Aretha Franklin

ギャングのNY詣で

フェイム・ギャングの“NY詣で”の結果生まれた傑作。アレサの歌声をどう表現したら良いのだろう。迫力、弾力、深み、温かみ、切なさ・・・あらゆる要素が含まれている。もはや歌声じゃないんじゃないか。

スウィート・インスピレイションズは最高の太刀持ち。キング・カーティスやデュエイン・オールマンの控えめなフォローも涙が出そうだ。

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アメイジング・アレサ

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ソウルのアルバムと言えば、オーティス・レディングやアレサ・フランクリンしか持っていなかった頃。フィルモア・ウェストのライブに収録されている「明日に架ける橋」を聴いていて、ずいぶん崩して歌っているなぁと最初は思った。しかし何度も聴いていると、いやこの人は技巧的に崩しているのではなく、自然に歌っているのだと気付く。もちろん、曲のアレンジはあるだろうが、そういう技術的な云々を超えている。曲調や演奏がアレサの歌声の下に存在する。ソウルやブルースが音楽である前に感情の発露であるという事を思い知らされた。「感情をむき出しにする」と言えば、それこそオーティスのような歌い方を連想するが、アレサのように崇高なまでに美しい感情の剥きだし方もあるのだな。私は一挙に黒人音楽の最も大事な部分に触れた気がした。歌声一つでど素人にも感じさせる、女王という言葉では表しきれないアメイジングな存在だ。

Aretha Franklin - Bridge Over Troubled Water - 3/5/1971 - Fillmore West (Official)

https://www.youtube.com/watch?v=7IExZv-mgrw

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レコード棚を順番に聴いていく計画 Vol.8のラスト・シャウト

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●アレサ・フランクリン『レア&アンリリースド・レコーディングス』<アトランティック/ライノ>(07)

http://diskunion.net/portal/ct/detail/54C070906701

[ディスク2]

まずは、①「ロック・ステディ」のファンキーさに無条件に乗らされる。ベースのうねり、ギターのカッティング、ドラムのフィルインのタイミング・・・。磐石の音世界のあわいを、浮遊しながらもメリハリ良く締めるアレサ。全くもって素晴らしい。オルガンの高音部はダニー・ハザウェイが担当しているが、キメ所で生きている。これは正直言って正規ヴァージョンより凄い。YouTubeで見つからず残念。 と思ったらありました。

Rock Steady (Alternate Version)

https://www.youtube.com/watch?v=hGKN3bcld7M

史上最強の女性コーラス隊、スウィート・インスピレイションズとの絡みがゴスペル度を増す②③。

④~⑨⑩⑪はクインシー・ジョーンズ制作の『ヘイ、ナウ、ヘイ』。その前に本格ゴスペル・アルバム『アメイジング・グレイス』を完成させている。そのせいか、モダンなクインシー作品の中でもテンションが上がるパターンも出ている。まあ、そうでなくてもやってただろうが、改めてアレサの体内にはゴスペルの血が最も濃く流れているに違いないと確信。

⑪のボビー・ウォーマック曲は完全にアレサの曲になってしまっている。内容に関する深い音楽的理解がなければ成立しないだろう。泣ける。⑫はレイ・チャールズとの共演。一歩も引かずに溶け合っている。⑬はブルースというよりゴスペル。エタ・ジェイムスで有名な⑭は、テンションの上がるポイントがエタと違う。アレサが“感性”の人である事の証明だ。感性は勿論全てのシンガーやミュージシャンが持っているのだが、アレサのは特殊だ。読みを痛快に裏切り、飛び切りの感動を呼び起こす。 ラストはいかにも大団円に相応しい。

HEAVENLY FATHER https://www.youtube.com/watch?v=tLAbpFCErZc

Tree of Life https://www.youtube.com/watch?v=QXVqpxkTBUg

That's The Way I Feel About Cha https://www.youtube.com/watch?v=cfNAgaeabr4

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レコード棚を順番に聴いていく計画 Vol.8の続編

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●アレサ・フランクリン『レア&アンリリースド・レコーディングス』<アトランティック/ライノ>(07)

http://diskunion.net/portal/ct/detail/54C070906701

[ディスク1]

冒頭3曲はデモ録音。サポートはあるが、弾き語りに近い。アレサの「基本形」が見えてくる。細かい音処理がされていないせいか、ピアノの音がくすんで聴こえるのも味わいだ。「ドクター・フィールグッド」などは、古いピアノ・ブルースに聴こえる。 ジェリー・ウェクスラーはライナーの中で、アレサの「基本形」(こんな言葉は使ってないが)について述べている。伝統への深い理解と、ゴスペル、ブルース、ジャズの三つ揃いだと。簡潔明瞭。また、感傷性と感受性という2つの言葉を並べ、アレサは感受性のミュージシャンだと強調する。これも言い得て妙。歌唱表現が、ある意味発作的である。一気に高みに昇る感じ。テクニックより、鋭敏な感性こそが“アレサらしさ”の最たるものではなかろうか。

本盤は、67年~74年の作品。ディスク1が72年まで、ディスク2が72年をまたがりラストまでと、時代順に並べてある。従って、大まかには1が60年代ソウル、2が70年代ソウルを感じさせるものが多い。

⑤「ザ・レター」の女性コーラスなどは、リズム&ブルースの臭いもする。⑥「ソー・スーン」のホーン・セクションの切れ具合や曲のドライヴ感が60年代満開だ。 ⑦「ミスター・ビッグ」⑪「ユア・テイキング・アップ・アナザー・マンズ・プレイス」はサザン・ソウル=ブルースと言ったところ。⑧「トーク・トゥ・ミー、トーク・トゥ・ミー」はジャズ調、⑨「ザ・フール・オン・ザ・ヒル」はラテン調と愉しませてくれる。

⑩ジョニー・エイスの名曲「プレッジング・マイ・ラブ/ザ・クロック」は淡々とした歌い口が、徐々に熱を帯びてくる様が美しい。

圧巻は⑭「マイ・ウェイ」。シナトラ版は、一生懸命生きてきた人生をゆったりと振り返るようなイメージだが、アレサのはハードだ。苦難の道に必死で立ち向かうような迫力を感じる。シナトラの「マイ・ウェイ」は何度でも繰り返し聴けるが、アレサのはダメだ。強烈過ぎて、涙腺の緩みと胸の鼓動を抑える時間が必要である。

⑮「マイ・カップ・ランネス・オーバー」からタッチが変わる。ただ、アレサの熱量は変わらない。72年『ヤング・ギフテッド・アンドブラック』からだ。⑯マーヴィン・ゲイ&タミー・テレルの「ユアー・オール・アイ・ニード・トゥ・ゲット・バイ」はゴスペルぽくもあり、モダンな演奏陣も光る。この感覚は、次の曲⑱「リーン・オン・ミー」で更に強大となる。ヴァン・マッコイの作品。

どうも要領良くまとめ切れず、話が長くなったのでディスク2はまた別の機会に。ディスク2のキーワードは「ファンキー」と「ゴスペル」である。

Dr Feelgood (demo version)

https://www.youtube.com/watch?v=qohH7kpnbIE

You're Taking Up Another Man's Place

https://www.youtube.com/watch?v=FXVIFZVAaJM

My Way

https://www.youtube.com/watch?v=pOGfwdGRFLo

My Cup Runneth Over

https://www.youtube.com/watch?v=pfcEntFzJXg

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レコード棚を順番に聴いていく計画 Vol.8

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[14枚目]●アレサ・フランクリン『レア&アンリリースド・レコーディングス』<アトランティック/ライノ>(07)

http://diskunion.net/portal/ct/detail/54C070906701

原題は『rare&unreleased recordings from the golden reign of the queen of soul』。別ヴァージョン、没テイク、デモ録音、シングル盤のB面を集めたもの。マニア志向に思えるが、純粋にソウル・ミュージックの素晴らしさを伝える一枚(2枚組)である。女王と称される実力者だから、没テイクや未完成作品にも聴きどころがあるという理由からではない。穿った見方をすれば、商業ベースのアレンジをされていない分、よりピュアで、感動がダイレクトに伝わると言えるかも。だから、本盤の方が素晴らしいとか価値があるとは言えないが・・・。少なくとも、編集盤とは言え、数有る名盤と肩を並べる充実度だ。

  <コロムビア>で思ったほどの実績を出せなかったアレサを、<アトランティック>に迎え入れたのはジェリー・ウェクスラーだ(思い入れ豊かなライナーを、デヴィッド・リッツと共に書いている)。ジェリーの基本方針は「アレサのやりたいようにやらせる」だった。アレサは、実質的プロデューサーとしてアルバム創りの中心に立ち、積極的に動いた。結果、67年作『貴方だけを愛して』から『アレサ・アライヴス』『レディ・ソウル』『アレサ・ナウ』の充実した4作品を、僅か2年間でリリースする。それでも、ジェリーによれば、スタジオの雰囲気は穏やかだったとか。さぞかし、満足いく作品が次々と生まれていったのだろう。本盤からもそれは感じ取れる。

  録音はニューヨークだが、ジェリーが起用したのは<フェイム>のミュージシャン達だった。ソウル・シンガーとバック・ミュージシャンは、一体となって音世界を創る。単なる歌伴ではない。ジェリーは(恐らくアレサも)感覚重視の演奏に感服した。<フェイム>側もアレサの才能に驚嘆した(ピーター・ギュラルニック著『スウィート・ソウル・ミュージック』に詳しい)。

  一流は一流を知る、いや、ソウルの体現者はソウルの体現者を知ると言う事だと思う。優れたソウル・ミュージシャン同士の相乗効果が本アルバムに結実しているのだ。しかも、相乗効果の途上の様子まで窺える。<フェイム>に限らず、チャック・レイニー、エリック・ゲイル、コーネル・デユプリー、或いはダニー・ハザウェイらニューヨーク勢も同様だ。真っ黒なグルーヴを生み出している。

各々の曲についてのレビューはまた後日。ゆっくりと辿りたい曲群だ。アレサ・フランクリン自身、「アルバムは私一人で創れるものではない」と言う。それは確かにそうなのだが、彼女の類い稀なる歌唱力と向上精神、そして染み込んだブラックネスが、バンドやスタッフの感性を揺り動かしたのも事実だ。

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アレサ・フランクリン

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●<コロムビア>期

アレサは1942年、ソウルの聖地メンフィス生まれ。とはいえ、彼女が生まれた時点では、「ソウル・ミュージック」はまだ存在していません。彼女が「ソウル」を創ったひとりですから当たり前ですが・・・。父親は著名な牧師のC.L.フランクリン。実は親子での録音が最初です。56年~60年、<チェス>の傍系<チェッカー>に吹き込んでいます。しかし、レコードとして登場するのは、61年からの<コロムビア>となります。この頃のはLPの2枚組で持ってましたが、実は余り面白くなかったです。ポピュラー・ソングで、歌の上手さは伝わりますが、いわゆる「ソウル」ではありません。いなたい所が無く、バックも伴奏しているだけで、アレサと絡みません。この時代しか知らないのならともかく<アトランティック>の傑作群を前にしたら物足りないです。しかし、<コロムビア>のソースで気になる2枚組アルバムも出ています。2002年のリリース『ザ・クイーン・イズ・ウェイティング』・・・これが結構評判が良いようです。あまり黒人臭くなく、ポピュラー・ソングの方が好きな方は、こういうのが良いかも。

●<チェッカー>期

<チェッカー>の親子録音は、LPでリイシュー物を持ってましたが、真っ当なゴスペルでした。アレサの最初に、これを聴く必要はないでしょう。

http://www.aretha.jp/Discography/A56.htm

●<アトランティック>期

67年~79年までとなっています。私が持っているのは『貴方だけを愛して』『レイディ・ソウル』『フィルモア・ウェスト・ライブ』です。せっかくですからひとつずつ取り上げましょう。

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『貴方だけを愛して』は67年。アレサの歌声だけでなく、バックの演奏の渋さも特筆もの。「コール&レスポンス」の手本がここに有ります。演奏とコーラスとアレサがヴィヴィッドに絡み合い、至高の時へ誘います。私はこの中から一曲選ぶ事はとてもできませんが、「ドクター・フィールグッド」とか非常に好きです。
http://www.youtube.com/watch?v=Cz__DQY2abo

『貴方だけを愛して』と『レイディー・ソウル』はほとんど似たような感じですが、若干『貴方だけを・・・』の方が渋いかも知れません。女レイ・チャールズのような感じですよね。レーベルが同じ<アトランティック>というのも有りますが、<アトランティック>自体が「黒人音楽の新しい形」を模索していたような気もします。「ソウルの誕生」に一役買う、というかかなり重要な位置を占めていたといえます。

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さて、『レイディー・ソウル』は68年。私はこのアルバムとオーティスの『ヨーロッパ・ライヴ』を一緒に買って、しばらくはこの2枚ばかり聴いてました。当然LPですから、一曲目から聴く事になるので(器用に針を落とせば途中から聴けるけど)、最初の「チェイン・オブ・フールズ」は今だに耳から離れない感じです。この曲、一見何気ないけど、何度も何度も聴く内に「ああ、黒っぽいフィーリングってこういう事かなあ」と「意識」として把握できた様な思いがします。一種の「刷り込み」みたいなもんでしょうか。
http://www.youtube.com/watch?v=8Lx52sBLtKI

名作「エイント・ノー・ウェイ」や「シンス・ユー・ビー・ゴーン」、カバーの「グルーヴィン」「ナチュラル・ウーマン」(キャロル・キング大したもんだわ)等さんざん聴いていても色褪せません。
やはり、こちらの方が少し『貴方だけを・・・』よりバリエーションが多いみたいです。

いずれにしても、この2枚は、黒人音楽アレルギーでもない限り絶対買って損はしません。<アリスタ>のアレサしか知らない方は、特に聴いて頂きたいです。

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71年ライブの名盤『ライブ・アット・フィルモア・ウェスト』。最高の充実度を誇る<アトランティック>時代の、ある意味集大成の歌唱がここに有ります。
ゴスペルというライブ性の高い音楽がルーツのアレサ。ここでも、演奏陣だけでなく観客とも一体となってキリッとしながらも温かみの有る音楽空間を創り上げています。

因みにこの時のバックは、サックス奏者のキング・カーティスのバンドで、彼ら自身もワンステージ努め上げ『フィルモア・ライブ』を残しています(好盤)。

話を戻します。私がアレサの『フィルモア』で、特に印象に残っているのは「明日に架ける橋」です。ここに「シャウト」のお手本が有ります。原曲のイメージが殆ど無く、「アレサ流」に自由自在に曲が進んで行き、聴き終わるのが惜しいぐらいです。下の動画はフィルモアとは無関係ですが、感覚は掴めるでしょう。
http://www.youtube.com/watch?v=m_rtPIFdY0A

アレサの特長として「浮遊感」を上げましたが、正にここでの歌唱は聴いていてフワッと翔んでいく様な気持ち良さがあります。もちろん力強さも兼ね備えています。今のアレサにこの時の勢いを取り戻せというのは、やはり無理なんでしょうか・・・。

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本格的ゴスペルライブをご所望なら、『アメイジング・グレイス』でしょう。最近コンプリート盤も出ています。これは私持ってないんですが、内容は間違いないでしょう。実は何故これを買わないかというと、私個人の意見ですけど、ゴスペルソングを真っ当に歌うアレサより、『フィルモア』の様に、ソウル・ミュージックの中にゴスペル・フィーリングを吹き込む(ゴスペル・フィーリングを吹き込む事でソウルが誕生したんでしょうけど)アレサの方が好きなんです。これは完全に私の好みという事でご了解願います。
http://www.youtube.com/watch?v=Uyi1bW19Cm8

さて、その他のアトランティック盤ですが、特に評判の良いものだけ列挙しておきます。
68年の『アレサ・ナウ』、69年の『アイ・セイ・ア・リトル・プレイヤー(小さな願い)』、70年の『スピリット・イン・ザ・ダーク』、72年の『ヤング・ギフテッド・アンド・ブラック』、76年の『スパークル』辺りでしょうか・・・実は私買いそびれたものばかりです。なあんか買いたくなってきたなあ・・・もし、手に入れたらレヴューさせて頂きます。
この後、79年まで<アトランティック>に所属します。

●<アリスタ>期・・・1980~現在

実は<アリスタ>というレーベル自体は好きです。名前を知らないアーティストでも面構えが良いか、プロデューサーを知っていて<アリスタ>だったら買う可能性高いです。
無難な作りなんですよね。バリバリ今風でもなく、かと言って時代遅れでもない・・・アレサにとっては居心地が良いかも知れません。

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私が持っているのはLPで『ジャンプ・トゥー・イット』、98年ローリン・ヒル参加の『ローズ・イズ・スティル・ア・ローズ』、それとベスト盤です。この中でどれが一番良いかというと、ベスト盤になってしまいます。不満は有りますが、ぎりぎり許せるラインですね。よく編集されてます。

いつの頃からかアレサは、貫禄だけで歌っている感じがします。迫力あるんだけど、それだけなんです。昔の余裕は、浮遊感はどうしたんだって言いたいんです。『ジャンプ・トゥー・イット』を初めて聴いた時、実に虚しかった。気が抜けてしまいました。『ローズ・イズ・スティル・ア・ローズ』も一番良かったのはナラダ・マイケル・ウォルデンプロデュースのバラード。彼のように昔のアレサを知っていて、バラードだったらどうにかって事ですね。

しかし、ソウルアルバムとしては、85年の『フーズ・ズーミン・フー?』、91年の『ホワット・ユー・シー・イズ・ホワット・ユー・スウェット』とかは評判が良かったようです。最新の2003年『ソー・ダム・ハッピー』は声も元気が無く、試聴を途中で止めました。そして、入院・・・とにかくまず元気になって欲しいです。そして、<アトランティック>が忘れられないファンを吃驚させて欲しいのです。

彼女が、黒人音楽の女性歌手では、初めてポピュラー寄りに立った人かなと思います。それまでは、黒人はジャズシンガーの範囲で留まっていたような気がします。アレサが活躍した頃はソウル・ミュージックの確立期で、<アトランティック>、<スタックス>の他<モータウン>等も、ソウルを全世界に広める役割を果たしました。そのムーウ゜メントの中で世界に向けて、黒人音楽の素晴らしさをエネルギッシュに伝えてくれた偉大な人です。
あれだけ自分をしっかり持っているメアリー・J・ブライジでさえ、アレサの前では緊張し、心から崇拝するのです。

また、かつてブルースが<チェス>レーベルだけでなく、各都市に存在したレーベル・アーティストが有象無象に居た為に発展したのと同様、その頃のソウルも各都市に乱立した状態が背景に有ったので、多くの人に受け入れられ、「ポピュラリティを持った黒人音楽」として誕生したんだと思います。

アレサが凄いのは、その重要な時期に「頂点」に立っていた事です。各地方にいる腕の立つ女性シンガーは大抵、「シカゴのアレサ」とか「テキサスのアレサ」とかいう表現をされてしまいます。それも可哀想だし、評する方も芸が無いなあとも思いますが、影響力の大きな存在であった事は確かです。

アレサが何故「女王」になり得たか?

私が思うに、どんなジャンルでも消化するヴァーサタイルな面が有ったからではないかと思います。たとえぱビリー・ホリデイ、チャカ・カーン、アニタ・ベイカーなと゜はアレサより個性が強いような気がします。「個性が強い」とは「クセやアクが有る」という意味ではありません。しっかりした「スタイル」が見えるという意味に近いです。もちろんアレサにも「アレサ節」みたいなのは有りますが、その「アレサ節」がどんなジャンルとも上手く調和しているんです。これを批判的に見るなら「節操がない」といえるかも知れません。この辺が微妙では有りますが、総合的に見て「歴史に名を残す素晴らしいアーティスト」である事は間違いありません。

別の言い方をすると、私は「セルフ・プロデュース能力」という言葉をよく使いますが、アレサの場合自分をプロデュースする事はできなくても、提示された音楽の材料を見事に料理する、超一級の調理人的歌手なんだろうなあと思います。

※2005年現在の原稿です。その後様々なアルパムか゜出されています。

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