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デニス・ラサールの<ウエストバウンド>シングル集

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13年<エイス>による編集盤。ウィリー・ミッチェルや、ジーン・”ボウレッグス”・ミラーが関わっているとは言え、曲を自作出来る人はやはり強い。盤石なソウル/ブルースの世界が展開されている。歌唱力を誇示するタイプではないので、良い意味で雰囲気で歌う人だ。ソツのない演奏陣あっての事ではあるが。
リズムの乗りは抜群。ノーザン系だけではなく、「マン・サイズド・ジョブ」のようにステイプルズばりのゆったりとした乗りも見せる。また、迫力不足のティナ・ターナー感も時には(迫力が全てではない)。バラードも決して弱くない。ツボを心得ている。「トライング・トゥ・フォーゲット」などは、フィリーの薫りも漂う美しさ。ブルースは「ザ・ベスト・シング・アイ・エヴァー・ハッド」で堪能。
個人的には<マラコ>期のイメージが強いが、この時代から完成度は高かったと納得。
ボーナスとして、ラジオ広告が2編収録されている。軽快なDJに導かれ、曲の一部が流れるが、それを聴くだけでも十分ソウルフル。黒い完成度の高さがここでも証明されている。

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