レコード棚を順番に聴いていく計画 Vol.77
[86枚目]●リトル・ミルトン『ウォーキン・ザ・バック・ストリーツ』<スタックス>(81/89)
<サン><メテオ><ボビン><チェッカー><グレイズ><スタックス><マラコ>などのレーベルを渡り歩き、濃厚良質なブルース、ソウル、ブルーズンソウルを提供してくれたリトル・ミルトン。本作は81年の<スタックス>作品で、私が持っているのは89年発のリイシューCDである。録音自体は72年と74年。①②は72年にシングルでリリースされているが、他は81年時点で未発表だったとの事。
①スタートから重厚感に溢れたブルースを聴かせる。というか、本盤でこれが最高に濃厚ではなかろうか。収録時間も長い。一挙に彼の世界に引き込まれる。②歌詞の内容までは解らないが、タイトルからしてユーモラスな部分がありそうな曲。リズミカルに跳ねるギターが笑みを誘う。バンクス=ハンプトン+レイモンド・ジャクソン作品。③抑制が効いたブルーズンソウル。デニス・ラサール作品。④Tボーン系ブルース。長尺ギター・ソロが聴き応え十分。⑤強烈なシャウトでスタート!バンドの一体感を特に強く感じる。⑥言わずと知れた大名曲。本アルバム最高の歌唱ではないか。⑦⑧と安定のオールド・ソウルモードが続く。⑧はグラディス・ナイト&ザ・ピップスで有名なドン・コヴェイ作品。⑨はスピードアップしたブルース。ホーンのキレの良さと蠢くベースが印象的。
パーソネルは、リトル・ミルトンがヴォーカル&ギター、ボビー・マニュエルとマイケル・トールズがギター、レスター・スネルがキーボード、ウィリアム・マーフィーとデヴィッド・ウェザースプーンがベース、ウィリー・ホールがドラムス、そして、メンフィス・ホーンズの面々となる。
一点だけ難を言うなら、後2、3曲は続けて欲しかった。
① Walking The Backstreets And Crying
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