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レコード棚を順番に聴いていく計画 Vol.116 (1)

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[125枚目]●V.A.『The Fame Studios Story 1961-1973 Home Of The Muscle Shoals Sound』<Kent Soul>(11)

 

※本文を書くに当たり、リチャード・ウィリアムス、トニー・ラウンス、アレック・パラオ、ディーン・ラドランド各氏の英文ライナーノーツ、ウィキペディア、<フェイム>ホームページなどを大いに参考にしています。

 

サザン・ソウルファンにとって<フェイム>スタジオは思い入れが深い聖地だ。ここを経由してリリースされた数々の名曲や、主役をフォローする鉄壁の演奏陣には幾度となく感動を覚えた。本アルバムは<フェイム>スタジオの歩みを全て捉えたものではなく(スタジオは今も続いている)、その立ち上がりから「サザン・ソウル」のスタイルが固まり、ポップスの世界にも進出しようか(オズモンズも登場)としていた時代で締めている。つまり、タイトルにもある通り1961年から1973年までの歴史である。

 

<フェイム>について語るには、リック・ホールの人物像を伝えることは不可欠である。32年、ミシシッピ州ティショミンゴ郡フォレスト・グローブの農家に生まれたリック。4歳の時に母親が家を出て、残りの家族はアラバマ州フランクリン郡に引っ越した。父親はゴスペル・ファンで、叔父からはマンドリンをもらいギターの弾き方を覚えるなどして音楽との距離を狭めていった。十代になるとイリノイ州ロックフォードで工員として働きながらバンド活動にいそしむ。やがて徴兵されるが、退役後はアラバマ州フローレンスにて工員として働きながら音楽活動を行った。57年(25歳)、婚約者と父が亡くなるという不幸に見舞われ、生活は荒み気味となったが音楽はやめなかった。地元のバンドでギター、マンドリン、フィドルを担当し、そこでサックスを吹いていたビリー・シェリルと出会い、ふたりでフェアレインズというバンドにやがて参加する(あるいは結成する)。リックはベースを担当し、ヴォーカルはダン・ペンだった。バンドを抜けてからはコンポーザーとして活動する(ビリーとはフェアレインズ前からコンポーザーとしてもコンビだった)。カントリー・チャート5位を記録したジョージ・ジョーンズ「Aching, Breaking Heart」やアダルト・コンテンポラリー・チャート15位のブレンダ・リー「She'll Never Know」などが代表作である。

 

59年に、リックとビリーはレコーディング・スタジオ経営者のトム・スタッフォード(かなりの通人だったようだ。ライナーではヒップスターと表現されている)に誘われ、音楽出版社「Florence Alabama Music Enterprises」=頭文字をつなげて<FAME>を設立した(トムの父親が経営するドラッグストアの2階からスタート)。しかし、60年代初めにビリーとトムはリックを“解雇”し自分たちはナッシュビルに移動した(その後トムは薬物中毒になってしまう)。リックは隣町のマッスル・ショールズに場所を移し、空港近くのタバコ倉庫をスタジオに作り替えた。ここから名物スタジオの歩みが本格的に始まる。

 

レーベルとしての<フェイム>と配給会社の推移を書いておくと、61年から64年は大手が相手というわけではなさそうだが「Steal Away」の成功が全国展開を考えるキッカケとなった様子。ジミー・ヒューズが所属していた<ガイデン>は乗り気では無かった。(2)で触れるビル・ロウリーが手助けし、リックとダン・ペンもラジオ局へ草の根的営業活動を行い<ヴィー・ジェイ>の配給につながった(66年まで続く)。66年から68年が<アトランティック>、その後71年まで<キャピトル>に託したようだ。さらに英文解釈が上手く出来ないが、<ユナイテッド・アーティスツ>とプロダクション契約&配給契約を短期間ながら交わし、その間<リック・ホール・レコーズ>を設立し、<フェイム>スタジオを<リック・ホール・レコーディング・スタジオ>と改名している。ただし、実体的にどうなのか不明ではある。いずれにしろレーベルとしての<フェイム>は73年で終わる。まさに本盤の締めの年と一致する。

 

さて、本盤は3枚組で、84ページのブックレットに続いてディスクを入れる3ヶ所のポケットがあり、単行本より硬い表紙がついており、入れ口が開いた箱型のカバーに入れるような体裁になっている。1つのディスクに25曲×3=全75曲収録されている。各ディスクには、中に含まれている曲からタイトルが付けられている。内容を一括して説明するより、曲順通りに紹介しながら、スタジオの歴史にも触れながら進めていく流れを主体としよう。尚、<Pヴァイン>から日本盤も出ている(本盤と同じ2011年)。

 

【Disc One】Steal Away

 

1. Arthur Alexander - You Better Move On

 

<ドット>61年発。作者はアーサー本人、プロデュースはリック。ポップ・チャート24位、R&Bチャート27位。<フェイム>スタジオで録音した初のヒット曲である。この曲の売り上げで、ウィルソン・ダム・ロードのスタジオ(前記した元タバコ倉庫)からアヴァロン通りに新たなスタジオを建設した。ホテルのベルボーイを仕事にしていたアーサーをスタジオに連れてきたのはトム・スタッフォードだとする資料もある。しかし、60年にジューン・アレクサンダー名義で<ジャッド>(オーナーのジャッド・フィリップスはサム・フィリップスの兄)から「Sally Sue Brown」という曲を出しているので<ドット>盤がデビュー・シングルではない。「Sally Sue Brown」はYouTubeで聴けたが落ち着いたブルースである。

 

ドラッグストア時代から知り合いだった地元のミュージシャンを使って記念的な録音は成された。デヴィッド・ブリッグス(ピアノ)、テリー・トンプソン(ギター)、ノーバート・パットナム(ベース)、ジェリー・キャリガン(ドラムス)に加え、アコースティック・ギターがウィキペディアではフォレスト・ライリー、ライナーノーツではアール・“ピーナッツ”・モンゴメリーとされている。デヴィッド、ノーバート、ジェリーは地元でバンドを組んでいた(当時16歳)と書かれているが他は不明。また、デヴィッドは50年代後半から活躍する「ナッシュビル・キャッツ」と呼ばれる有名セッション集団のひとり。また、ノーバートと一緒に60年代後半にはスタジオを設立する。その前に3人はナッシュビルから誘いを受けて移籍したとウィキペディアに書いてあるので、3人ともナッシュビル・キャッツなのかも知れない(詳細不明)。いずれにしろこの3人が最初の<フェイム>スタジオのセッション・ミュージシャンの中心となっていた。ちなみにビリーとトムもナッシュビルで成功を収めたとライナーには書いてあるので、もしかしたら3人と関係しているかも知れない。

「黒人にとっては白い、白人にとっては黒い」とリックが述べたように、またチャートの動きが3つポップの方が上位にあったように(しかも大抵の資料がポップチャートしか記載していない)、リズム&ブルースよりはカントリー・ポップに近い。しかし、サウンド云々より前に悲しげなのに温かみも感じるアーサーのヴォーカルがこの曲の最大の魅力だろう。

 

2. The Tams - Laugh It Off

 

<ABCパラマウント>(63)。曲の作者はシンガー・ソングライターのレイ・ウィットリー。タムズの曲を多数書いている。プロデュースはリック。同じレイ作のR&Bチャート1位、ポップチャート9位の「What Kind Of Fool (Do You Think I Am)」(こちらも<フェイム>録音のようだ)の裏面。演奏陣はデヴィッド=ノーバート=ジェリーの他に(1)にも参加しているテリー、アールのふたり。加えてフルートとしてジル・シャイアーズが記録されている。アトランタのレコード関係者、ビル・ロウリー(ジーン・ヴィンセント「Be Bop A Lula」などに関わる)は<フェイム>の開設当初から大口顧客だった。タムズもアトランタ出身である。メンバーは、ジョセフ・ポープ、チャールズ・ポープ、“リトル・フロイド”・アシュトン、ロバート・スミス、ホレス・“サニー”・キー。ジョセフ(ジョー)・ポープのものと思われるしゃがれ声に切なさが込められている。

 

3. The Mark 5 - Night Rumble Pt 1

 

<ABCパラマウント>(63)。低音部を強調したクールなソウル・インスト。マーク5の活動期間は58年から60年と某資料ではなっている。同じ資料によればメンバーは、デヴィッド=ノーバート=ジェリーの他、ダン・ペン(ギター)、ジェリー・セイラー(ヴォーカル/サックス)、ドン・ヘヴリー(トランペット)、マーリン・グリーン(ギター/ヴォーカル)となっているが、別の資料ではスプーナー・オールダムとドニー・フリッツも含まれている。尚、ダン=スプーナー=ドニーはのちにダン・ペン&ポールベラーズ(棺担ぎ人)を結成している。作者は(1)(2)でセッション・メンバーとして名前が上がっているテリー・トンプソン(作者しての名義はカーティス・トンプソン、シングル盤の表記はC.T.トンプソン)。【Disc Two】の(2)でクライド・マクファターが歌っている「A Shot Of Rhythm & Blues」(オリジナルはアーサー・アレクサンダー)の作者でもある。残念ながら65年にアルコールが原因で命を落としている。プロデュースはリック・ホール。メンバーは前記の通りゴチャゴチャな感じだが、ライナーノーツには、ダン・ペンの参加は間違いないと書かれている。オーティス・レディングが聴いて、当時のバックバンドであるジェリー・ジェンキンス&ザ・パイントッパーズが取り上げたような事がライナーノーツに書いてあるが、探しきれなかった。

 

4. Tommy Roe - Everybody

 

<ABCパラマウント>(63)。本人作。プロデュースはフェルトン・ジャーヴィス(66年から77年にかけエルヴィス・プレスリーの録音を多数担当している)。ポップチャート3位(63年の年間チャートで38位)、全英チャート9位を記録した。トミーは42年アトランタ生まれ。高校卒業後GE社でハンダ付けの仕事に就きながら60年に<ジャッド>で「Sheila」をリリース。さらに62年に<ABCパラマウント>で再録音してビルボード1位を勝ち取った。「Everybody」もイントロから強く引き付けられる曲である。デヴィッド=ノーバート=ジェリーの他、ギターにボビー・ウェストが加わっている。収録アルバムは66年の『Sweet Pea』。

 

5. Arthur Alexander - I Hope They Get Their Eyes Full

 

62年に録音されて、シンガー名「Boy」として<フェイム>に保管されていた。アレック・パラオとトニー・ラウンスが発見し、今回のディスクに収録したものである。作者はダン・ペンとドニー・フリッツ。プロデュースはリック・ホール。女性コーラスがキュートな青春ソングといった風情だ。「Boy」と別にシンガー不明の「Girl」があるそうで、そちらも聴いてみたくなる曲調である。2012年に<ケント>から出した45回転盤のコンピ『The Fame Singles Box』にどちらも収録されている。

 

6. Jimmy hughes - Steal Away

 

ここまで聴いてきた流れをグッと引き締める一曲。ライナーノーツには「サザン・ソウルの基本形」と書かれている。ブルースの度合いが強く、終盤のジミーのシャウトがせつなく響く。<フェイム>(64)。本人作。リックのプロデュース。ポップチャート17位(R&Bチャートは休止中)、キャッシュ・ボックスのR&Bチャートでは2位に到達した。(1)の成功で建設に至ったアヴァロン通りの新スタジォで最初に録音された曲である。パーシー・スレッジをいとこに持つジミーは、仕事を持ちながらアラバマ州のラジオ局WZZAでゴスペルグループとしても活動していた。(1)がヒットしたのに気持ちが動かされ、<フェイム>のオーディションを受けた。最初に録音した2曲が今ひとつだったので、リックはジミーに自分で曲を書かないかと提案した。彼はゴスペル・ソングの『Steal Away』を浮気の歌に作り替えた。工場の夜勤中に1,2行ずつ書いていったという。黒人男性が不貞を勧める歌という微妙な題材(ライナーには商業主義R&Bとかけ離れたテーマと書かれている)に、さすがのリックも戸惑い(ビル・ロウリーとダン・ペンはヒットを確信していた)、デモ録音から2年後のリリースとなった。バック・ミュージシャンはデヴィッド=ノーバート=ジェリーの他コーラス陣としてダーリーン・エドルマン、ジェリー・エドルマンが参加している。のちに<フェイム>からはエタ・ジェイムス、クラレンス・カーター、ボビー・ジェントリー、テリー・ギブスがカバー、その他もR&Bチャート3位のジョニー・テイラーをはじめ、数多くのシンガーがカバーしている。

 

(つづく)

 

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レコード棚を順番に聴いていく計画 Vol.115

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[124枚目]●マディ・ウォーターズ『リアル・フォーク・ブルース』<MCA>(94)

 

※本文を書くに当たり、永井“ホトケ”隆さんによるライナーノーツ、およびキャリー・ベイカー(再発盤)、ウィリー・ディクスン(オリジナル盤)による英文ライナーノーツ(中山義雄さん訳)を大いに参考にしています。

 

私が持っているのは<チェス・ブルース・コレクション>中の1枚(MVCM-22016)。インナージャケットには30枚載っているがDiscogsを見るとコンピ盤も含め34枚出ているようだ。全体の監修を小出斉さんが務めている。オリジナル盤は66年にリリース(Chess LP-1501)。因みに日本盤には「ザ」が付いていないが、そもそものタイトルは『The Real Folk Blues』である。翌年には『More Real Folk Blues』がリリースされている。尚、サニーボーイ・ウィリアムソンとハウリン・ウルフにも同名のシリーズが2枚ずつあるのはよく知られている。マディ盤がシリーズの最初の1枚だそうだ。

 

アルバム・タイトルに「Folk」の文字を入れたのは<チェス>の策略だった。マディが最後にR&Bチャートに顔を出したのは58年だったので、若い世代に売り込もうと当時のブームであった「フォーク・ミュージック」にあやかり64年に『Folk Singer』というアルバムを出し、66年に本盤を出したという経緯があるようだ。通常、「フォーク・ブルース」と言うと「ルーラル・ブルース」と解釈され、アコースティックギター1本で奏でられる田舎のブルースとなる。マディには確かにルーラル気質があり、本盤に収録された曲の多くにもフォーク感はあると言えばある。ただ、そこから一歩抜きんでたサウンドがあるのも確かで、となるとタイトル通り「リアル」感はどうなのだとも思うが、これはちょっと頭でっかちな考えだろう。タイトルをどうのこうの言う前に音楽に浸るのが正解である。

 

内容的には47年<アリストクラット>でのデビュー盤「Gypsy Woman」をはじめ、50年代までの録音がほとんどで64年録音が2曲収録されている。コンポーザーは、マディ単独の作品が(2)(4)(6)(8)(9)(11)(12)、ウィリー・ディクソン作が(5)と(7)であり、他は各曲解説時触れる。尚、マディがギターを弾いていない曲は(3)(4)(10)と記されている。

 

ホトケさんのライナーノーツの中で、録音順に並べ直しポイントを解説されているので参考にして書かせていただく。最も古いのは(8)で、チェス側としてはシティ・ブルース系のサウンドを狙ったが商業的にふるわなかったそうだ。次に発表した「I Can't Be Satisfied」が好評だったため、その路線で(6)(11)のデルタ・マインドを持つ曲がリリースされた。さらに(2)(5)(9)と同じ路線が続く。徐々にバンド・サウンドを完成させて(1)(3)(10)(4)と絶頂期を迎える。(7)(12)あたりになるとヒット路線からは離れるが円熟味が出てくる、と解説されている。

 

1. Mannish Boy

 

55年録音、同年リリース。曲の作者は、マディの他エラス・マクダニエル(ボ・ディドリー)とメル・ロンドン。ボ・ディドリーが「Hoochie Coochie Man」のリフを借りて「I'm A Man」を作った(作者はボ本人だけ記載)が、そのアンサーソングとして「I'm A Man」を改作した曲をマディが発表した。オリジナル盤の裏ジャケに載っている曲目作者はウィリー・ディクソンになっている。演奏メンバーはリトル・ウォルター(ハーモニカ)、ジミー・ロジャーズ(ギター)、ウィリー・ディクソン(ベース)、フランシス・クレイ(ドラムス)。 尚、シングル盤のスペルは「Manish」になっている。R&Bチャート5位。さまざまなヴァージョンで聴いてきた名曲の骨格に触れたようで感慨深い。ひたすら男っぽいマディの声で始まりひっぱたくようなドラムが気分を高揚させる。その後クールなタッチも見せて波状的に盛り上がる。深みのあるバリトンヴォイスの力感は、教会のサーモンのようなディープさがある。

 

2. Screamin' And Cryin'

 

繊細に震えるギターにブルースのトラディションを感じる。オリジナルアルバム裏ジャケに記載してある曲名は「Screamin' & Crying」、シングル盤に記載された曲目は「Screaming And Crying」となっている。画像のレーベル名が隠されているが<アリストクラット>である。49年録音、50年リリース。演奏陣は、2種類書かれていて①リトル・ジョニー・ジョーンズ(ピアノ)、ランサム・ノウリング(ベース)、オディ・ペイン(ドラムス)、②リトル・ジョニー、ジミー・ロジャーズ(ギター)、リロイ・フォスター(ドラムス)。

 

3. Just To Be With You

 

作者はバーニー・ロス。56年録音、同年リリース。バックはウォルター・ホートンもしくはリトル・ウォルター(ハーモニカ)、オーティス・スパン(ピアノ)、おそらくパット・ヘア(ギター)、ウィリー・ディクソン(ベース)、フランシス・クレイ(ドラムス)。「Mannish Boy」の高評価で自信を深めたような威勢の良い歌声だ。

 

4. Walking Thru The Park

 

ドラムのバックビートとハーモニカのスタッカートが軽快な風情を作り上げ、マディのヴォーカルもゴキゲンに弾んでいる。58年録音、59年リリース。オリジナルアルバム裏ジャケの記載は「Walking In The Park」。

 

5. Walkin' Blues

 

50年録音、同年リリース。前記した通りウィリー・ディクソンが作者となっているが、シングル盤の作者表記はマディ。また、曲名はオリジナルアルバム裏ジャケ及びシングル盤で「Walking Blues」となっている。伴奏はビッグ・クロフォードのベースのみ。オリジナル(というかヒントにしているのは)サン・ハウス版だがムードはだいぶ違う。しかし、どちらもデルタサウンドだ。マディの流れとしては、41年の「Country Blues」、48年「(I Feel Like) Goin' Home」から本曲へつながっている。ギターの刻みからスライドで延ばす部分など何とも言えない味わいがある。

 

6. Canary Bird

 

本曲もビッグ・クロフォードのみ。49年録音、同年リリースの<アリストクラット>盤。裏面は(11)。震えるような細かいスライドを聴かせる。

 

7. Same Thing

 

昔の録音が続いた後に典型的チェス・サウンドが流れると、その黒い空間がヴィヴィッドに伝わる。64年録音、同年リリース。レコード盤の表記は「The Same Thing」。裏面は(12)。 バックは、オーティス・スパン(ピアノ)、ピー・ウィー・マディソンもしくはバディ・ガイとサミー・ローホーン(ギター)、ウィリー・ディクソン(ベース)、フランシス・クレイもしくはS.P.リアリー(ドラムス)。

 

8. Gypsy Woman

 

47 年録音、48年リリースの<アリストクラット>からのデビュー盤。名前が「マディ・ウォーター」になっている。しかもwithサニーランド・スリムと記載しブルース・ファンが手を伸ばしやすくしている感もある。などと勝手なことをほざいたが、実はサニーランドがマディに<アリストクラット>での録音に参加するよう頼み、ついでにマディ名義で録音したとのこと。ホトケさんの解説絡みで前記したように、あまり泥臭くはない。サニーランドの他はベースにビッグ・クロフォード。

 

9. Rollin' And Tumblin'

 

スライド多用のギターとだらけたようなヴォーカルが時代を遡らせる。50年録音、同年リリースの<アリストクラット>盤。 両面でPart1とPart2に分かれている。ビッグ・クロフォードのベースのみがバック。 元々は29年録音のハンボーン・ウィリー・ニューバーンの曲(別名「Roll And Tumble Blues」)。尚、同じ50年に<パークウェイ>にてマディがギター、リトル・ウォルターがヴォーカルとハーモニカ、ベイビー・フェイス・リロイがドラムで録音している。名義はベイビー・フェイス・リロイ・トリオで、シングル盤上はリロイのヴォーカルとなっているが、どうも2人の声が同時に聞こえる。しかも歌詞は歌わず唸っているだけ。

 

10. 40 Days And 40 Nights

 

バーニー・ロス作。56年録音、同年リリース。 ウォルター・ホートンもしくはリトル・ウォルター(ハーモニカ)、パット・ヘアとヒューバート・サムリン(ギター)、ウィリー・ディクソン(ベース)、フランシス・クレイもしくはフレッド・ビロウ(ドラムス)。R&Bチャートに6週間ランクインして最高7位だった。Wikipediaでは、ジミー・ロジャーズのセカンドギターでの参加の可能性にも触れている。勢いよくかつ引き締まったヴォーカルに、絡みつくようなハーモニカと乾いたドラムが独特の空気感を作り上げている。ピアノとギターのサポートもナイス。

 

11. Little Geneva

 

49年録音、同年<アリストクラット>盤にてリリース。 ビッグ・クロフォードのベースのみ。この曲に限ったことではないが、クロフォードの的確なベースがマディの奔放なヴォーカルとギターを映えさせている。

 

12. You Can't Lose What You Ain't Never Had

 

定型シカゴ・ブルースと言ってしまえばそれまでだが、全ての楽器がブルース表現に全力を尽くしている。64年録音、同年リリース。オーティス・スパン(ピアノ)、ピーウィー・マディソンもしくはバディ・ガイとサミー・ローホーン(ギター)、ウィリー・ディクソン(ベース)、フランシス・クレイもしくはS.P.リアリー(ドラムス)。

 

本シリーズの序文として小出斉さんが「本物は常に新鮮で古びない」と書かれている。私自身も改めて本盤を聴いてみて、いやあ、やっぱりマディは凄いと思ってしまう。スパークするような強烈な活力を感じたり、恐ろしいほどの深みを感じたりした。感情の音楽(そればかりとは言い切らないが)であるブルースを体現した最重要人物である事実は、このアルバムからも十二分に感じ取れる。

 

 

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レコード棚を順番に聴いていく計画 Vol.114

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[123枚目]●エドウィン・スター 『ウォー・アンド・ピース』<ポリドール>(93)

 

※本文を書くに当たり桜井ユタカさんのライナーノーツを大いに参考にしています。

 

私が持っているのは<ポリドール>で80年代後半から90年代にかけてリリースされた「モータウンオリジナル名盤コレクション」の1枚。オリジナルは70年発の<ゴーディ>盤で4枚目(3枚目は女性シンガー、ブリンキーとのデュオ)に当たる。最大のヒット曲「War」を含む彼の代表作として親しまれているアルバムである。R&Bチャート9位、ホット200で52位に到達している。プロデューサーはノーマン・ホイットフィールド。アレンジャーとしてデヴィッド・ヴァン・デ・ピッテ、ヘンリー・コスビー(ファンク・ブラザーズのサキソフォニスト)、ポール・ライザー、ウェイド・マーカス、ウィリー・ショーターの名が記されている。

エドウィン・スターは、本名チャールズ・エドウィン・ハッチャー。42年、テネシー州ナッシュビル生まれでオハイオ州クリーブランド育ち。やがてデトロイトに住み、56年頃からフューチャートーンズ(チャールズ・ハッチャー名)、メトロトーンズ(オハイオのドゥーワップ・グループとは違うはず)、ビル・ドゲット・コンボなどで活動した。65年に<リック・ティック>から「Agent Double-O-Soul」(R&Bチャート8位)でデビュー。Discogsによれば67年までにシングル盤を4枚リリースしている。一時はミシシッピ州ジャクソンのキャプリーズの流れをくむホリデイズというグループにも所属して「I'll Love You Forever」(R&Bチャート7位)という曲でリードを取っている。スティーヴ・マンチャも参加しているようにDiscogsには記載してあるがハッキリしない。話が逸れるが、ダレル・バンクス盤のレビューを書いた時に、ドン・デイヴィスがホリデイズ盤やマンチャ盤のバックトラックを使用したと資料にあったので記載したのを思い出した。関係があるかも知れないが、どうも混乱していてまとめきれない。

 

ベリー・ゴーディJr.にとって<リック・ティック>は目の上のたんこぶみたいな存在だったようで、<モータウン>に吸収してしまう。従ってエドウィン・スターも<モータウン>に移籍する形となった。本盤発表前も69年「Twenty-Five Miles」でR&Bチャート、ポップチャート共に6位に達している。アルバム『25 Miles』もR&Bアルバムチャート9位になり、なかなかの実績を残している。

 

1. War(黒い戦争)

 

腹の底に響くような低音がベースになり、ベトナム戦争へのプロテスト・ソングらしい力強さに満ちあふれ、怒りや苛立ちといった感情がビンビン伝わってくる。ノーマン・ホイットフィールドとバレット・ストロングによって書かれた曲。当初はテンプテーションズ用に書かれ、70年のアルバム『Psychedelic Shack』に収録されていた。曲に込められたメッセージに共感したリスナー(特に大学生や若者)が曲をシングル化するよう<モータウン>に要望したが、会社としては<モータウン>のスター・グループであるテンプテーションズのイメージを崩したくない。ノーマンは会社にリリースするよう迫ったが、結局あいだを取ってエドウィン・スターに歌わせることになった。ノーマンは、抑え気味だったテンプス版に比べ、エドウィン版により迫力を持たせ、曲はビルボードのポップ・チャートで3週間トップとなった。70年の年間チャートでは5位。グラミー賞のR&B部門、最優秀男性歌唱賞も受賞した。この一曲でエドウィン・スターも一段と名を上げる存在になった。尚、オリジナルズとアンディスピューテッド・トゥルースがバック・コーラスで参加している。ちなみにテンプス絡みでいうと、エドウィンは「Cloud Nine」を71年シングル盤でリリース、アルバム『Involved』に収録されている。この『Involved』と『War&Peace』を組み合わせて(数曲追加と削除)2002年にCDがリリースされている。

 

2. Running Back And Forth

 

エドウィン本人とリチャード・“ポップコーン”・ワイリー(ノーマンのかつてのバンド仲間でもある)の共作。桜井さんがエドウィン・スターらしい曲と述べられている。(5)(6)もその線らしい。「War」で発生した熱を冷ますようにスーッと気持ちに入ってくる良質なソウルだ。(9)と一緒にシングル化。

 

3. Adios Senorita

 

再びファンキー路線に戻る。パーカッシヴで弾けるような演奏と歌唱にラテン・タッチも感じ取れる。ヘンリー・コスビーとシルヴィア・モイの作品(このコンビはスティーヴィー・ワンダー「My Cherie Amour」や「Uptight(Everything's Alright)」の共作者)。70年<タムラ・モータウン>のメキシコ盤4曲EPに収録されている。他の曲は(1)(8)(9)。

 

4. All Around The World

 

ギターリフが導くのでロック的にも感じる。タイタス・ターナーが55年に発表した曲だが、リトル・ウィリー・ジョンのデビュー曲でもある。69年にはリトル・ミルトンが「Grits And Groceries」としてヒットさせている。エドウィン版はミルトン版の押しを強くした感じか。

 

5. I Can't Escape Your Memory(君の思い出)

 

アイヴィ・ジョー・ハンターとジャック・アラン・ゴガの共作。モータウン・サウンドをひと捻りしたような曲調。

 

6. At Last (I Found A Love)

 

マーヴィン・ゲイが68年にリリース(共作者としてアンナ・ゲイとエルジー・ストーヴァー)。マーヴィンを思わせるミディアムのドライブ感が魅力である。

 

7. I Just Wanted To Cry(泣きたい気持)

 

乗りの良さはこの曲でも味わえる。痛快なノーザン・ソウルだ。エドウィン・スターとジョニー・ブリストルが書いた。

 

8. Raindrops Keep Falling On My Head(雨に濡れても)

 

これだけ耳に馴染みのある曲をテンポを上げてカバーするのはどうなんだろうと思うのは素人の浅はかさ。ショウアップしたアレンジは、劇場型ソウルとでも呼びたくなる。改めて原曲の魅力を知らしめている。バカラック=デイヴィッドの作品。

 

9. Time

 

(2)と同じくエドウィンとリチャード・“ポップコーン”・ワイリー作。「War」と同じようなサイケデリック・ソウル。 

 

10. California Soul

 

69年にマーヴィン・ゲイ&タミー・テレルがリリース。彼らのヴァージョンよりダイナミックでハードなアレンジとなっている。コンポーザーはアシュフォード&シンプソン。

 

11. I Can't Replace My Old Love(過ぎ去った恋)

 

聴き憶えのあるフレーズも感じるノーザン・ソウル。ハーヴェイ・フークア+アーサー・スコット+ヴァーノン・ウィリアムスが作った。 

 

12. She Should Have Been Home

 

他の曲に比べれば淡々とした趣のある曲。ジョニー・ブリストルとドリス・マクニールの共作。

 

<モータウン>を去った後のエドウィンは、<20thセンチュリー>などに所属。「Contact」や「H.A.P.P.Y. Radio」などのヒット曲を出したがしだいに「過去の歌手」となっていき、83年にはイングランドに移住、同地のノッティンガムシャー州で61歳の生涯を閉じた。音楽的には『War & Peace』の存在はやはり大きい。アルバムは確かに魅力的だ。サイケデリック・ソウル、ファンクからノーザンソウルと、充実したサウンドもさることながら、彼の安定した歌唱も忘れてはならない。そして、ついつい「War」だけで彼の功績を語りがちだが、通して聴いてみると、各曲のバランスも良いし、ひとつの曲の中でも気持ちの込もった歌唱を聴かせてくれる。

 

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レコード棚を順番に聴いていく計画 Vol.113 (3)

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[122枚目] ● R.Kelly 『Chocolate Factory』<Jive>(03)

 

♪ 前回分

 

最後になる今回は(11)~(17)をお送りする。今回分の関係ミュージシャンは、ミックス・エンジニアのトニー・マセラティが(11)(12)、キーボードのロドニー・イーストが(11)(12)(15)~(17)、オーケストラ・アレンジと指揮のポール・ライザーが(13)、ロナルド・アイズリーが(15)、ビッグ・ティガーが(16)、ファット・ジョーが(17)となっている。

 

11. Forever More

 

永遠の愛を謳っているが、微かな翳りも感じてしまう。ロマンチックに受け取れないのは余計な意識が働くからだろうか。度々入るコーラスが涼風のようだ。 

 

12. You Knock Me Out

 

パーカッションがフィーチャーされているが、あまり派手ではなくサウンドの基盤となってマーヴィン・ゲイ的グルーヴの完成につなげている。

 

13. Step In the Name of Love - Remix

 

全体的に明るいムードが漂い、多幸感さえ感じる。メロウなダンスビートというよりヤングアダルト向きなサウンド。終盤はソウルフルなヴォーカルを聴かせる。 

 

14. Imagine That

 

水滴のようなSEなどを効果的に使ったヒップホップ系バラードでスタートするが、ギターソロを境にロック的サウンド中心となり烈しさを増していく。

 

15. Showdown

 

ロナルドは、歌手というよりほとんど役者として“出演”しているドラマ仕立ての曲。 

 

16. Snake

 

 アラブやインドの音楽からレゲエまで取り入れて、ワールド・ミュージック感覚もある曲。当時は、ティンバランドあたりもインド的なサウンドを使っていたそうだ。(17)もそうだが、正統派のR&Bから目先が変わって受け入れられたのかも知れない。

 

17. Who's That

 

こちらはレゲエ感覚が濃い。当時はレゲエ・シーンでもインド映画(ボリウッド)のダンス音楽風のサウンドをボリウッド・リディムと呼び流行したそうだ。ティンバランドやボリウッド・リディムについてはAIから得た知識であり、私自身は正確に把握していない。

 

アルバム全体を総括すると、「メロウなダンス・ミュージック」といった路線に落ち着きそうだ。それがR.ケリーらしさであり、本盤でも彼らしさは発揮されている。語りも交じる甘い歌声、リズムに乗ったラップ、さらにはゴスペル的なシャウトがダンス・サウンドを崩すことなく盛り上げる。考えれば考えるほど惜しい人材であった。

 

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レコード棚を順番に聴いていく計画 Vol.113 (2)

 

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[122枚目] ● R.Kelly 『Chocolate Factory』<Jive>(03)

 

♪ 前回分

 

全17曲の内今回は(4)~(10)をご紹介。主な参加人物は前回にまとめているが、今回分に関係あるミュージシャンのみ改めて書いておきます(尚、文末に貼り付けたEU盤のリストでも全体的な参加者が確認できる)。(4)~(7)(10)のキーボードがロドニー・イースト、(5)にラッパーのジャ・ルール、(7)のオーケストラ・アレンジと指揮がポール・ライザー。

 

前回に、シカゴ・ステッパーを強調し過ぎた感がある。本盤ではシカゴ・ステッパー色が強いのは(2)「Step In The Name Of LOve」ぐらいで、他の曲は影響は若干あるものの、ヒップホップ・ソウル感の方が強い。本盤の翌年にリリースされた2枚組『Happy People/U Saved Me』の『Happy People』の方がステッパーだらけだとAIが教えてくれた。私の認識不足で不十分な表現をしたかと思い、あえて書いておきます。

 

また、「シカゴ・ステッパー」自体R.ケリーの独自サウンドでなくシカゴ・ソウルの一形態である事も強調しておく。いわゆるノーザン・ソウルの、若者受けする勢いのあるダンス曲に対して、大人のダンス曲として以前からあるサウンドである。玄人好みと言われるシカゴ・ソウルの好まれる一面と言えるだろう。

 

4. I'll Never Leave

 

自らの声を重ねて、コーラスとリードの形を作ったり、語りと歌唱、優しいトーンと激しいトーンを織り交ぜてケリーの世界に導いている。

 

5. Been Around The World

 

多重録音に乗せて、前半はケリーのラップ、後半はジャ・ルールのガラガラ声ラップを聴かせるヒップホップ・ソウル。背後に流れるリリカルなピアノもサウンドの骨格になっている。

 

6. You Made Me Love You

 

ヒップホップ・ブルースとでも呼びたくなる曲。低音部を強調してはいるが、どこか弾むようなしなやかさがある。ギターをアクセントにして(初っ端はアル・グリーン「Love And Happiness」のようだ)、冒頭から力感あるヴォーカルを放つ。 

 

7. Forever

 

切なさと温かみが滲み出ている。オールドソウルを聴いているようだ。

 

8. Dream Girl

 

スティーヴィー・ワンダーのようにポップ感覚のあるソウル・ミュージックを連想する。

 

9. Ignition

 

ややこしい話。本曲のリミックス版が(10)だが、実は(10)の方が5年も前に出来ていたとの本人の発言が残っている。リミックス版の序章のように、重要なフックをチラチラ出しながら、ゆったりと曲が流れてゆく。

 

10. Ignition (Remix)

 

(9)から自然に繋がって、先述したフックや軽快に韻を踏むラップが曲を彩りダンサブル度が高まる。なるほど、この曲の為に(9)がある感じもする。色々と資料を調べている時に(9)は(10)の“ストリップド・ヴァージョン”と表現されたりしていたが、頷ける。マイケル・ジャクソンもお気に入りの曲だそうである。

 

♪ EU盤

 

次回は(11)~(17)。「Step In The Name Of Love」のリミックス版や、ロナルド・アイズリー、ビッグ・ティガー、ファット・ジョーなどのゲストも登場する。

 

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レコード棚を順番に聴いていく計画 Vol.113 (1)

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[122枚目] ● R.Kelly 『Chocolate Factory』<Jive>(03)

 

R&Bファンに衝撃をもたらしたR.ケリーの犯罪は、刑が確定し、現在ノース・カロライナ州の連邦刑務所に収監されている。複数の罪の合計で31年程度の禁固刑となり、出所予定が2045年、78歳ぐらいになるとの事だ。音楽家の場合、作品は残り続けるので鑑賞は出来るものの、本人はこの世に不在も同様という虚しい現実を突きつけられる。

 

本盤がリリースされた2003年の彼がどういう状況だったか。94年のアリーヤ関連のスキャンダルからしばらく時が経ち、01年、02年とウィキペディアに記載しているだけで大きく4件訴訟を起こされている。金銭支払いによる法廷外の解決事案が3件。残り1件は、細かく書くと12件の容疑が有り、全て無罪となった。被害者側が証言を拒否したものもあったが、数年後脅迫されたという被害者の証言も出て来ている。尚、全般的なバイオグラフィーは『12 Play』の投稿をした時に書いているので参考までに文末に貼り付けておきます。

 

音楽作品について述べるのに、上記のような事は無関係という考えもあるだろうが、彼の暗黒面が曲の背景にあると意識するのも、また理解へのひとつの手段ではないかとも思う。ディスコグラフィー上は、2000年に、『12 Play』(93)の第2弾として『TP-2.com』をリリースした。TP-2は「Twelve Play 2」の意味である。当アルバム制作時ジェイZと昵懇になり、02年にR.ケリー&ジェイZ名義で『The Best Of Both Worlds』を発表した後が今回のアルバムとなる。

 

『Chocolate Factory』のリリースは、あたかも私生活の混乱を反映するようなスタートだった。当初は02年に『Loveland』というタイトルで出される予定だったが海賊版が出回り、計画は頓挫した。ただし、『Chocolate Factory』の初回盤にはボーナスディスクとして『Loveland』が付けられていたと言う。私が所有するCD盤には『Loveland』は含まれていない。Discogsで調べると、EU盤で『Loveland』を含んだ曲目内容が記載されているので、これも文末に貼り付けておきます。尚、ウィキペディアに掲載されている『Loveland』の曲目からすると「What Do I Do」が抜けている。

 

『Chocolate Factory』はセールス的にも成功した。2月17日にイギリス、同月18日にアメリカで発売。ビルボード200でチャートに初登場1位を記録した。シングルも「Snake」(ホット100で16位)、「Step In The Name Of Love」(R&Bチャート1位、ポップチャート9位)、「Ignition(Remix)」(ホット100で5週連続2位)など好成績を収めた。<Rolling Stone>誌の年間ベストアルバム50入り、<Blender>誌の年間最優秀アルバムチャートで12位、<New York Times>のトップ10リストにも入った。アメリカレコード協会(RIAA)からダブルプラチナ認定、イギリスレコード協会(BPI)がゴールド認定、2010年時点で300万枚以上の売り上げを誇っている。栄誉の記録を追うごとに悲しい気分にもなるが、優れた作品である事は間違いない。

 

曲作り、編曲、プロデュースとケリー本人が行い、主な参加者は、単独では無いが、ミックス・エンジニアとしてトニー・マセラティが(1)(2)(11)(12)、(3)~(7)(10)~(12)(15)~(17)のキーボーディストがロドニー・イースト(<ジャイヴ>関連ではシリーナ・ジョンソン、チャーリー・ウィルソン作品などに参加)、ラッパーのジャ・ルールが(5)、(7)(13)のオーケストラアレンジと指揮がポール・ライザー(オーケストラ名はハート・ホルマン&ザ・モータウン・ロマンス・オーケストラ)、(15)にロナルド・アイズリー、(16)にビッグ・ティガー、(17)にファット・ジョーなどの名前が確認できる。

 

1. Chocolate Factory

 

力強く足踏みするようなリズムと繰り返されるフレーズに乗り、歌と語りが混然とする彼らしいヴォーカルを主として、期待を持たせるスタートの曲となっている。 

 

2. Step In The Name Of Love

 

タイトルにもある通り、シカゴ・ステッパーの代表的な曲。元々は正装した男女がゆったりと踊るダンスだそう。 曲の雰囲気は確かにメロウかつダンサブルだ。しかし、終盤には身が引き締まるゴスペル唱法が待っている。

 

3. Heart Of A Woman

 

淡々と歌い上げるバラード。終盤の盛り上げもサラッとした感じ。

 

♪ EU盤リスト

 

♪ 12 Play

 

(2)に代表される“シカゴ・ステッパー”の成熟して落ち着いた雰囲気は、醜怪な性犯罪のイメージを払拭したい意識もあったのかも知れない。しかし、ゼロ年代を迎え、進化したR&Bをクリエイトしたのは間違いないし、まだまだ話題の作品が創造できただろう。また、特に私がR.ケリーを好きな理由のひとつは「ゴスペル感覚」である。当盤に限らずデビュー当初から、性的なテーマを取り上げたにしろ、淡々と展開しながらもブラックネスに溢れたサウンドと歌唱を展開し、ここぞというタイミングで必殺技のようにゴスペル唱法を響かせる。R.ケリーの基本は揺らがないまま新しい世界を見せてくれている(くれていた)ミュージシャンである。シカゴ・ステッパーは、付け焼刃でも犯罪者の言い訳の産物でもないだろう。

 

本レビューは、残りの曲を2回に分け7曲ずつお送りする。

 

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レコード棚を順番に聴いていく計画 Vol.112 (3)

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[121枚目] ● Darrell Banks 『I'm The One Who Loves You The Volt Recordings』<Kent Soul>(13)

 

♪ 前回分

 

※本文を書くに当たり、トニー・ラウンスさんのライナーノーツ(英文)を大いに参考にしています。

 

最終回の今回は全てボーナストラックとなり(13)~(16)は未発表曲。各々単独での音源は見当たらなかったが、「フル・アルバム」ヴァージョンのYouTubeがあった。33分20秒あたりから(13)から先が始まる。最後に貼り付けておきます。録音年月日は、(12)が68年で日付は不明。(9)「Never Alone」と合わせて<ヴォルト>発の録音となる。以下、69.2.19.が(18)、69.3.6.が(17)、69.4.9.と69.5.5.が(19)、69.12.12.が(13)~(16)である。

 

12. I'm The One Who Loves You

 

ストリングス使いが目立ち、華やかな印象で軽快に歌っている。(17)のB面。メルヴィン・デイヴィス作。メルヴィン本人版が「I'm The One That Loves You」との曲名で、2023年にシングル盤(それまで未発表だったもの)がリリースされている。これは、闘病中のメルヴィンの医療費チャリティー・シングルであった。

 

13. Love Is Not An Easy Thing

 

ピアノに導かれて優しく歌うバラード。ソウルの範疇からは少し外れているようなサウンド。当曲から続く未発表の4曲は、スティーヴ・クロッパーのプロデュース。エンジニアが「JB」と記載されている。 

 

14. Mama Give Me Some Water

 

キレの良いダレルのヴォーカルに溌剌としたバックが絡み、ファンキーなグルーヴが溢れている。

 

15. Love Why Have You Forsaken Me

 

オーティス・レディングのように力感と切なさを感じる。

 

16. My Life Is Incomplete Without You

 

圧が強いベースとタイトなドラムが繰り出すリズムに乗りながら、強弱をつけて歌い上げている。

 

17. Just Because Your Love Is Gone

 

アルバム・ヴァージョン(1)と比べると、引き締まってアクセントの効いた歌い方をしているように聴こえる。(1)の方がよりまろやかで盛り上がり方もなだらかだ。シングル盤は、第一印象勝負の側面があるので即引き付ける作り方をしたのだろうか。

 

18. Beautiful Feeling

 

アルバム・ヴァージョンの(7)より40秒ほど短い。ストリングスと女性コーラスが早く登場する。(7)の方が遅く出ている分、満を持して盛り上げている感じだろうか。 (19)と共にシングル盤。

 

19. No One Blinder (Than A Man Who Won't See)

 

(10)がアルバム・ヴァージョン。こちらは冒頭から音数が多く、シングル盤らしい勢いをより感じる。

 

FULL ALBUM

 

惜しいソウルシンガーを無くしたと嘆いても詮無い事。どういう音楽人生をこの後たどったか考えるのも面白いかも知れないが、残された音源を堪能した方が、ダレル・バンクスというシンガーの真実に近づくのかも知れない。我々は、悲しい話ではあるが、サム・クックやオーティス・レディングでそれを学習している。

 

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レコード棚を順番に聴いていく計画 Vol.112 (2)

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[121枚目] ● Darrell Banks 『I'm The One Who Loves You The Volt Recordings』<Kent Soul>(13)

 

♪ 前回分

 

※本文を書くに当たり、トニー・ラウンスさんのライナーノーツ(英文)を大いに参考にしています。

 

前回に続き、今回はアルバム『Here To Stay』の残り(6)~(11)について書いていく。前回にまとめて記したが、各曲の録音年月日を今回の分だけ上げておく。69.2.19.が(7)、69.3.28.が(6)(8)、69.4.9.と69.5.5.が(10)、69.5.5.が(11)となる。(10)が2回にわたり録音されているが、初回はバックトラックだけ録音しているようだ(何しろ英文なので正確には把握できていない)。

 

(6) We’ll Get Over

 

優しく歌う部分もあり、サビにおける声を出し切る唱法とのバランスが巧みである。作者はウィ・スリー(ホーマー・バンクス、ベティ・クラッチャー、レイモンド・ジャクソン)。 

 

(7) Beautiful Feeling

 

(4)「Don't Know What To Do」を作った、ブラザーズ・オブ・ソウル及びクリエーションズのフレッド・ブリッジズと、スターファイヤーズ及びナイト・ブラザーズのリチャード・ナイトに加えて、フレッドと同じグループ所属のボビー・イートンの3人が作者。落ち着いた出だしから徐々に盛り上がる。激しいシャウトはないが自然な高まりがある。 74年にはドラマティックスがカバー。『Dramatically Yours』に収録されている。69年のシングルとして(10)を裏面にしてリリース。本盤のボーナストラック(18)(19)で聴ける。ファースト・シングルの候補だったが最終的に(1)「Just Because Your Love Is Gone」が選ばれたようだ。

 

(8) I Could Never Hate Her

 

タイトルを歌う部分がアクセントになっていてキャッチーだが、やはり全体的には情緒豊かである。クライド・ウィルソン(スティーヴ・マンチャ)の作品。ライナーノーツではマンチャの「I Don't Want To Lose You」や「Don't Make Me A Story Teller」との類似を指摘しているようだ。確かにテンポや女性コーラスの入り方は似たような感じである。ちなみに後者はマンチャ作だが前者はメルヴィン・デイヴィスの作。

 

(9) Never Alone

 

エドウィン・スターが一時在籍していたホリデイズの同名曲のバックトラックをそのまま使用(ドン・デイヴィスの策略)。作者はドン(?)の他カーティス・コルバート。モータウンサウンド的な箇所もあるが、ダレルのアーシーなヴォーカルは変わらず楽しめる。

 

(10) No One Blinder (Than A Man Who Won't See)

 

しっとりとした曲だが歌唱は十分ソウルフルだ。作者はハーバート・ロス(ドン・デイヴィスの名義も)。

 

(11) My Love Is Reserved

 

スティーヴ・マンチャ(クライド・ウィルソン)作でロバート・ワード「My Love Is Strictly Reserved For You」(67)が元歌のようだ。ダイナミックなアレンジの中、エモーショナルな歌唱が心を騒がせる。前曲との対比でより盛り上がる感じだ。マンチャは歌手としても素晴らしいが良い曲も書いている。そして、ロバート・ワードと比べると、やはりダレル・バンクスのディープさが際立つ。

 

さて、次回で終わりとなる。ボーナストラックとしてシングル盤2枚分の4曲と2013年時点の未発表曲4曲をご紹介する。ただし、音は中々拾えない状態であった。

 

 

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レコード棚を順番に聴いていく計画 Vol.112 (1)

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[121枚目] ● Darrell Banks 『I'm The One Who Loves You The Volt Recordings』<Kent Soul>(13)

 

※本文を書くに当たり、トニー・ラウンスの英文ライナーを大いに参考にしました。

 

非業の死を遂げるミュージシャンは数多くいるが、ダレル・バンクスもまた悲しい最期を迎えている。32歳の若さで、三角関係のもつれか警官に射殺されている。デビュー以来2作品をチャートインさせたり、<スタックス>入りしてさらなるジャンプアップが期待されている状態だっただけによけい悲しみが増す。

 

ダレル・バンクスは、37年オハイオ州マンスフィールドで生まれ、ニューヨーク州バッファローで育った。教会でゴスペル音楽の洗礼(アーチー・ブラウンリーやクラレンス・ファウンテインが憧れだったようだ)を受け、66年<レヴィロット>と契約。<レヴィロット>はドン・デイヴィスとルヴァロン・テイラーが設立しているが、ドンは後に<スタックス>とも関係を深め、ルヴァロンは<アトランティック>と関係しているので、ダレルの音楽経歴は両名と縁が深いとも言える(業界入りのそもそものキッカケはルヴァロンの方だった)。66年のシングル「Open The Door To Your Heart」(本人作と記されているが、裁判の結果ドニー・エルバートの作品と認められた)が、R&Bチャート2位、ホット100で27位。同じ66年発のシングル「Somebody (Somewhere) Needs You」(フランク・ウィルソン作で65年アイク&ティナがリリース)がR&Bチャート34位、ポップ・チャート55位となった。その後<アトコ>に移籍し、<レヴィロット>時代の作品も含めたアルバム『Darrell Banks Is Here!』を67年に発表。さらに傘下の<コティリオン>からシングルを出した後<スタックス>へ。傍系の<ヴォルト>からアルバム『Here To Stay』及び最後となる2枚のシングルを発表した。

 

本盤は、『Here To Stay』全曲にボーナストラックとして8曲が足されている。その内4曲は、前述した<ヴォルト>のシングル2枚(69年)で、他4曲はデモ録音とされている。これも<ヴォルト>期のもの。ライナーノーツの中で、録音年月日順に収録曲をまとめてある。先に書いておくと、68年日付不明が(9)(12)、69.2.19.が(7)(18)、69.3.6.が(1)(17)、69.3.28.が(4)(6)(8)、69.4.4.が(3)(5)、69.4.9.が(2)(10)(19)、69.4.24.が(2)、69.5.5.が(10)(11)(19)、69.12.12.が(13)(14)(15)(16)となっている。尚、本盤に収録されていない曲の記載もあるが割愛した。今回音源を貼り付ける曲は(1)~(5)までとする。

 

1. Just Because Your Love Is Gone

 

抑えの効いたシャウトがどこまでも清々しい。ウィ・スリー(ベティ・クラッチャー、ホーマー・バンクス、レイモンド・ジャクソン)の作品。3.6.録音(当アルバム・ヴァージョンとシングル・ヴァージョン。<スタックス>入り以前にデトロイトでドン・デイヴィスプロデュースで収録)で、3.24.にストリングスのオーバーダビングをブッカー・T・ジョーンズが実施(ナッシュビル)。

 

 

2. Forgive Me

 

メルヴィン・デイヴィスの作品(ドン・デイヴィスの名前も入っている)。心地良いリズムに乗り、自由自在に歌いこなしている。

 

3. Only The Strong Survive

 

豊かな歌唱が要求される曲だが、見事に余裕を持って歌い上げている。 68年、ジェリー・バトラーが放ったゴールド・ディスクで、ジェリーとギャンブル&ハフの作品。エルヴィスのカバーも有名だが、ダレル版はエルヴィスと同じ69年に発表されている。

 

4. Don’t Know What To Do

 

フレッド・ブリッジズとリチャード・ナイト(ふたりともブラザーズ・オブ・ソウルのメンバー)の作品。もうひとりのメンバー、ボビー・イートンを含めた別名クリエイションズの為に書いたようだ。ただし、リリースされた記録は見当たらなかった。2009年に<ダプトーン>から(11)「My Love Is Reserved」と共にシングル発売されている。ミディアム・テンポで軽やかな乗りだが、歌声はあくまでもディープである。

 

5. When A Man Loves A Woman

 

ご存じパーシー・スレッジ66年の大ヒット曲。作者はカルヴィン・ルイスとアンドリュー・ライトとなっているが、パーシー本人が作っている。彼が在籍していたエスクワイヤーズのメンバーだった前述の2名がアレンジを手伝ってくれたので名義を譲ったらしい。オリジナルに比べ、声を絞り上げるように歌うさまが胸をうつ。

 

曲紹介は次回に続くが、今回分の最後に英<ゴールドマイン>から97年にリリースされた『The Lost Soul』を上げておく。ダレルの2枚のアルバム全曲に未発表曲(今回紹介盤とダブリは1曲)を加えた全27曲となる。尚、LPには未発表曲は入っていない(貼り付け画像はLP。CDと違いはない)。これも気になる一枚ではある。

 

 

 

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2025年12月31日(水)良き新年をお迎え下さい

昨日はライナーノーツの原稿をある程度書き進めた。まだ骨組みが定まってはいないが、資料と音源を検討し、加筆修正しながらより良いものを目指して書いていこう。数曲聴いただけだが、該当ミュージシャンの目指す音楽やプレイの特徴に触れる事は出来た。各曲に関する言語化も薄っすらながら思い付いた。


朝の最低気温は1℃。天気は晴れ。最高気温11℃。紫外線17時台まで「弱い」、21時台まで「乾燥」、pm2.5「少ない」、強風注意報発令。


朝食は、レーズントースト(バター)、いちごとバナナと黒豆入り自家製ヨーグルト、インスタントのホットコーヒー。


ヨメさんは、朝から伊達巻作りに初めてチャレンジしていた。本人の大好物である。おせちもオードブルも買っていないので、来たる正月は質素なものである。ささやかな一年のスタートである。ちなみに伊達巻は、つまみ食いしたけどふんわり甘くて美味しかった。


朝の掃除をした後、ストーブやファンヒーターに灯油を入れて、年越しと正月の備えは十分となった。まだ残りもあるので急な買い出しも必要無い。


お昼はトマトソーススパゲティ。食後にチーズおかき、ラングドシャクッキー、ギンビスアスパラガスビスケット。


12月の振り返り。1日、車両保険をネット更新。年金関連の配偶者控除もネットで届け出た。2日、サムズ・レコードショップに注文したCD4枚到着。●V.A.『Real Soul Vol.1』●ジェイムズ・“シュガーボーイ”・クロフォード『ジョック・ア・モー : ベスト・オブ・アーリー・イヤーズ』●Professor Longhair『1949』●Aretha Franklin『Aretha Arrives』。3日、風呂場の脱衣所用ヒーター、バイト用腕時計購入。5日、株主優待品の防災セット到着。6日、カーリング女子フォルティウスのオリンピック世界最終予選始まる(11日出場決定)。8日、マラソンの大迫傑選手日本記録更新。10日、石油ストーブを今季初めて点ける。ライナーノーツの原稿提出●サミー・デイヴィス・ジュニア『サムシング・フォー・エヴリワン+サミー・ステップス・アウト』。12日、カーリング男子SC軽井沢クラブオリンピック出場ならず。13日、バイトの日。ラグビーリーグワン開幕。15日、卓球張本智和選手年間王者に。18日、男女混合カーリング、オリンピック出場ならず。20日、趣味のCDレビュー投稿●El DeBarge『Second Chance』後編。21日、新たな趣味のCDレビュー書き始める。22日、村上宗隆選手、シカゴ・ホワイトソックスと契約。年賀状投函。26日、ライナーノーツ担当盤、フラーテーションズ『ナッシング・バット・ア・ハートエイク』到着。27日、『ブルース&ソウル・レコーズ』誌購入。28日、テレビが故障し、4Kテレビを購入。29日、ライナーノーツの原稿依頼入る。30日、富士山大学女子駅伝、城西大学初優勝。


巻き寿司をお裾分けすると、山越えのヨメ友さんから連絡頂いたので、ありがたく頂戴に。山に在るみかんの無人販売所でみかんも買った。帰路、ヨメ実家にも巻き寿司を持って行った。


夕食は、年越し蕎麦、天ぷら(海老、舞茸、ゴボウ、人参)、巻き寿司、南関揚げの巻き寿司。食後にゴディバチョコ(頂き物)。


今年出会った音楽CDは38枚(1枚聴き終わっていないので手元にあるのは39枚)、読み終えた雑誌・書籍は9冊。また来年も、未知の音楽、書物に出会うのが楽しみである。生活面では、まずは健康第一(家族全員)で日々穏やかに過ごしたい。今年、X(Twitter)は止めたが、現在、ブログ、note、Facebook、mixi、GRAVITYと続けている。読んでくださる方との交流があるのは、noteとFacebookが主だが、今年もさまざまな方に心地良い刺激を頂いた。ところどころ、ご訪問して挨拶はしているが、ここにまとめてお礼を申し上げます。一年間お世話になりました。また来年も楽しくやっていきましょう。どうぞ良いお年をお迎え下さい。


今年の締めの一曲。いつも曲を紹介する時は、一度取り上げた曲は避けているが、本曲は大晦日に似合う気がしてあえて禁を破る。趣味のCDレビューを書いて改めてその境遇に思いを巡らしたエル・デバージのクリスマスソング「Silent Night」。厳かな一年の終わりに捧げます。


 


♪ El DeBarge – Silent Night


 


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