Aaliyah

【新・ブラック事典】Aaliyah

黒人音楽に関する人物や事柄について纏めるという作業を以前やっていたのですが中断していました。折角ですからボチボチと続けてみようかと思います。前はアイウエオ順で進めていましたが、気分一新してアルファベット順に変更しました。今まで取り上げている人物・事柄も再度書き直してみます(YouTubeがなかった頃ですから)。

今回はアリーヤ(Aaliyah)です。そもそも私は、ティンバランドとミッシー・エリオットが昔から苦手で、アリーヤに関しても二人の息が掛かっているというイメージが強かったので中々手を出しませんでした。まずR・ケリープロデュース作を買い、これはそこそこ気に入りました。続いて(といってもだいぶ過ぎてますが)今年に入って『ワン・イン・ア・ミリオン』を買ったのですが、実は途中で止めてます。つまりアリーヤに関しては殆ど何も知らないに等しいという事を先ずお断りしておきます。

先ずはウィキペディアに基づき経歴を。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%AA%E3%83%BC%...

1979年1月16日ブルックリン生まれ。残念な事に2001年8月25日飛行機事故で早逝しています。女優業もこなしていました。「アリーヤ」とはスワヒリ語で「最高の存在」という意味・・・とウィキには書いてありますが他の資料ではアラビア語。私の記憶でもアラビア語ですが、明確には判りませんでした。因みにAaliyahは英語表記で、イスラム社会だとAlyaユダヤ人だとAliyahと表記するそうです。

http://www.encyclo.co.uk/define/Aaliyah

アフリカ系アメリカ人とアメリカインディアンの両親。5歳頃にデトロイトに移住。6歳で『アニー』の舞台に孤児役として立ち、ニューヨークを中心に9歳から芸能活動を始めています。11歳の頃はラスベガスでショーをこなす早熟のエンターテイナーでした。

音楽活動のスタートは94年。わずか15歳。グラディス・ナイトの元夫でありアリーヤの叔父でもあったバリー・ハンカーソンの紹介により、R・ケリーがプロデュースしたデビュー・アルバム『エイジ・エイント・ナッシング・バット・ア・ナンバー』がリリースされます。二人は公私ともに仲がよかったとされます。彼女は年齢詐称をしてR・ケリーと婚姻届を提出。後に発覚し、不受理となったという事も言われています。

http://hajibura-se.cocolog-nifty.com/blog/2009/05/post-ec...

色々な事情が有ったのでしょう。彼女は96年のセカンド・アルバム『ワン・イン・ア・ミリオン』はティンバランドとチームを組みます。後に名声を馳せるティンバですが、この時はさほどでもなかったと思います。もちろんミッシー・エリオットの存在も欠かせません。

アリーヤは女優業も果たします。カンフー・ヒップホップ映画第一弾『ロミオ・マスト・ダイ』(00年公開)でジェット・リーと共演(01年第二弾『DENGEKI 電撃』、03年第三弾『ブラック・ダイヤモンド』)。同映画主題歌「Try Again」が大ヒット。同曲は01年のグラミー賞にノミネートされました。

余勢を駆って01年サード・アルバム『アリーヤ』が発表。映画『マトリックス・リローデッド』『マトリックス・レボリューションズ』の出演も決定したんですが、同年8月25日「Rock The Boat」のPV撮影を終え、バハマ北部にあるマーシュハーバー空港から搭乗したフロリダへ向かうセスナ402が離陸直後墜落、亡くなってしまいました。22歳の若さです。ニュースを聞いた時は私自身はそんなに馴染みが無かったですが、R&Bのトレンドを行く人という認識はありましたのでビックリしました。事故は機体の整備不良、積載オーバー、パイロットのコカインやアルコールの吸引が原因といわれています。映画として遺作となった『インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア』の続編、映画『クイーン・オブ・ザ・ヴァンパイア』が02年公開されています。

●アルバム・データと各盤から一曲ずつお届けします。

868
『エイジ・エイント・ナッシン・バット・ア・ナンバー』
http://www.hmv.co.jp/product/detail/183868  

♪「アット・ユア・ベスト」
http://www.youtube.com/watch?v=liwn4QnVtkU  

One
『ワン・イン・ア・ミリオン』
http://www.hmv.co.jp/product/detail/2617968  

♪「The One I Gave My Heart To」
http://www.youtube.com/watch?v=jnFKa8iuwHU

720
『アリーヤ』
http://www.hmv.co.jp/product/detail/1963720  

♪「ロック・ザ・ボート」・・・事故直前の撮影ですね。
http://www.youtube.com/watch?v=A5AAcgtMjUI

04年には未発表曲を集めた『I Care 4 You』がリリースされます。その中から先行シングルとして出され話題を呼んだ曲を。タイトルも悲しい。

♪「ミス・ユー」・・・ハイスクール時代の失恋を歌っているそうですが。
http://www.youtube.com/watch?v=HfVA_6WRGbc  

アルバムに関して書いておきますと、1st以外何度もリイシューされているようでジャケットが違います。一応画像に貼り付けているのがオリジナルとなります。リイシュー毎に内容が違いますしDVDと合体というのもあります。いかに惜しまれているかという証明でもあるんでしょうね。

これだけアリーヤを集中して聴いた事はありませんでした。アリーヤの作品にはティンバランドとミッシー・エリオットの存在は大きく、この二人にとってもアリーヤの作品は出世作だし、強く時代にコミットしているのは周知の通りです。今回取り上げた動画はバラード系が多く、必ずしもティンバ・サウンドとは言い難いですが、あくまで私というフィルターを通したアリーヤ像という事でご理解下さい。よく彼女は時代の寵児みたいな捉え方をされてますが、歌声にジックリ向き合っていると、彼女の大きさや可能性を感じました。高音の澄み具合と潤いは、中々のものだと思います。ここまで歌える人はそんなにいません。幅広いポップ系R&Bシンガーにもなれたんじゃないでしょうかね。今の時代にも合うシンガーだと思います。女優としてのアリーヤを知りませんが、おそらく演技面でも才能を発揮していたのではないでしょうか?今生きていたら31歳、ポップスやソウルにもベクトルが向いた実力派R&B歌手になっていたと思います。

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年齢なんてただの数字

Bth1525017_0b

http://www.youtube.com/watch?v=3twe0D3o5P4

アリーヤの94年作『エイジ・エイント・ナッシン・バット・ア・ナンバー』の邦訳から得たインスピレーションについて・・・。

年齢なんてただの数字

アリーヤはこのアルバム時点で15歳、プロデューサーのR・ケリーは25歳という若さ。二人とも確固たる地位を築いておらず、この作品を打ち出した時、自分達を興味本位で捉えて欲しくなくて、この言葉を前面に出したような気がします。

私生活でもこの二年後二人は結婚します。アリーヤはまだ17ですから、未成年でも結婚できる州に移って結ばれたそうです。

しかし、レコード会社の思惑などで二人は別れてしまいます。

その後アリーヤはティンバランドと組み、時代の寵児となり、女優としても成功します。

R・ケリーも今のR&B界に無くてはならない存在になっています。

ロマン的推測ですが、二人の愛は純粋だったような気がします。R・ケリーの性愛路線の奥にある、透徹したゴスペルの世界は、深く愛したアリーヤの事、そしてアリーヤの悲劇に大きく関わっている部分も有ると思います。

アリーヤの悲劇・・・彼女は更に大きく羽ばたこうとしている時、飛行機事故で死んでしまいます。享年22。

年齢なんてただの数字

彼女の活躍の支えになったかも知れないこの言葉は、結局彼女にとって辛い結果をもたらしました・・・たとえ「ただの数字」でもカウントされなくなった哀しみ・・・「伝説」という名の称号は得ても、彼女の存在自体が寂しく空回りしているようです。

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