Artie "Blues Boy" White
1937年、ミシシッピ州のヴィックスバーグ生まれ。11歳頃からゴスペルを歌い、56年、シカゴでゴスペル歌手としてスタートしたようです。70年代に入ると<PM>や<ガンマ>といったレーベルからシングルを連発し、R&Bチャートにも顔を出していたようです。アルバム・デビューは、85年<ロン>からアーティー・ホワイト名義で出しています。87年に<イチバン>、94年から<ウォルドクシー>(<マラコ>の傍系)と、何れもブルースとソウルを融合した音楽を得意とするレーベルで精力的にアルバムを出します。同じタイプのリトル・ミルトン辺りと交流が有ったようです。97年にミシシッピ州・クラークスデイルに居を移し、02年に<ゴールド・サークル>というあまり聞かないレーベルからアルバムを出し、04年<ブルース・ボーイ・プロダクション>(自分の?)の作品がリスト上最新作のようです。 せっかくですから、年代順に追ってみましょう。
http://www.discogs.com/label/Ichiban+Records
●85年『ブルース・ボーイ』・・・LPで持っています。当時、日本のレコード会社かレコード店が輸入販売したのをゲットしたものです。まだ黒人音楽を聴き始めの頃だったので、独特のブルースとソウルが溶け合った感じはすっかり気に入りました。サンプルが無かったのが残念!
●87年『ナッシング・テイクス・ザ・プレイス・オブ・ユー』・・・<イチバン>カセットだそうです。
●89年に2枚『サングス・ガット・トゥー・チェンジ』『ホウェア・イッツ・アット』・・・<イチバン>
●90年『タイアード・オブ・スニーキン・アラウンド』・・・<イチバン>
●91年『ダーク・エンド・オブ・ザ・ストリート』とベスト盤・・・<イチバン>
●92年『ヒット&ラン』・・・<イチバン>
●94年『ディファレント・シェイズ・オブ・ブルース』・・・<ウォルドクシー>。マッスル・ショールズ録音のせいかソウル度がやや強め。
http://www.cduniverse.com/search/xx/music/pid/1183249/a/Different+Shades+Of+Blue.htm
●97年『ホーム・トゥナイト』・・・<ウォルドクシー>。じゃっかんヴォーカルにリキが入り気味かなとも思うがさほど気にならず。ブルースが多いがソウルバラードも有り。
http://www.cduniverse.com/productinfo.asp?pid=1183267&style=music&cart=313323518&BAB=E
●99年『キャン・ウィー・ゲット・トゥギャザー』・・・<ウォルドクシー>。腰の強いソウルとキレの有るブルースが組み合わさっている。気合十分。
http://www.cduniverse.com/productinfo.asp?pid=1183281&style=music&cart=313323518&BAB=E
●02年『キャント・ゲット・イナフ』・・・<Achilltown Records>。3曲目辺りはおしゃれでモダンな感じもするが、全体的にはブルースが多いです。
●02年『アメリカン・ルーツ:ブルース』・・・<イチバン>。タイトル通り濃い目のブルース。
http://www.cduniverse.com/productinfo.asp?pid=4938573&style=music&cart=313323518&BAB=E
●03年『アーティー・ウィリアムス&リー・ショット・ウィリアムス』・・・<Pヴァイン>。似たような歌手、リー・ショット・ウィリアムスとのカップリング?
●04年『ファースト・シング・チューズデイ・モーニング』・・・<ブルースボーイ・プロダクションズ>
私が気づかないだけか分かりませんが、あまりカバー曲とかない人のようですね。デビュー以来感覚的には全く変わらず、ブルースとソウルの美味しい部分を我々に教え続けてくれています。どれか一枚って言われても決めきれないですね。ボビー・ブランドやリトル・ミルトン、ジョニー・テイラー、デニス・ラセールのようにあくまで古式ゆかしい歌手です。
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