薄味ソウルの妙
本人たちより、デルズがバックコーラスに参加している点に興味が集まりがちなプレイヤーズ。<オールデイズ>盤で聴く事ができる。確かに代表曲「ヒール・ビー・バック」における下支え感やノーザン・ビート「アイ・ウォナ・ビーフリー」での乗りの厚みは特筆すべきだろう。しかし、デルズが感じ取れる・取れないにばかり集中すると、彼らのオリジナリティーに気が付きにくいし、そもそも疲れる。多分に私の耳の悪さではあるが、ここは素直に聴いていけば良いのではないか。YouTubeにも全曲アップされているほどのグループだ。デルズを持ち出さなくても愉しめる。
確かに、リードのハーバート・バトラーは弱っちい。ここぞという時にパワー不足を感じるのは否めない。だが、通して聴くと彼の薄味のヴォーカルが魅力を放つ。特に、ドゥーワップ系や、ややポップ寄りの曲、いわゆるメリハリに乏しい曲、ある意味ファジーな世界に彼の歌声は似合う。デルズのベース・ヴォーカル、チャック・バークスデイルの深い低音が度々登場するのは、バトラーとバランスを取る為のような気さえする。
それならば、「男が女を愛するとき」のような熱唱型の曲は、本来なら彼のレパートリーには入らないように思えるが、終始優しく歌い上げる事で、鉄板名曲のイメージが覆され、私は存分に愉しめた。
曲は素直に聴くに限る。
He'll Be Back
https://www.youtube.com/watch?v=khoATp8Ew7Y
Peace of Mind
https://www.youtube.com/watch?v=Jn7G1e-l-Jk
When a Man Loves a Woman
https://www.youtube.com/watch?v=-N0LXaXc5BE
Since I don't have you
https://www.youtube.com/watch?v=dfviFV0ncds
I WANNA BE FREE
https://www.youtube.com/watch?v=26q7zxrM2n0
Sunny
https://www.youtube.com/watch?v=7pUOQ7lTMFE
Why Do I Love You
https://www.youtube.com/watch?v=-wvBwIr4FeE
Why Did I Lie
https://www.youtube.com/watch?v=tjVyBGg6j44
Get Hep to Love
https://www.youtube.com/watch?v=SaQliFG7El4
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