« 2023年5月23日(火)今ひとつクリアならず | トップページ | 2023年5月24日(水)ヒゲといつまでも »

レコード棚を順番に聴いていく計画 Vol.92(2)

810gzycotkl_ac_sx679__20230413152801

 

[101枚目]●フランク・ストークス『ザ・コンプリート・レコーディングス』<Pヴァイン>(11)

 

【Disc 1】

THE BEALE STREET SHEIKS (Stokes and Sane)

 

8. You Shall

 

①の1ヶ月後(27年9月)の再録音。少しペースは遅いようだが、ノイズが無い分ギターの響きなどよく聴こえる。

 

9. Its A Good Thing

 

⑧と同じパターン。こちらもノイズが無いのでストークスの畳みかけるヴォーカルに加え、セインの単弦奏法もより軽快に感じる。

 

10. Mr. Crump Don't Like It

 

歌われているクランプ氏は、1910年から5年間メンフィスの市長を務めた人物。元々は、彼のキャンペーンソングとしてW.C.ハンディが作曲したものである。当時全米有数の荒れた都市だったメンフィスの浄化に苦心した人だったという。「ミスター・クランプは容赦しない」という大意だが、皮肉めいた部分も持つようだ。ストークスのヴォーカルが一段と逞しい。

 

11. Chicken You Can Roost Behind The Moon

 

元はミンストレルソング。この曲をタイトルにしたアルバムもある(イタリアの<モンク>MK323LP)。語尾を引き伸ばして歌うストークスのヴォーカルが爽快だ。目の前で歌われたら心震えるだろう。

 

12. Blues In "D"

 

冒頭からのギターの絡みが録音バランスの悪さで捉えきれていないが、それもロマンのような気がする。

 

13. Ain't Goin' To Do Like I Used To Do

 

この曲から⑲までは、29年3月シカゴ録音。録音物として残されたものでは、セインと組んだ最後のセッションである。ライナーで解説されているセインの低音弦チョーキング奏法が味わいある。

 

14. Hunting Blues

 

ギターのカッティング、単弦奏法とも、さりげないのだが聴き応えがある。美しい。

 

15. Rockin' On The Hill Blues

 

このセッション全体に言えるが、音質が特に悪い。想像力も加味して聴かなければならない側面もあるが、ヴォーカルも演奏も間違いはない。

 

16. Fillin' In Blues - Part 1

 

軽快なギターが聴けるのだが、あいにく音が悪い。

 

17. Fillin' In Blues - Part 2

 

ギターのフレーズは⑯の方がやや良いか。しかし、後半は盛り返す。

 

18. Wasen't That Doggin' Me

 

音質が落ち着いているので、ギターの絡みが一段と楽しめる。

 

19. Jumpin' On The Hill

 

セインの単弦奏法が特に印象に残る。

 

これで【Disc 1】は終了。次回は【Disc 2】で<ヴィクター>の作品集となる。ヴァイオリンなども絡み、違う味わいも楽しめる。

 

(つづく)

 

 

 

にほんブログ村 音楽ブログへ
にほんブログ村

 

にほんブログ村 音楽ブログ 好きな曲・好きなアルバムへ
にほんブログ村

 

ブログランキング・にほんブログ村へにほんブログ村

 

PVアクセスランキング にほんブログ村

 

はじまりはブラックミュージックSE - にほんブログ村

|

« 2023年5月23日(火)今ひとつクリアならず | トップページ | 2023年5月24日(水)ヒゲといつまでも »

Life is...」カテゴリの記事

Frank Stokes」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 2023年5月23日(火)今ひとつクリアならず | トップページ | 2023年5月24日(水)ヒゲといつまでも »