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2018年4月

ビー・エヴァー・ワンダフル!

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『ブルース&ソウル』65年<オーケー>発。

テッド・テイラーの個性的なハイトーン・ヴォイスは、強烈なアイデンティティーだ。バスター・ブラウン「ファニー・メイ」だろうが、フランキー・ライモン「恋はくせもの」だろうが、テッドが歌えばテッドの世界と化す。

年代や所属レーベルによる違いも、明確には見えてこない。時代性や音創りの妙を感じる前に、声を聴く愉しみが先立つのだ。

Stay Away From My Baby

https://www.youtube.com/watch?v=fL5Xp17wQLk

I'm So Satisfied

https://www.youtube.com/watch?v=gxTD4-jM4ow

(Love Is Like A) Ramblin' Rose

https://www.youtube.com/watch?v=Ot_-B-83Lb0

Why Do Fools Fall In Love?

https://www.youtube.com/watch?v=yOzXO1pbSRs

I Love You (Yes I Do)

https://www.youtube.com/watch?v=KJVKkW3jvgM

NEED YOU HOME

https://www.youtube.com/watch?v=ai0t-WqZdr4

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福岡の収穫(3)

田口商店では一枚のみ。ボニー・レイットの73年作品『テイキン・マイ・タイム』のリマスター盤(02)。アール・パーマー、タジ・マハール、ヴァン・ダイク・パークス、ロウエル・ジョージ、ジム・ケルトナーらの名が。

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「ブックス・キューブリック」に立ち寄った後、ジュークレコードへ。

まず、クレイ・ハモンドとZZ・ヒルのコンピ盤『サザン・ソウル・ブラザーズ』。

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前回来店時に保留した、ビッグ・タイム・サラーの『ブルース・イン・ジ・イヤー ワン・D・ワン』<デルマーク>(96)。

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これも、何度か保留した。ジ・アポラス。

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<ダイアル>盤の編集物、2枚組。ジョー・テックス、ボビー・マーチャン、クラレンス・リード、ポール・ケリー、クラレンス・"フロッグマン"・ヘンリー、フレデリック・ナイト、キング・フロイド、ジーン・ナイトなど。

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ジュークレコードでは、めでたくポイントカードが満杯となり、2000円引きとなる。今回何かと割引ができた。

博多駅に移動し、グルーヴィンレコードの博多駅地下街店へ。<グレイプヴァイン>の『キャロライナ・ソウル・サーヴェイ』。ロン・ヘンダーソン&チョイス・オブ・カラー、エルドリッジ・ホームズなど。

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買い付けはこれで終了。あと、しょうが焼き定食を食べてHMVや丸善書店、紀伊國屋書店などぶらぶらし、座れる場所を見つけては、家から持参した宮本常一著『生きていく民俗』を読みながら時間をつぶした。

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(おわり)

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福岡の収穫(2)

次は、グルーヴィンレコードへ。

ハリウッドの、ジョン・ドルフィンなる人物による<キャッシュ><マネー>作品集。メンフィス・スリム、ピーウィー・クレイトン、ジミー・ウィザースプーン、ジョー・ヒューストン、ペパーミント・ハリスなど。選者はトニー・ラウンス。

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<ヴァンガード>盤を日本の<キング>経由でリリースした、『シカゴ・ブルースの黄金時代』(というより『シカゴ/ザ・ブルース/トゥデイ!』のタイトルの方が私はピンとくる^^)。その第2弾。JB・ハットー、ホームシック・ジェイムス、ジョニー・ヤング、ジョニー・シャインズといった面々。

<アトランティック>1000円シリーズのダイナミック・スーペリアーズ。

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同じく<アトランティック>の1000円シリーズ『テキサス・ギター~フロム・ダラス・トゥ・LA』。アル・キング、レイ・エイジー、Tボーン、ギター・スリムなど。ジャズのコーナーにあったよ。

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グルーヴィンの後、入江書店へ。買いはしなかったが、古書店巡りは面白い。この日福岡は暑かったが、日蔭は涼しい。長歩きもさほどバテずに済んだ。

田口商店へゴー。

(つづく)

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福岡の収穫(1)

昨日の、福岡買い付け結果のご報告。

10時頃の到着で、まずはタワーレコード福岡店へ。「何を買わずに置くか」ではなく「何を買うか」という状況は、来店の度に高まる。結局<オールデイズ>盤だけ5枚購入した。

テッド・テイラーで、ソウル黎明期の<オーケイ>作品集『ブルース&ソウル』。

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ザ・プレイヤーズ『ヒール・ビー・バック』は、デルズが大きく関わっている作品。

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リル・グリーンの<ブルーバード>作品集。

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以前から買いたかったが、やっと手を伸ばしたシャーリー&リー。昔よく聴いた。

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<キング>の「バトル・オブ・ザ・シリーズ」からジミー・ウィザースプーン編。

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タワーは以上。ギフト・カードを5000円分持っていたので、余裕の支払い。

続いて、初めて向かう古書店へ。西鉄電車で2駅先の「あい書林」さん。映画関連とSF関連が目立った。ゴールデン・ゲイト・カルテットの福岡公演のフライヤーか薄手のパンフがあった。CDならともかく私はこういうのにあまりときめかないので「面白い」で終わり。

天神に戻り、因幡うどんにて肉うどん+ごぼ天で腹ごしらえし、次の目的地へ向かった。

(つづく)

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アート・テイタム・トリオ

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数珠つなぎで聴こえるピアノの音色は、チャーリー・パーカーのサックスを思わせる。意識が空の彼方へ引っ張られていくような快感を覚える。タイニー・グライムスも手数の多さを発揮するが、ある意味テイタムの高速ピアノに温もりをプラスしているような音遣いだ。さらにスラム・スチュワートが全体を落ち着かせるようにベース音を奏でている。但し、全員見事なスイング感、ブルース・ファン的にはジャンプ感だ。

アート・テイタムについては、本盤を聴くまで「凄いピアニスト」だという程度の認識で、その音楽自体にはゆっくり向き合っていなかった。今回もタイニー・グライムスとスラム・スチュワートも絡んでるしと思って手を伸ばした次第。結果的にはジックリ聴いてみるべきミュージシャンである事を痛感した。

ウィキペディアで調べてみると、アート・テイタムは1909年、オハイオ州トレドの生まれ。先天性白内障で、目はほとんど見えない状態との事。20歳頃にはラジオ局のハウス・ピアニストになり、その後名を馳せていく。同世代のファッツ・ウォーラーは彼を「神」と呼び、カウント・ベイシーは「世界の8番目の不思議」と絶賛。ステファン・グラッペリは、2人で演奏していると思い込んでいた。オスカー・ピーターソンは幼い頃彼の演奏を聴き、ピアノを弾くのが恐ろしくなったとか。ウラディミール・ホロヴィッツも驚嘆し、クラシック音楽界の重鎮たちも彼の出演するナイトクラブに押し掛けた。そういえば、レイ・チャールズの伝記映画『レイ』でも、憧れのアート・テイタムの演奏を涎を垂らさんばかりに聴き込むレイの姿を描いた場面があったのを思い出す。

テイタムのクラブの厨房には、田舎から出てきたばかりのチャーリー・パーカーが皿洗いをしており、テイタムの演奏が始まると厨房の入り口で聴き入っていたという。パーカーの意識もおそらく、空の彼方に飛んでいたのではないだろうか。もちろん、その後自分が飛ばす側になるのだが・・・。

I Got Rhythm (1944)

https://www.youtube.com/watch?v=T98zWZ6vMqE

Moonglow (1944)

https://www.youtube.com/watch?v=RJdf8ComiKU

I Would Do Anything For You (1944)

https://www.youtube.com/watch?v=itWEbBN4OzY

Honeysuckle Rose (1944)

https://www.youtube.com/watch?v=B_gRbpksJj8

DARK EYES by 78rpm

https://www.youtube.com/watch?v=L37Ka-C4vwQ

I Know That You Know

https://www.youtube.com/watch?v=Nnur0jLOoAc

※本盤とは関係ないが、動く映像もあったので・・・。

Art Tatum + Tiny Grimes + Slam Stewart Dec.1943 Tiny´s Exercise-variations

https://www.youtube.com/watch?v=HlRvazf3_7k

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あなたの知らないフィリーの世界

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2009年に米<ファンカデルフィア>レコーズが製作し、<ディスクユニオン>系<マグナムキャット>から解説付き輸入盤としてもリリースされていたモーリス・ベイリーなるプロデューサーの作品を集めた一枚。

http://diskunion.net/portal/ct/detail/54C090615601

maskmanさんの解説によれば、モーリスは40年代後半からジャズのテナーサックス奏者として活躍。50年代後半にポップソングを書き始め、62年に白人女性グループの曲が大ヒット、以降は作曲とプロデュースの道を歩んだそう。ニーナ・シモンやブルーノーツなどにも曲を提供、ディスコ時代にまで食い込んでいる。86年ハワード・テイト「スウィートネス」の12インチが最後の目立った仕事のようだ。

本作品はマイナーレーベル物ばかりで、音質もちょっとがさついているが、正統フィリーから軽快なノーザン、サザン寄りのバラードなど幅広く愉しめる。中々YouTubeでも拾えなかったが、何曲か貼り付けておく。

Donnie Elbert - Run Little Girl

https://www.youtube.com/watch?v=bMwJODbjl1g

DON GARDNER~YOUR LOVE IS DRIVING ME CRAZY

https://www.youtube.com/watch?v=OUjUSCJEXJ4

The Thoughts - Plain As The Nose On Your Face

https://www.youtube.com/watch?v=EQMXao9j52Y

Make Love To me Prince Johnny Robinson

https://www.youtube.com/watch?v=lwpv00OWeDk

Delights Face The Music (Phil LA Of Soul PH379)

https://www.youtube.com/watch?v=YFYt2D8Wnr8

Al Chestnut Miss Black America

https://www.youtube.com/watch?v=KP8vE3VhS2g

THE DESTINATIONS - I CAN'T LEAVE YOU

https://www.youtube.com/watch?v=okpAMMvHEYY

The Destinations I Can't Leave you Philadelphia soul music

https://www.youtube.com/watch?v=NTHUJSJBtLo

maskmanさんのライナーは微に入り細に入り、しかもユーモラスなので面白くてタメになる。ラストのデスティネーションズの項では、名前からして白人じゃないかと推測され、見事に当たっている。それに関連した話だが、今回YouTubeで探して判ったけれど、別の投稿には黒人グループの写真が使われている。ただし、どなたかが「おい、このグループは白人だぞ!」とコメントしている。あまりに愉快なのでそれも貼り付けておく。

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シドニー・ベシェ 1938-1940

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ジャズの世界をよく知らない身としては、シドニー・ベシェの位置づけもうまく説明しきれないが、この時代のラテン音楽の影響は強く感じる。タイトルにメレンゲ、ルンバ、ヘイシャン・ミュージックと付記してあったり、アフリカン・ルーツのリズムが特長的だったり。クラリネットやソプラノ・サックスが醸す哀愁モードの裏で、トランス的な打楽器群の音。これを「セカンド・ライン」とは言わないだろうが、ニューオーリンズ音楽特有の乗りに繋がっているのは何となくだが感じる。リズミックな曲以外には、当然のブルースや運動会を思い出す行進曲もあり。初期にはテディ・バンやミード・ラックス・ルイスも絡んでいる。

Ja-Da (1938)

https://www.youtube.com/watch?v=gSd9_9M3Ks8

Really the Blues

https://www.youtube.com/watch?v=qS_f9tvGjA0

Blues for Tommy

https://www.youtube.com/watch?v=aJmvOSPWXA0

Sous Les Palmiers

https://www.youtube.com/watch?v=4MG5AMl-ehA

Baba Rhumba

https://www.youtube.com/watch?v=P4jYy6KJ5Dw

Marche Du Colonel Bogey

https://www.youtube.com/watch?v=yHlSByr5FpI

Indian Summer

https://www.youtube.com/watch?v=lb5EVWYnLII

ONE O'CLOCK JUMP

https://www.youtube.com/watch?v=eiiUUWBmPHM

Sidney's Blues

https://www.youtube.com/watch?v=dwKke5FA06U

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