妖しく?漂うブラック・フィーリング
ダイナミック・スーペリアーズは、ワシントンD.C.出身の5人組。何と言ってもファルセット・リードのトニー・ワシントンが中心人物だ。化粧した顔に、胸をはだけたお姿、さらには目の前に一輪の薔薇の花といったジャケット写真で推測がつくように、ゲイである。自分のセックス・アイデンティティーを、キッパリと貫き通すのは当時としては珍しい。逆に物珍しさだけで注目されがちだが、ソウル・シンガーとしての実力も十分にある。めくるめくファルセットだけでなく、地の声も張りがあるので裏返る時の一瞬が特に美しい。
グループ内でひとりだけ浮いているということもない。テンダーなテナーとの絡みも良いし、全体のバランスもシッカリとしている。彼らの実力をさらに高めているのが、作曲とプロデュースを全面的に担っている、アシュフォード&シンプソンだ。改めて彼らのソウル・センスには脱帽。ちょっとした音(ストリングス、ホーン、ギター等)や女性コーラスの挟み方、ブレイクのタイミング、音の強弱・・・正にソウル・ファンの"痒い所に手が届く"サウンド創りが成されている。
ソウル・ファンひいては全黒人音楽ファンになら、このブラック・フィーリング届くはず。
Shoe Shoe Shine
https://www.youtube.com/watch?v=hg8dUW3MqZc
Leave It Alone
https://www.youtube.com/watch?v=C2CNVBP5FpY
Don't Send Nobody Else
https://www.youtube.com/watch?v=4yruV9o04Y0
Romeo
https://www.youtube.com/watch?v=oWCgZ7GMTcU
Star Of My Life
https://www.youtube.com/watch?v=rKOfqdeD74E
Release Me
https://www.youtube.com/watch?v=Wj6iDhScgDk
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