楽しみな映画2作
黒人音楽好きの私としては、最近は興味深い映画に出合う事が多い。直近では、アレサ・フランクリンのゴスペル・ライブを堪能できた『アメイジング・グレイス』だ。
そのアレサの伝記映画が、日本では11月頃公開の『リスペクト』。実力派歌手で2006年の映画『ドリームガールズ』でも重要な役を演じたジェニファー・ハドソンがアレサ役だ。抜群の歌唱力を持ちながら派手さはないジェニファーは、適役といえる。ダイナ・ワシントン役にメアリー・J・ブライジというのも嬉しい配役だ。
もう一本は、ウッドストック・フェスティバルが行われた69年、NYハーレムで開催された黒人音楽と文化の祭典『サマー・オブ・ソウル』を取り上げたものだ。副題に「あるいは、革命がテレビ放映されなかった時」とあるように、長年お蔵入りしていたフェスティバルの記録である。
スティーヴィー・ワンダー、スライ&ザ・ファミリーストーン、マヘリア・ジャクソン、デヴィッド・ラフィン、ニーナ・シモンなどなど。ステージの素晴らしさと同時に深いテーマを感じられるだろう作品だ。監督がザ・ルーツのクエストラブ。彼のこれまでの活動を考えても、充実した一作である事が窺える。
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