ジャニスとの新しき再会
『BSR』誌最新号では、
佐藤英輔さんは、
妹尾みえさんは、「ブルースは持たざる者の歌」
柴崎祐二さんはカリスマという言葉や伝説で片付けられがちなジャ
いずれも、ジャニス・ジョプリンというシンガー、
私は、小学生から中学生に上がる頃から洋楽に興味を持ち始めた。中一が1970年だから既に彼女はこの世にいない。熱唱というより絶唱という言葉が似合うジャニスの歌声は、青二才には渋かった。ブルースの存在なんて知らない、白人も黒人も意識していなかった私にも何か凄いものが籠められている予感はしていた。
しかしながら、そんな回顧談の中にしかジャニスは存在していなかったのが正直なところだ。後にビッグ・ママ・ソーントンの「ボール・アンド・チェイン」を聴き、いやぁ、やっぱりコッチだよなぁと思った。実は、こういう単純比較は真実を見過ごしてしまう。オリジナル曲をジャニス風に解釈するその手腕までは思いが至らなかった。今回の特集でジャニスのバックバンドとの密やかな軋轢=孤立化や音楽を創造する姿勢を知るにつけ、髪を振り乱して歌う姿や、少女の笑顔を見せる彼女の固定化されたイメージとは違う角度を得る事ができた。一度きちんと向き合う価値のあるミュージシャンだ。
Move Over
https://www.youtube.com/watch?v=eihw2hu65S0
Summertime
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