オールデイズ・ベイビー・ワシントン
話題作を送り続けている<クリンク>レコードのオールディーズ系専門レーベル<オールデイズ>。店頭に並べてあるのを目の前にすると、ついつい足が止まってしまう。LPで持っている作品も持っていない作品も、かなり悩んで結局買ったか買わなかったかさえ忘れてしまった作品も、オリジナル・ジャケットの姿で復活している。ポップス系も充実しているようで、隣では70前後の紳士が微笑みを湛えて眺めていた。かなり出したり戻したりした結果、今回は3枚購入した。
http://www.clinck.co.jp/oldays/
http://www.clinck.co.jp/merurido/dtl.php?ky=ODR6115
とりあえず途中まで聴いたのはベイビー・ワシントン。原盤は<スー>。解説で鈴木啓志さんが述べられているように、彼女が名を成し始めた時代は、パンチ力勝負のリズム&ブルースから、ポップ寄りのバラードが好まれ始めた時代。「レイス・レコード」の感覚が抜け始めアーリー・ソウルが形成され始めた頃かな。<スー>のやり方でもあるか。 ワシントン嬢の声質自体は、エタ・ジェイムスやミッティ・コリア並みに迫力がある。しかし、曲構成上、パワフルさだけでは終わってない。バランスよく優しさが滲み哀切感が出ている。彼女に合わせたのか彼女が合わせたのかは分らないが、結果的に成功している。 黒人女性シンガーの男性性は、黒人音楽を語る上の重要ポイントだと勝手に思っているが、ソウル・ミュージック前夜におけるスタイルでの男性性と女性性のミクスチャーとして、何とも味わい深い。ストリングス遣いがあまり好きではない私も、彼女の為と思えば愉しく聴ける。
I've Got A Feeling [Sue 769] 1962
https://www.youtube.com/watch?v=hsXlMPCi9i0
Careless Hands
https://www.youtube.com/watch?v=7rAnbH7JnNk
That's How Heartaches Are Made
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