、若い世代に興味を持ってほしい為、音を分厚くしシャッフル・ビートを目立たせ、スロー曲ではより深みを持たせながらエキセントリックに攻める局面も持つ。ブルース・ファンの中には音の分厚さに引く人もいるかも。リトル・ウォルターやリトル・ジョニー・テイラー、エディ・テイラーやジミー・リードの艶っぽさには及ばないと言う人もいるかも知れない。しかし、ストーンズの思惑はそれをコピーする事ではない。「変わりゆく変わらぬもの」として、新しく創造し、次の世代に遺産を渡しているのだ。もちろん我々オールド・ファンも大いなる刺激を受けた一枚である。
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新年明けましておめでとうございます。熊本は暖かく穏やかな正月となりました。
さて、この二、三年、私の頭の中には「時間軸」という概念がはびこっています。時間通りに進む時間軸と、自分の思いの中で過去に戻ったり現実を見つめたりする時間軸の二通りあるかと思っています。私の好きな黒人音楽が、過去の遺産を大切にしながら創造的に進化していくものであるというのも大きく影響しています。
最近、「時間軸」から派生して「時間の流れ」を考えるようになりました。一見似ていますが、時間軸を形成している流れといえば良いでしょうか。それはSNSからの連想です。現在私が主に利用しているのはフェィスブックの他はTwitterとブログです。mixiや他のSNSにも所属していますがmixiは記事の転載をしているだけだし、他SNSは範囲が限られています。
①Twitter、②Facebook、③ブログを比較すると時間の流れが速い(過去へと流れる時間が速い)順番になっていると思います。写真は殆どジャケット写真しか使わない私にとって、全て言葉で展開しているようなもの。言葉の流れる速度とも言えるでしょう。これが実は面白い。各SNSの言葉の過ぎ去り方と残り方、そしてそこに関わって下さる皆さんとの関係が面白いのです。
新年早々、自分なりの理屈をこねくり回すのはこれくらいにして、後は追い追い考えようかと思います。
どうぞ皆様、今年も宜しくお願いします。
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