「ささやかな幸せ」という言葉があるが、幸福感は、元々ささやかな瞬間にジワッと訪れるものではないか。苦労して何かを成し遂げたり、好きな人と添い遂げられたり、大きな、イヴェント的な喜びもあるが、真の幸福とは何気ない日常のヒトコマに存在するものだと思う。
藤井康一さんのライブは初めてだった。ジャンプ、ジャイヴ、ジャズ、歌謡曲、ソウル、ワールド・ミュージック、漫談・・・色んな要素がミックスされ、テンポよく観客を巻き込みながら展開していく。「登場人物」も洋邦問わず多彩だ。この辺はばらさない方が・・・。正に一級のエンターテインメントだ。
その面白さの理由は、生活感覚と小唄精神かな?誰もが感じた事があるような淋しさ、喜び、愛情・・・つまり人間的感情(そしてそれに基づく幸福感)を親しみを込めて歌われている。小唄精神とは勝手に考えた言葉だが、ジャイヴ感覚と表現しても良い。ウクレレやカズーという、音色自体がユーモラスな楽器を吹奏し、熱量はあるが肩肘張らずサラッと歌う感覚だ。庶民的と言っても良い。
本文冒頭の戯言からすれば、これぞ「幸福なライブ」だ。毎日の生活のエンジンに直結する愉しい時間だった。
個人的には「レット・ザ・グッド・タイム・ロール」を生サックスで聴けたのも「幸福」だった。
※以下の動画は昨晩のライブのものではありません。
♪"Let The Good Times Roll"
http://www.youtube.com/watch?v=lMLg3vJZVQg
♪"私の青空"
http://www.youtube.com/watch?v=bIhNdokaX64
♪"チャンポンダマンボ 〜完全振り付け"
http://www.youtube.com/watch?v=3rYC5W0P8rw
http://www.youtube.com/watch?v=Dqt9MaLsxyI
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