ことわざ商店街
この商店街に入るには、石橋を叩いて渡らなければならない。
全長は、歩いても五十歩百歩である。必ず三歩歩いて二歩下がらなければならない。あ、これは諺じゃない。
精肉店のコロッケがあまりに美味しくて、食べた人のほっぺたが地面にぺたぺた落ちている。薬局では二階から目薬を差してくれる。宝飾時計
店では、真珠の首飾りをした豚がマスコットだ。定時になると鐘を鳴らす。時は鐘なり。これは間違い也。傘屋さんの店頭には、大きな石があ
り、溜めた雨滴を垂らしている。良くしたもので少し窪みができている。始めて三年になるらしい。桶屋さんという珍しいお店もあるが、風が
吹かないと儲からないらしい。餅は餅屋で売っている。
お寺もある。住職が馬の耳に向かって念仏を唱えている。内容的には「仏の顔も三度まで」という事らしい。製茶店では、ヘソで茶を沸かして
いる。眼科医院は、目から鱗を落とすのが得意らしい。ペットショップもあるのだが、猫はコタツで丸くなって出てこない。犬は喜んで庭をか
けまわっているが、疲れて歩くと棒に当たっている。
百聞は一見に如かず。ぜひ探してみて下さい。
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