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エディー・カークランド

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※本文を書くに当たり、永田鹿悟さんのライナーを大いに参考にしています。
ジャズ・レーベルの中でも、<プレスティッジ>はブルース・ファンにはよく知られている。その傍系<Tru-Sound>から62年に発表されたエディー・カークランド『イッツ・ザ・ブルースマン!』の<オールデイズ>版(18)である。
親元がジャズ系でもあり、録音担当はルディ・ヴァン・ゲルダー、サックスにはキング・カーティスに加え、オリヴァー・ネルソンが参加している。もちろん、ジャズ寄りではなくガッツリいなたいブルース・アルバムである。エディーのヴォーカルは「がなり系」だが、やかましさはなく、スパイスのように曲を締めている。ギターの間合いも抜群で、感情移入しやすいサウンドだ。特に、スロー系のブルースだとヴォーカルの迫力とギターの間合いの絶妙さが際立つ。
17歳の時に家出して"メディシン・ショウ"に参加していたというから、世代的には相当旧い。しかしながら、オールド・ブルースに固執しておらず「ダウン・オン・マイ・ニーズ」等はタジ・マハールを思わせるようなフォーキーな感覚も漂う。ただ、極端に新奇なサウンドを取り入れるというより、下地となるヴォーカル&ギターのブルース濃度に変化はなく、よく聴けば色んな要素を感じる事ができる、といったところだ。それゆえ、聴いていて飽きが来ない。ジャズ系のミュージシャン参加の影響もあるかも。「ベイビー・ユー・ノウ・イッツ・トゥルー」では、Tボーンを想起した。
ライナーでは、本盤発表前の録音として、<レリック>からリリースされた『スリー・シェイズ・オブ・ザ・ブルース』についても触れられている。収録されている<ルパイン>発の「トレイン・ダン・ゴーン」と「アイ・トライド」がYouTubeで見つかり、比較できて面白かった。「アイ・トライド」にはファルコンズがフューチャーされている。「トレイン」の方はあまり変化なく、ハープのテンポがややゆったりめの感じだ。変化の大きい「アイ・トライド」の方を今回貼り付けておく。
今回の<オールデイズ>盤は、ボーナスが2曲。<ヴォルト>からリリースされたものだ。「ザ・ホーグ」は、ハンドスピーカーから出ているようなヴォーカルで、ボブ・ログⅢ世を思い出してしまった。パート1だけの収録だったが、YouTubeには1&2でアップされていたので、そちらを貼り付けておく。もう1曲のボーナス「ゼム・ボーンズ」もなかなか面白い。
一般的には、ジョン・リー・フッカーの相棒として認識される事が多いようだが、本盤を聴けば、ブルースマンとしての深みと、一ミュージシャンとしての音世界の構築度の高さが理解できる。埋もらせてはならない存在だ。

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