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2018年7月

東京CD買い付けの旅(1)

7/28(土)~7/29(日)は東京へ行ってきた。ご存知の通り、台風12号の東京方面上陸から、西日本・九州方面への移動に合致したスケジュールとなった。

まずは渋谷のディスクユニオン、ジャズ/グルーヴ館へ。何しろソウルとブルース合わせてもジャズの1/4ほどのスペースなのでさほどの収穫はなし。デニス・ラサールの<ウエストバウンド>作品集を購入。

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ここで初対面のツイッターのお友達と合流。ご一緒にタワーレコード渋谷店へ。<ウルトラヴァイヴ>の「名盤千円」シリーズから出ている、ジョニー・アダムス『ハート&ソウル+12』。<オールデイズ>から、ナッピー・ブラウン、エディ・カークランド、キャッツ&フィドルを購入。

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次はディスクユニオン下北沢店に行く予定だったが、改札口を間違える。修正できたんだろうが、そのまま新宿に向かう事にした。最大のお目当てだった、ディスクユニオン新宿ソウル/ブルース館の移転先、ソウル/ブラックミュージック館を目指す。周辺地図も準備して来たのだが、いざ、南口を出ると地図にはない「バスタ新宿」が!地図と女心を読むのが苦手な私は、頭の中でうまく変更しきれない。しかも、雨が激しく降り出してきた。高島屋の軒下でしばし休憩。道向かいに渡れば狭い通りが入り組んで、雨に濡れなさそうなので移動。するとますます判らなくなる。だいぶ時間をロスし、そこそこ濡れた状態でどうにか到着。自ら招いたとはいえ、苦労して着いただけの成果はあった。詳細は次回。

(つづく)







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ギター・ブルース

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●シルヴェスター・ウィーヴァー『ギター・ブルース』<オーケー/Pヴァイン>(99)

http://diskunion.net/portal/ct/detail/53C100618704

※本文を書くに当たり、小出斉さんのライナーを大いに参考にしています。

オリジナル録音は23~27年。「ギター・ブルース」ってえらくアッサリしたタイトルに思えるが、録音物として登場したばかりの”クラシック・ブルース”期で、ギターのみをバックにしているものは、彼が弾いた曲が最初らしい。つまり当時としては画期的なタイトルだったのだ。誰のバックかというと、サラ・マーティン。当然彼女の名義なのだが、宣伝広告ではウィーヴァーのテクニックもセールスポイントとして強調されている。

サラとの2回目の録音時にソロ曲も吹き込み、それが①「ギター・ブルース」と②「ギター・ラグ」である。非常にまったりとした雰囲気で、「ラグ」も、ブラインド・ブレイクみたいな超絶技巧はなく、牧歌的な感触。ただ、ギター音の特色である温かみや哀愁は十分感じ取れ、ここがギターを使ったブルースの発祥と言われれば納得がいく。⑤「アイム・ビジー・アンド・ユー・カム・イン」などは悲しみの背後で楽しく跳ねるようなリフが聴け、「ラグ」ならではの魅力が濃く出ている。

宣伝広告で絶賛された③「ローミン・ブルース」。聴き取りにくい部分もあるが、力強いリフから味のあるナチュラル・スライドが印象的。ピアノやジャズ・バンドによるバックが常識だった時代を考えると、その後発達するギター中心のブルースの萌芽を確かに感じる。最初は「まぁ、普通だな」と思うが、それは今の時代の感覚だからだろう。

彼のヴォーカルは⑥「プア・ボーイ・ブルース」などで聴ける。きわめて真っ直ぐな歌い方がギターのフィーリングと合致している。

⑦「ダムファイノ・スタンプ」ではバンジョー演奏を披露。明るい曲調だが、細かい部分の音まで力強く弾かれていて聴き惚れる。

14歳のヘレン・ヒュームズも登場。彼女を見い出しフォローしたのがウィーヴァーだった。ヘレンの感謝の言もライナーに記載されている。ヘレンと言えば「ビー・ババ・リバ」に代表されるキュートな歌声が魅力だが、ここでのヘレンはナチュラルな歌唱で、しかもコクがある。他の女性ブルース・シンガーに比べ全く遜色がない。

ウィーヴァーを取り巻くもう一人の重要人物が、ウォルター・ビーズリー。彼と組む際はスライドを彼に任せ、ウィーヴァーはバックに徹している。ヘレン・ヒュームズがヴォーカルの⑫⑰などでも聴けるが、⑲「ボトルネック・ブルース」での、ウィーヴァーの飛び跳ねるリフに絡むスライドは絶妙。コンビでは、インストに加え、ウィーヴァーのヴォーカル、ビーズリーのヴォーカル(21~24)各々がある。ウィーヴァーは自然なヴォーカル、ビーズリーは、年上じゃないかと思うほど老成した声を聴かせる。結局二人ともブルース史の奥に隠れてしまったのは残念至極。本盤で堪能するしか無いのだろうか。25.がラスト・レコーディング。よく張った声が妙に切ない。

<ギター・マガジン>の別冊で出ていた『ロバート・ジョンソンより前にブルース・ギターを物にした9人のギタリスト』の冒頭もシルヴェスター・ウィーヴァーだった。もちろん、ギター演奏を主とするブルースが全て彼の功績とは言えないが、ギターという楽器自体の魅力を通じたブルース表現へのヒントは、彼がもたらした部分が多くあると思う。

①Guitar Blues

https://www.youtube.com/watch?v=j00yl_EJUGQ

②guitar rag

https://www.youtube.com/watch?v=plsT3v5tlg4

③Roamin' blues

https://www.youtube.com/watch?v=ro4VcH0oDtk

⑤I'm Busy and You Can't Come In

https://www.youtube.com/watch?v=ML86RztiyQg

⑥Poor Boy Blues

https://www.youtube.com/watch?v=kR0H_y_FMeY

⑦Damfino Stump

https://www.youtube.com/watch?v=l_gOy-uP9Ug

⑪Penitentiary Bound Blues

https://www.youtube.com/watch?v=8Cr17PA3o08

⑫Cross-Eyed Blues

https://www.youtube.com/watch?v=o6PTZo-szQA

⑰Nappy Headed Blues

https://www.youtube.com/watch?v=FPimtwztorY

⑲Bottleneck Blues

https://www.youtube.com/watch?v=doYq9sj513Q

21.Georgia Skin

https://www.youtube.com/watch?v=3Bw52ZKf6tY

24.Sore Feet Blues

https://www.youtube.com/watch?v=jAWhKN6K6-o

25.Black Spider Blues

https://www.youtube.com/watch?v=m6lQRz2b7pI

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100も承知

テレビ番組のテロップの雑駁さは、今に始まったことではないが・・・。

今朝は「100も承知」というのを見てしまった。漢数字であるべき所を算用数字で表記するという間違いはよく見かける、どちらでも成立する場合は確かにあるだろう。しかし、算用数字はカウントする数字の表記が基本だろうから、「100も承知」が成立すると「67ぐらいは承知」とか言えるんじゃないか、とまたバカな事を考えてしまう。

ついでに調べたら「百も承知」に「二百も合点」と続ける言い方もあるらしい。こういうのが日本語の面白み。いい加減な表記ばかり読まされたら、感じる力や表現する力は萎む一方だ。

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