ビル・ドゲット feat. エディ・デイヴィス&エディ・ヴィンソン
●『ビル・ドゲット・フィーチャリング・エディ・デイヴィス&エディ・ヴィンソン』<ブラック&ブルー/ウルトラヴァイヴ>(78/20)
※本文を書くに当たり、田中英俊さんのライナーを大いに参考にしています。
ビル・ドゲットの強烈なオルガンに、2人の"エディ"によるサックスが絡み、極上のジャンピン・サウンドが展開されている。エディ・ロックジョウ・デイヴィスのテナーは逞しく、エディ・クリーンヘッド・ヴィンソンのアルトには艶がある。オルガン・ジャズのアルバムは、個人的にはビッグ・ジョン・パットン『レッテム・ロール』に次ぐ買い物。あちらはサックスがなく、ヴィブラフォンやギターが参加している分、ファンキーながらトロンとしたサウンドが印象に残った。ビル・ドゲットは、サックスの咆哮に触発されるようなギャンギャン弾きが目立つ。しかしながら、細かいテクニックも見事で、心奪われる職人芸を聴かせてくれる。
<ブラック&ブルー>は、ブルース・ファンにも著名なフランスのレーベルで、この再発シリーズ<ブラック&ブルー・リアル・ジャズ・クラシック>のラインナップには、クラレンス・ゲイトマウス・ブラウンや、タイニー・グライムスの名前も上がっている。私のようなジャンプ系のブルース・ファンにも愉しめる内容のようだ。尚、今回の再発CDにはボーナス・トラックが4曲ある。⑦「イン・ア・メロウ・トーン(テイク2)」⑧「カミング・ホーム(テイク1)」⑨「トッツィー」(今回YouTube貼り付け)⑩「スピーディー・ビル」(この速弾きが素晴らしい。お聴かせ出来ず残念)だ。
①エリントン作品、②ドゲット作、③E.HAGAN作、④⑨ヴィンソン作、⑤ヴァン・ヒューゼン作品でシナトラで有名、⑥ガーシュウィン兄弟作との事。
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