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2021年6月

勉強の哲学

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●千葉雅也著『勉強の哲学 来たるべきバカのために 増補版』<文春文庫>(20)


 


 



学校の勉強に限らず、知識の習得に必要な、意識の持ち方から実践に使えるツールまで述べられている。学習意欲のある人や、社会人としての教養を身に付けたいという人向けではあるのかも知れないが、実は今の世の中で全般的に感じ取れる「勉強不足」に対する警鐘も込められている気がする。




先ずは自分の所属する環境のノリにあえて乗らない。逆に言えば環境のノリに乗っていると「勉強モード」にはならないという事だろう。ネット・ニュースやSNSなどに絶えず流れる情報に乗ってしまうのも悪例として上げられている。



環境のノリに乗らず立ち止まる姿勢をアイロニー(ツッコミ)と名付け、環境から大きくずらす姿勢をユーモア(ボケ)と名付けて「ノリの悪い人」を目指すのが深い勉強の始まりであると。




更に、言葉の意味や使い方を正確に行う「言語偏重の人」になる事。自分自身が無意識に拘っている「享楽的こだわり」をあぶり出す為に「欲望年表」を作成してみる事。自分の感覚だけで取捨選択しないよう、小説的な描写を心がけた日記の作成。入門書や専門書の選び方からノート術など、多岐に渡り、徹底して論じられている。




私個人としては、年表作成をスタートしてみたが、まだまだ。手書きのメモ活用や日記に至っては中々進まない。取り敢えずは「言語偏重」を意識した読書等試みている。

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レコード棚を順番に聴いていく計画 Vol.70

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[79枚目]●B.ハワード『ジェネシス』<シックス・ポイント/ユニヴァーサル>(10)

 

※本文を書くに当たり、高橋芳朗さんのライナーを大いに参考にしています。

 

ミキ・ハワードの息子で、祖母はキャラヴァンズのメンバー(63~67年)、ジョセフィン・ハワードという血筋。さらに、マイケル・ジャクソンの息子説もある。ライナーには、マイケルと深い交流関係にあったとだけ書いてある。確かに顔が似ていると言えば似ているが、真偽を追及する必要はないだろう。音楽的には確かにマイケルの影響を強く感じる。ポップ寄りでダンシングだ。影響は音楽面だけではない。世界の諸問題を改善したいとの発言もしている事から、慈善的なヴィジョンも受け継いでいる感じである。⑫とかはそういう想いが含まれているとの事だ。

 

 

マイケルとの共通点ばかりに焦点を当てると、彼の才能を過小評価する事にもなりかねない。本アルバムを発表する以前に、本名のブランドン・ハワード名義で、ソングライター/プロデューサーとして多くの実績を上げている事は特筆すべきだ。曲名は割愛するが、ミュージシャン名を上げると、ジェニュワイン、LSG、マーカス・ヒューストン、ブルック・ヴァレンタイン、ケヴィン・リトル、ニーヨ、ハワード・ヒューイット、日本のDOUBLEなどに関わっている。

 

 

本盤の内容だが、確かに曲構成はよく作り込まれている。しかし、私自身が現代R&Bへの興味が薄れており、愛聴するレベルには至らなかった。①のベースのうねりとかは興味を引くが、例えば⑤のユーロビート調辺りまで来るとツライ。もちろん、繰り返すがマイケル・ジャクソン好きの人は絶対気に入るだろう。

 

 

B.ハワードはこの後自己名義のアルバムは出していない模様。但し、フェイスブックやインスタグラムは更新しており、元気に活動している様子は窺える。

 

 

 

 

① Dancefloor

 

② supermodel

 

④ Electric Lights (feat Kamilah)

 

⑤ Finally

 

⑥ Once Again

 

⑨ she's got a man

 

⑪ Crush

 

⑫ Ananda

 

 

 

 

 

 

 

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