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2021年5月

ひさしぶり博多の収穫(3)

5月2日の博多行、その第3章。

 

 

当日は、昼過ぎから雨が予想されるという情報は頭に入れていたが、結構な本降りとなった。安易な考えで傘は持って来なかった。さらに、ジュンク堂書店を出てジュークに向かう時も、安易に考え、大体こんなもんだろうと歩いて行ったら、見当違いな場所に出てしまった。とりあえず傘が必要になってきたのでコンビニで購入。軒下を探してグーグルマップを確認するも、根本的に方角を間違えて行ったり来たり。足元は悪いわ、歩き疲れるわ、トートバッグに入れたCDは濡らしたくないわ、散々うろつき回ってやっとジュークに到着した時には、しばし呼吸を整えた次第。

 

 

時間には余裕があったので、ゆっくりと選ぶ事は出来た。結局4枚購入の運び。『ジャンピン・ライク・マッド』と名付けられた2枚組。<キャピトル>96年発。ジョー・ターナー、レスター・ヤング、クーティー・ウィリアムス、Tボーン・ウォーカー、ネリー・ラッチャー、ヘレン・ヒュームズ、ナット・キング・コール、ジミー・リギンス、ビッグ・ジェイ・マクニーリー、ルイ・ジョーダン、チャールズ・ブラウン、ジーン・アモンズ、ペギー・リーetc。ガッツリしたブルースを買ってないなと思い、アレックス・ムーア60年<アーフーリー>盤を94年CD化した物。ウェスト・ロード・ブルース・バンド『ブルース・パワー』<バーボン>75年作の02年CD化盤。<ヴィー・ジェイ>R&B集の、和田昇さん選曲<Pヴァイン>経由『ザ・ヴィー・ジェイ・R&B・レアリティーズ~ディーパー』。

 

 

ジューク・レコードの店長松本康さんは、鮎川誠さんの盟友で福岡の音楽シーンでは著名な方だが、仲間も含め嘗て編纂されたミニコミ誌を今回頂いた。店長による『ブルース100選』と、83年のピーウィー・クレイトン&クリーンヘッド・ヴィンソン福岡公演(羨ましい!)にちなんで出されたジャンプ系音楽をまとめた物。音楽に限らず熱い想いが伝わる文章は気持ち良い。

 

 

コロナ禍で実行した今回の買い付け。不安な気持ちは完全には拭いきれないが、CD選びの愉しさはそこそこ満喫できた。早く、通常の生活に戻れますように。

 

(おわり)

 

 

 

 

 

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ひさしぶり博多の収穫(2)

5月2日の博多行、その第2章。

 

 

タワーレコード福岡店を11時前に退店。通常なら因幡うどん辺りで昼食を摂るのだが、なるべく人が集まる場所を避けたくて、次に行くグルーヴィンレコード近くのコンビニでサンドイッチとパンを買い、地下鉄の駅のベンチで食した。

 

 

グルーヴィンでは2枚購入。ニューオーリンズの<フリスコ>レーベル作品集。知ってる名前はダニー・ホワイト、ウィリー・ウェストぐらい。98年<エイス>発。もう一枚は、スワンプ・ドッグ(ジェリー・ウィリアムスJR.)の<カラ>時代編集盤。ヘンリー・ストーンと組んで起ち上げた<ストーン・ドッグ>作品も。

 

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グルーヴィンでは貴重な情報を得た。福岡名物の中古レコード市『オンガクマニア』開催中だった。ジュンク堂書店が会場という事で、トコトコ歩いていると、そう言えばあの辺り再開発されてるんじゃ?と思い出す。そうだった。やはり移転していた。グーグルマップで見ると、一度戻って、警固公園の少し先のようだ。地図が読めない男&勘の悪い男の私は、やや迷いどうにか到着。ここでは、ジャズの箱から2枚セレクト。いずれもこの後向かうジューク・レコードさんの出品だ。あの店ににジャズのコーナーがあったのかと思いつつ、ジョー・ヒューストンとウィリス・ジャクソンというブリブリゴリゴリ系を買って見た。ジョーは78年作、オリジナルはロスアンジェルスの<ビッグ・タウン>で、本盤は<エイス>系の<BGP>がリイシューした物。ウィリスは75年と76年の2in1だ。<アトランティック><コティリオン>作品を<コレクタブルズ>がリイシューした物。両方とも名前を知っているだけで、内容に関する知識が全く無いが、ここで買わないと二度と出会わないだろうから購入した。

 

(つづく)

 

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ひさしぶり博多の収穫(1)

コロナ感染者増加の中、博多に行く機会が出来たのでCD買い付けに向かった。

 

 

新幹線(指定席)は、行きも帰りも少なめだった。街の人出はどうなんだろう?あまりにひさしぶりで、通常モードとの比較が出来ない。博多駅は少ないような気がした。それに比べて熊本駅に戻ると、最近オープンしたアミュプラザ(1階しか行ってないが)は混雑していた。博多では、マスクを二重にして消毒に次ぐ消毒、人がたくさん触れていそうな箇所は直接触らぬよう気を付けてはいた。それにしても、大声で喋る若者たちはぽつぽつ見かけた。どこでも一緒なのかな。別行動のヨメさん達が乗ったタクシーの運転手さんの話では、博多の繁華街は朝までうろついている人間もいるらしい。熊本も繁華街でのクラスターが最近再び出始めている。運転手さんは、普通に生活していれば大丈夫ですよとも言われたそうだ。確かにそうだろう。「自粛」とは、家に閉じこもるばかりでなく、意識の上で「自らの意で粛々と暮らす」事だと思う。

 

 

さて、まずはタワーレコード福岡店。オープンと同時に入ったのでゆっくりと選ぶ事が出来た。とは言うものの、相変わらずブルースは全体数が少なく、ソウルはオールド系がぱっとしない。私からすればレアグルーヴ寄りのラインナップだ。唯一に近い救いは<オールデイズ>の品揃えが多いところ。以前から目を付けていたチャーリー・マッセルホワイトとヴァンデラスを購入。タワーでは、すっかり爆買いしなくなったので、ポイントが増えない(一定期間過ぎると消えるしね)。dポイントにした方が良いかも知れない。それかネット利用。しかし、気分的に店で探したいし、あの黄色いカードを出したい気はするのだ。要領が悪いのは十分承知の上。

 

 

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(つづく)

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レコード棚を順番に聴いていく計画 Vol.69

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[78枚目]●テイシャーン『フォー・ザ・セイク・オブ・ラブ』<カオス/コロムビア>(93)

 

 

 

忘れられがちだが、忘れるには惜しいテイシャーン。仁王立ちジャケットの89年作『オン・ザ・ホライゾン』が最も有名ではなかろうか。1stアルバムは86年<デフジャム>発の『チェイシン・ア・ドリーム』。今回ご紹介のアルバムは3作目となる。これから9年後の02年に4作目を出してはいる。その後を調べたら、現在は本名のトーマス・ジェローム・ピアースからテイシャーン・ピアース、あるいはテイシャーン7と名乗り活動しているようだ。実は、フェイスブックで彼をフォローしているが、私が日本人と名乗ったら、「音楽関係者か?日本に行ってみたい」と気さくに呼びかけてきた記憶がある。いつ頃の事だったか不明だが、その時はテイシャーンで登録していたと思う。

 

 

当時、一世を風靡していたニュージャック・スウィング的な部分もあるが、波に乗っている(もしくは呑まれている)とは言い切れず。マーヴィン・ゲイとの共通点も指摘されるように、オールド・ソウルの感覚を持つが、チラチラ感じる程度(というかうまい具合に秘めている)。むしろ、アーヴァン系の要素が強め。うねるようなグルーヴとはまた違う。と言ってもクール一辺倒ではない。どっちつかずな書き方だが「テイシャーン調」は確かにある。夢中になる人ではないけれど、サウンドの心地良さは感じる。ゆえに、たまーに聴きたくなるのだ。4曲はNYのスタジオだが、他はロンドン録音&ミックス。確かにUKソウル(或いはグラウンド・ビート)的寄りのサウンドなのかも知れない。ニュージャック・スウィング、グラウンド・ビート、ミネアポリス・ファンクは各々影響し合ってトレンドを形成したとの事だが(実は私はあまり詳しくない)、テイシャーンが最も近しいのはグラウンド・ビートではなかろうか。ソウルⅡソウルに関してはあまり聴き込んでいないけど、キャロン・ウィーラーやヨー・ヨー・ハニーは割と好きでよく聴いていた。そのサウンドを何となく思い出すのだ。

 

 

①は、スタートに相応しく乗りの良い曲。キーボードのスラー音が導き、ベースやドラムのリズム・パターンは面白いし、サウンド・クリエイターとしてのテイシャーンの力量が十分窺える。②タメの効いたリズムに、オールド感覚の強いサウンド。③風のような女性コーラスでスタートする自然な乗りの一曲。タイトル曲④はじんわりと来るバラード。⑤もバラードで、マーヴィン風ではあるが、正直個人的にはあまりときめかない。⑥でややリズムを取り戻す。アーヴァン・テイストも。⑦⑧はUK度が強め。⑦は無難なR&Bソング。⑦と⑤でシングル化されている。⑧はサッパリしたサウンドだが、ビートの刻みがメリハリ十分。低音部もカッコイイ。⑨も⑧に似ているが、メリハリがややゆるめで、良い意味でリズムの引きずり方が印象に残る。⑩は、シンシナティ出身でソウルⅡソウルのメンバーでもあった女性シンガー、ペニー・フォードとのデュエット。いかにもUKフォームな熱唱で、いわゆるゴスペルぽさとは無縁だ。⑪はラス前らしいブラスも効いた派手目の曲。⑫何気ない曲だが、シンコペーションが活きている。ラスト⑬はマーヴィンの「アイ・ウォント・ユー」を取り上げている。変にマーヴィンにおもねらずテイシャーン調が貫かれている。

 

 

① Tempted

 

② Been a long time

 

④ For The Sake Of Love

 

⑤ Single And Lonely

 

⑥ Still In Love

 

⑦ Love is forever

 

⑧ ROMANTICALLY INSPIRED

 

⑨ Control Of Me

 

⑩ Insane

 

⑪ All I Ever Do

 

⑫ Love Of My Life

 

⑬ I Want You

 

 

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