レコード棚を順番に聴いていく計画 Vol.70
[79枚目]●B.ハワード『ジェネシス』<シックス・ポイント/ユニヴァーサル>(10)
※本文を書くに当たり、高橋芳朗さんのライナーを大いに参考にしています。
ミキ・ハワードの息子で、祖母はキャラヴァンズのメンバー(63~67年)、ジョセフィン・ハワードという血筋。さらに、マイケル・ジャクソンの息子説もある。ライナーには、マイケルと深い交流関係にあったとだけ書いてある。確かに顔が似ていると言えば似ているが、真偽を追及する必要はないだろう。音楽的には確かにマイケルの影響を強く感じる。ポップ寄りでダンシングだ。影響は音楽面だけではない。世界の諸問題を改善したいとの発言もしている事から、慈善的なヴィジョンも受け継いでいる感じである。⑫とかはそういう想いが含まれているとの事だ。
マイケルとの共通点ばかりに焦点を当てると、彼の才能を過小評価する事にもなりかねない。本アルバムを発表する以前に、本名のブランドン・ハワード名義で、ソングライター/プロデューサーとして多くの実績を上げている事は特筆すべきだ。曲名は割愛するが、ミュージシャン名を上げると、ジェニュワイン、LSG、マーカス・ヒューストン、ブルック・ヴァレンタイン、ケヴィン・リトル、ニーヨ、ハワード・ヒューイット、日本のDOUBLEなどに関わっている。
本盤の内容だが、確かに曲構成はよく作り込まれている。しかし、私自身が現代R&Bへの興味が薄れており、愛聴するレベルには至らなかった。①のベースのうねりとかは興味を引くが、例えば⑤のユーロビート調辺りまで来るとツライ。もちろん、繰り返すがマイケル・ジャクソン好きの人は絶対気に入るだろう。
B.ハワードはこの後自己名義のアルバムは出していない模様。但し、フェイスブックやインスタグラムは更新しており、元気に活動している様子は窺える。
④ Electric Lights (feat Kamilah)
最近のコメント