転がる石に苔はつかない
人間生きていれば、何らかの「苔」が付着するのは已むを得ない事で、むしろ、苔も含めた人生の方が深みがあると以前から思っていた。「転がる石に苔はつかない」という諺が良い意味で解釈されているのに、実は違和感があったのだ。よく、ローリング・ストーンズの、新しい感覚を取り入れながら突き進む音楽道にも使ったりする。しかし、彼らも苔むしながら転がり続けているので存在感があるのが正確なところではないか。
と、思っていたら、実はこの諺、英米で解釈が違うらしい。イギリスではころころ商売替えをしてはうまくいかないとか、腰が落ち着かない人物を非難したような意味らしい。日本も「君が代」の歌詞のように「苔のむすまで」存在する事を讃えている。一方、アメリカは冒頭に掲げたようにチャレンジする事の大切さという意味で使っている。「苔」の解釈が逆の意味になっている。
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1114979726
マディ・ウォーターズの「ローリング・ストーン」やテンプテーションズの「パパ・ワズ・ア・ローリング・ストーン」は、どちらも浮気な男、家庭を顧みない父親を歌っているようだ。生きていく上での辛苦と、平凡な、ささやかな幸せの積み重ね、両方合わせたものが「苔」ではないかと思う。
Muddy Waters - Rolling Stone(Catfish Blues)
https://www.youtube.com/watch?v=bnsw4sySaxw
The Temptations- "Papa Was A Rollin' Stone"
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