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2017年8月

レコード棚を順番に聴いていく計画 Vol.45

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[54枚目]●ボビー・ブランド『メンバーズ・オンリー』<マラコ>(85)

http://diskunion.net/portal/ct/detail/1006543043

※本文を書くに当たり、高地明さんのライナーを大いに参考にしています。

ブルース界を代表するシンガー、ボビー・ブランドの<マラコ>デビュー作。私が持っているのは、96年に<Pヴァイン>がリイシューしたCDで、オリジナルと同内容だ。どす黒いブルースから、ハートウォーミングなソウルまで存分に味わえる内容となっている。

①「メンバーズ・オンリー」は、何度聴いても心が和む名曲だ。ジャケットに写る、ボビーの屈託のない笑顔を眺めながら聴くと、たしかに心の傷口も塞がりそうである。

②「イン・ザ・ゲットー」は、エルヴィス・プレスリーで有名な曲。エルヴィスの歌唱は、淡々としながらも、深みと安定感を感じるが、ボビーも同様だ。次の曲から、怒涛のブルース攻撃が始まるので、良い感じのワンクッションになっている。

③「アイヴ・ジャスト・ガット・トゥ・ノウ」④「ストレイト・フロム・ザ・ショルダー」(④トミー・テイト作)と、王道ブルースが続く。流石の仕上がりである。⑤「スウィート・ウーマンズ・ラブ」(③と合わせジーター・デイヴィス作)はブルーズンソウル的、⑥「キャン・ウィー・メイク・ラブ・トゥナイト」(フランク・O・ジョンソン作)はソウル色が濃く、③→④→⑤→⑥とだんだん曲が“ほぐれていく”ようにも思えた。

ジョージ・ジャクソン作が2曲。⑦「スウィート・サレンダー」は、ソリッドな乗りにボビーのディープ・ヴォイスが絡み、大人のコクが生み出されている。もう一曲「ハート・オープン・アップ・アゲイン」はラストに配置。「メンバーズ・オンリー」同様に、悲しみを癒すような歌声が漂う。凡百の歌手とひと味違うのは、力みのない力強さに裏打ちされている点だろう。

間に挟まれたリトル・ウィリー・ジョンの「アイ・ニード・ユア・ラブ・ソー・バッド」は、リズム&ブルース感覚が良い味を出している。

<マラコ>の総帥であり、ウルフ・スティーブンソンと共にサウンド・プロデュースも手掛けるトミー・コウチは、本作のコーディネーターとして、ボビーと旧知の間柄であるメルヴィン・ジャクソンを起用した。ある意味「メンバーズ・オンリー」な環境を目指したのかも知れない。ギターには、ジミー・ジョンソン、バッキング・ヴォーカルにジュウェル・バスやジョージ・ソウレの名も。

Members only

https://www.youtube.com/watch?v=A_ns18S7gHM

In the ghetto

https://www.youtube.com/watch?v=j-RLL0XhJbs

Straight From The Shoulder

https://www.youtube.com/watch?v=pSo47llUMWg

Sweet Woman Love

https://www.youtube.com/watch?v=VyzfUAeq8Jc

Can We Make Love Tonight

https://www.youtube.com/watch?v=v0qfxq_rSSs

Heart, Open Up Again

https://www.youtube.com/watch?v=pOA_dI6c8n0

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ルーサーに外れなし!

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Luther Vandross - Never Too Much

https://www.youtube.com/watch?v=pNj9bXKGOiI

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LUTHER''Houserocker''JOHNSON (Atlanta ,U.S.A) - What'd I Say

https://www.youtube.com/watch?v=F6Olr-awE1M

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Luther Tucker & Charlie Musselwhite - Help Me

https://www.youtube.com/watch?v=JeL9Ce2glWY

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Luther'Georgia Snake Boy' Johnson ~ ''Remember Me''(Electric Chicago Blues 1969)

https://www.youtube.com/watch?v=5cakiAaWvH0

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Luther 'Guitar Jr' Johnson ~ ''Nobody Wants To Loose'' (1976)

https://www.youtube.com/watch?v=cG2U0e2wzUs

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Luther Ingram - If lovin you is wrong i don't wanna be right

https://www.youtube.com/watch?v=nWAUCVbnDUg

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Luther Allison - It Hurts Me Too at Montreal International Jazz Festival, 1997

https://www.youtube.com/watch?v=5MqYPyRkcNs

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時間

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【イメージ・ノート】

※歌詞内容とは無関係です。

時計の刻みだけが時間ではない

人それぞれの思いが刻む時間もある

Irma Thomas - Time Is On My Side

https://www.youtube.com/watch?v=cP-c2Aq47Cs

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皿屋敷

音楽好きが言う「皿屋敷」とは、大量のレコードを所持するお宅ではないか。もし、いちま~い、にま~いのペースで数えたとすると、仮に1分間に60枚数えられたら3600枚数えるのに1時間かかる。10000枚だったら3時間程度か、もし、36000枚あったら何と10時間!だからどうした!

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身近な怪談

初めて買ったと思ったレコードが、既にレコード棚にあったのを発見した時(;゚Д゚)

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思い出の再確認

今回の三連休は、宴会続きとなった。

金曜は、かつて音楽好き仲間が集まっていた喫茶店のマスターを囲んだ席。風の噂で動向は知っていたものの、会うのは30年ぶりぐらいになる。先輩・後輩合わせて6人ほど集まった。全員微妙に「専門」が違い、こういう人達との音楽談義は非常に有意義。それにしても、みんな30年経っても極端に変わった人はいない。面白かったのは、ロック全般が得意な後輩氏は、喫茶店でかかっていたソウル/ブルースから黒人音楽を学んだと言うが、私はブラック系のジャズが印象に残っている。この辺り、マスターの”忖度”が働いていた気もするが、ご本人はニコニコするのみ。

土曜は、高校の還暦同窓会。結構な参加者数で盛り上がった。みんな写真付きネームプレートを付けていたので「あんた誰?」状態にはならず。それにしても、最大40数年の時の流れは感無量である。歳を重ねると思い出の数が増え、再会がまた新しい思い出になる。

日曜は、お盆の集まりがヨメさんの実家で。お義父さんが亡くなったのは私と同じ60歳だ。最初にヨメさんの実家でお会いした時、胡坐をかくお義父さんにちょこんと座っていた小学生低学年のお嬢ちゃん(ヨメさんの姪)が、今は二人の子持ちで下の娘さんは、小学生の高学年だ。ウチの娘とよく遊んでいる。

さて、30年とか40年の間、私は私なりに毎日を過ごし、自分の時間軸を歩んではいた。それなりに人生の重みも自分に加わっているとは思う。ただ、それを掘り下げて考えたりはあまりしていない(誰しもそうかも知れないが)。

前に進むために、後ろを振り返り、今を生きてゆくのが人間なんだろうな。

Thomas Bailey, ''Wish I Was Back''

https://www.youtube.com/watch?v=nVT46blWmno

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サニブラウン

「サニブラウン」て名前がカッコイイから歌のタイトルにありゃしないかと思って検索したら、ミュージシャンの人がいました。カナダ在住の人。私が知らないだけで有名なのでしょうか?
 
Sunny Brown - Teri Yaad Mein - Music Video

https://www.youtube.com/watch?v=s78iHdFVFX4

 

どうしても黒人を持ってこないと何なので、御大の登場!終盤画像も乱れる壮絶シャウトが聴けます!

James Brown - Sunny ( Live in Paris )

https://www.youtube.com/watch?v=p6FmS5Co-j4

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メンバーズ・オンリー

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「ブロークン・ハート」の持ち主だけが集まる場所。傷をなめ合うわけでなし、背中を叩かれるわけでもない。ただ、ボビーの歌声に耳を傾けるだけ。包容力に満ちた歌声は心の芯まで温めてくれる。ブルース界のレジェンド、ボビー・ブルー・ブランドの<マラコ>デビュー作。迎える側も彼が歌いやすい環境を整えている。人と人とのつながりが生んだハートウォーミングな世界だ。

Bobby Bland - Members Only 和訳付

https://www.youtube.com/watch?v=EqqOQVyzswc

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レコード棚を順番に聴いていく計画 Vol.44

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[53枚目]●アン・ネスビー『アイム・ヒア・フォー・ユー』<パースペクティヴ>(96)

https://www.discogs.com/Ann-Nesby-Im-Here-For-You/release/584030

ゴスペルの爽快な迫力と、現代R&Bの軽快なリズムが融合したサウンドで話題を呼んだ、サウンズ・オブ・ブラックネス(以下SOB)。リード・シンガーの一人だった、アン・ネスビーのソロ第一作が本盤だ。SOBをブレイクさせたジャム&ルイスの仕事である。

必ずしも、打ち込みばかりではない。2曲目の「アイム・スティル・ウェアリング・ユア・ネイム」で早くも、ペリ・シスターズのゴスペルライクなコーラスを従え、余裕の歌唱を聴かせる。時々アレサを思わせるが、若干潤いが足りない感じも。そもそもこの人、全般的に聴き疲れする。極私的感想ではあるが・・・。

③「イフ・ユー・ラブ・ミー」は、メアリー・J・ブライジが似合いそう。この曲への乗り方は好き。

⑤「(ホワット・ア)・ラブリー・イブニング」⑥「アイル・ドゥ・エニシング・フォー・ユー」は、しっとりと歌い上げる。シャウトもこの程度に抑えて欲しい。アン・ネスビーは、パティ・ラベルやグラディス・ナイトに曲を書いているそうだが、その予備知識のせいか、⑥ではパティを連想した。

⑧「スリル・ミー」や⑭「アイル・ビー・ユア・エブリシング」は打ち込みだが、引き摺り気味のリズムが自然に身体を揺らす。本盤では、この辺の曲が気に入った。

⑨「ホールド・オン」は、高速スキャットが微笑ましい。スティーブ“シルク”ハーレイのプロデュース。

⑩「イン・ザ・スピリット」。リズムの刻み方は好きなのだが、シャウトを頑張り過ぎ。

⑪「ディス・ウィークエンド」。オールドソウル色濃い。シャウトの出しどころも良かった。

⑫「キャン・アイ・ゲット・ア・ウィットネス」も、ちょっと感覚が違うなと思ったら“シルク”ハーレイがコ・プロデュース。12インチ向けの曲みたい(勝手な推測)。

タイトル曲⑬は、アーバンというか、ほとんどポップス的R&B。

⑮「レット・オールド・メモリーズ・ビー」⑯「ロード・ハウ・アイ・ニード・ユー」と、正統ゴスペルで締める。

順調にソロ活動を重ね、ミュージカル女優としての顔も持つアン・ネスビー。最近の活躍ぶりを詳細には把握していないが、確固たる地位は築いているようだ。 本盤に限って言えば、買っても損はない一枚。ジャム&ルイスのポイントが高い気はするが・・・。

If You Love Me

https://www.youtube.com/watch?v=IjIYSJ-0810

I'll Do Anything For You

https://www.youtube.com/watch?v=kaA7lcnr05E

Thrill me

https://www.youtube.com/watch?v=tXTzQK2GraY

This Weekend

https://www.youtube.com/watch?v=KtQOk4ygC24

I'll Be Your Everything

https://www.youtube.com/watch?v=94dc5JanQ7c

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