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速読・遅読

●速読を推奨する人と、遅読を推奨する人と二通りある。より多くの本を読もうとしたら速読、文章を噛みしめたかったら遅読、と結論付けるのも不足感が湧く。結局、本次第じゃなかろうか。本の分厚さと読了に掛かる時間は必ずしも比例しない。井上ひさし『吉里吉里人』は、大部だがほとんど一晩で読んだ。ページを閉じられないのだ。もちろん、若かったのもある。でも、飛ばし読みではない。かなり集中して読んだ。遅読したのに結果速読?

●逆に考えると、読みにくい文章は時間がかかり、頭にも入りにくい。最近はあまり集中力もないので飛ばし読みになったりするのも正直なところ。遅読を目指すも結果速読?そもそも、時間がかかりそうな本は買わない。結局は、自分の気持ち(感性)が全てであり、読み方を決めてかかるのは所詮不自然じゃなかろうか。

●今日はひさしぶりに、並木坂の古書店巡り。古書・汽水社では『甘茶ソウル百科事典』。少々値は張ったがこれは持っておきたい一冊。発売時は私があまり甘茶系に耳を向けてなかったね。続いて天野屋書店さんで米原万理『発明マニア』。古書店で米原作品を見つけたら大抵買う。最後に、舒文堂河島書店にて、フィル・ガーランド『ソウルの秘密』。原題は「Sound of Soul」なので格別秘密感はない。原著は69年と、ソウル・ミュージックが誕生して間もなくの頃。「黒人の音楽」を強調している雰囲気をありありと感じた。ニーナ・シモンに一章割いていたり、ジャズとの繋がりにも言及していたりする部分にも興味を惹かれた。著者は『エボニー』の編集長でもある。

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