ニーナ・シモン
ニーナ・シモンの人生も波乱万丈だ。豊かな音楽的才能がありながら、デビューまでは汲々とした生活。著名になっても政治活動で政府に睨まれ、ダンナのDVに苦しみ、自身も娘をネグレクト。晩年は乳癌との闘い。よくあんなに美しく澄み切り力強い音楽が生み出されたものだ。完成度の高い音楽だが、微妙に屈折している感も。通常それはオリジナリティーと呼ばれるが、もっともっと深い感じがする。我々はそこに共鳴しているのではないか。やはり、曲を聴くのではなく人を聴いているのだ。差別とは闘っても取り入れる音楽を差別しなかった点も凄い。
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