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ミシシッピ・ジューク・ジョイント・ブルース

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編集盤で、特に複数のミュージシャンを取り上げた場合、編集企図の面白味がキモとなる。本盤は、1941年9月9日の一日に限定し、ミシシッピ州クラークスデイルにある5軒の黒人酒場のジュークボックスにセットされている曲を集めたものである。リリース年に違いはあるものの、時間軸を「点」で捉えた上に、飲酒やダンス、会話などでリラックス気分を味わうのにふさわしい曲を集める事で見えてくる、40年代初頭の南部黒人が好む大衆音楽を浮き彫りにしている。しかも、4枚組というボリュームで愉しませてくれる。

 

 

「ブルースの都」のひとつとはいえ、ジャズ系もあるし、むしろブルースより多い感じだ。ただ、乗りが表に立つジャズが目立ち、ジャズに弱い私も参考になった。地域的な特徴もある。ご当地歌手といえるリル・グリーンが各ディスクに入っており、入っていてもおかしくないナット・キング・コールとかは、西海岸での人気が高かったらしい。また、ルイ・ジョーダンも何曲か入っているが、有名曲はないなぁと思っていたら、よく知られている曲群は翌年から連発している。逆に考えるとそれ以前から地道な人気はあったのだろう。有名曲と比べるとジャンプというよりジャズ的な感じではあるが、曲自体は良い。

 

 

後、特筆すべきは音質の良さ。高音部もまろやかな感じで各音楽が生き生きと聴こえる。トミー・マクレナンなど唾が飛んできそうな勢いだ。リル・グリーンも<オールデイズ>の<ブルーバード>作品集を持っているが、こちらの方が深みを感じる。

 

 

今回はディスク1から何曲かご紹介。

 

 

 

Louis Jordan - Do You Call That a Buddy?

 

God bless the child - Billie Holiday

 

Why Don't You Do Right - Lil Green

 

Bottle It Up And Go' TOMMY McCLENNAN

 

John Lee Sonny Boy Williamson - I Been Dealing With The Devil

 

Johnny Hodges; THAT'S THE BLUES OLD MAN

 

 

 

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