My Collection

レコード棚を順番に聴いていく計画 Vol.44

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[53枚目]●アン・ネスビー『アイム・ヒア・フォー・ユー』<パースペクティヴ>(96)

https://www.discogs.com/Ann-Nesby-Im-Here-For-You/release/584030

ゴスペルの爽快な迫力と、現代R&Bの軽快なリズムが融合したサウンドで話題を呼んだ、サウンズ・オブ・ブラックネス(以下SOB)。リード・シンガーの一人だった、アン・ネスビーのソロ第一作が本盤だ。SOBをブレイクさせたジャム&ルイスの仕事である。

必ずしも、打ち込みばかりではない。2曲目の「アイム・スティル・ウェアリング・ユア・ネイム」で早くも、ペリ・シスターズのゴスペルライクなコーラスを従え、余裕の歌唱を聴かせる。時々アレサを思わせるが、若干潤いが足りない感じも。そもそもこの人、全般的に聴き疲れする。極私的感想ではあるが・・・。

③「イフ・ユー・ラブ・ミー」は、メアリー・J・ブライジが似合いそう。この曲への乗り方は好き。

⑤「(ホワット・ア)・ラブリー・イブニング」⑥「アイル・ドゥ・エニシング・フォー・ユー」は、しっとりと歌い上げる。シャウトもこの程度に抑えて欲しい。アン・ネスビーは、パティ・ラベルやグラディス・ナイトに曲を書いているそうだが、その予備知識のせいか、⑥ではパティを連想した。

⑧「スリル・ミー」や⑭「アイル・ビー・ユア・エブリシング」は打ち込みだが、引き摺り気味のリズムが自然に身体を揺らす。本盤では、この辺の曲が気に入った。

⑨「ホールド・オン」は、高速スキャットが微笑ましい。スティーブ“シルク”ハーレイのプロデュース。

⑩「イン・ザ・スピリット」。リズムの刻み方は好きなのだが、シャウトを頑張り過ぎ。

⑪「ディス・ウィークエンド」。オールドソウル色濃い。シャウトの出しどころも良かった。

⑫「キャン・アイ・ゲット・ア・ウィットネス」も、ちょっと感覚が違うなと思ったら“シルク”ハーレイがコ・プロデュース。12インチ向けの曲みたい(勝手な推測)。

タイトル曲⑬は、アーバンというか、ほとんどポップス的R&B。

⑮「レット・オールド・メモリーズ・ビー」⑯「ロード・ハウ・アイ・ニード・ユー」と、正統ゴスペルで締める。

順調にソロ活動を重ね、ミュージカル女優としての顔も持つアン・ネスビー。最近の活躍ぶりを詳細には把握していないが、確固たる地位は築いているようだ。 本盤に限って言えば、買っても損はない一枚。ジャム&ルイスのポイントが高い気はするが・・・。

If You Love Me

https://www.youtube.com/watch?v=IjIYSJ-0810

I'll Do Anything For You

https://www.youtube.com/watch?v=kaA7lcnr05E

Thrill me

https://www.youtube.com/watch?v=tXTzQK2GraY

This Weekend

https://www.youtube.com/watch?v=KtQOk4ygC24

I'll Be Your Everything

https://www.youtube.com/watch?v=94dc5JanQ7c

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レコード棚を順番に聴いていく計画 Vol.43

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[52枚目]●ダーティ・ダズン・ブラスバンド『ホワッツ・ゴーイン・オン』<シャウト/ジェネオン>(06)

http://diskunion.net/portal/ct/detail/XAT-1245302911

マーヴィン・ゲイの『ホワッツ・ゴーイン・オン』を、曲順もそのままにカバーした作品。マーヴィンへのオマージュというより、元盤が持つメッセージ性の高さを憑依させたかのようだ。本盤の主題は、ハリケーン・カトリーナ。未曾有の大災害に対して、政府は早い段階で補助を打ち切った。黒人低所得者層の住民が多い地区だったからか、対応は遅々として進まず。やむなく商店に駆け込む住民を「暴動」の一言でマスコミは片付けた。

①「ホワッツ・ゴーイン・オン」では、低音の響きが、根の深い怒りを思わせ、身が引き締まる。歌の代わりにラップが入り、ストイックなラッパー、チャックDが務める。自らの政治生命の終わりを覚悟したというニューオーリンズ市長の政府非難とも取れるインタビューのサンプリングで始まる。ところで、この市長、後に収賄で捕まっており、何やら釈然としない部分もある。

②「ホワッツ・ハプニング・ブラザー?」は、ベティ・ラヴェットの訥々としたしゃがれ声が、主婦目線の訴求力を生んでいる。

他に、このアルバムのゲスト・シンガーは、アイヴァン・ネヴィルとG・ラブだが、いずれも淡々とした歌い口で、アルバム全体が「冷静な表現」に満ちている。ブラス・サウンドならではの温かみも功を奏している。また、「メッセージ性」を強調すると、堅苦しい印象を与えるが、③「フライン・ハイ」⑦「ライト・オン」などは、ファンキーなタッチが心を躍らせる。

日本盤には、カトリーナに関する詳細な状況も交えたライナーもあり、音と合わせて非常に有意義な一枚ではある。しかしながら、今回カトリーナに関して自分なりに検索しても、2015年の記事までしか見当たらず、過去の出来事として葬られてはいないか心配な部分もある。

アルバムとしての完成度も高い一枚。未曾有の大災害を再度想起する契機にもなる。

What's Going On by the Dirty Dozen Brass Band featuring Chuck D

https://www.youtube.com/watch?v=FxwUz_Qw-gM

What's Happening Brother Lyrics

https://www.youtube.com/watch?v=MiIBnQ9dBrs

Flyin' High (In The Friendly Sky)

https://www.youtube.com/watch?v=jjdS6Y-vvhM

Inner City Blues (feat. Guru)

https://www.youtube.com/watch?v=uobGgxy0fq4

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レコード棚を順番に聴いていく計画 Vol.42

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[50枚目]●ミリー・ジャクソン『アン・イミテイション・オブ・ラブ』<ジャイヴ>(86)

http://diskunion.net/portal/ct/detail/50CS130730002

私が苦手なタイプの、ドッタンバッタン・サウンドが主流の曲も多く、ミリー姐御が歌ってなければ聴かないだろう。あくまで、オールド・ソウルファン的見地から言うと、ミリーには他に傑作が多々あり、あえてこのアルバムを聴く必要はない。私が持っているのはオリジナル版だが、ボートラ入りの盤もあり。

④An Imitation of Love

https://www.youtube.com/watch?v=-tlwkYH9jzU

⑥It's A Thang

https://www.youtube.com/watch?v=wgvTEsE1UnA

⑦I Need To Be Myself

https://www.youtube.com/watch?v=BTp_YY2lqZE

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[51枚目]ビル・コデイ『スニーキン・バック』<エコー>(95)

http://diskunion.net/portal/ct/detail/58C080616505

ハズレを引いた記憶がない<エコー>盤だが、本作も抜群の安定感だ。もちろん、ビル・コデイの実力も素晴らしい。

ビル・コデイは、1942年ミシシッピ州の生まれ。本名はWilliam Chew, Jr. アーカンソー州に移り住んだ後、教会経由のゴスペル・クワイヤ~カルテットに所属。さらに、10代の頃からサン・シールズバンドに加入。その後、シカゴ・ウィリーの名で文字通りシカゴで活躍する。

転機となったのは1969年。デニス・ラセールとビル・ジョーンズが持つ<クレイジョン>レコードでヒットを放つ。当時の3作目に当たる「ゲット・ユア・ライズ・ストレイト」(本盤で再演)は、<ファンタジー/ギャラクシー>にリースされ、その後<ギャラクシー>で活躍。さらに<エピック>と関わったが、何らかのトラブルが元で、歌手生活を断念することとなった。

本人は、復活したかった様子だが、思うように事が運ばずにいたところを再度救ったのがデニス・ラサールだった。1984年、デニスの声掛けで、ツアーのオープニング・アクトを務め、復活の兆しが芽生えた。

苦労を重ねた上での<エコー>デビュー。声が一段と伸びやかに聴こえるのは、レコード再デビューが出来た喜びの表れに思える。一曲目に「ゲット・ユア・ライズ・ストレイト」を歌い、デニスへの感謝の念も窺える。YouTubeには<クレイジョン>盤の方しか上がっておらず、聴き比べると、当時の荒々しさより抑制が聴いて、違う魅力を放っている。

他には、インディー・ソウル系の歌手には、必ずと言って良いほど感じるタイロン・デイヴィスの影が、彼にも強く投影している。キーによってはジョニー・テイラーを連想する曲もある。いずれにしても盤石の歌いっぷり。YouTubeであまり拾えないのが残念だった。

この後、<エコー>から99年と2003年にアルバム発表。また、06年には<クレイジョン>時代の録音集が<Pヴァイン>からリリースされている。だが、残念な事に2008年に逝去。波乱万丈の人生だったろうが、歌声は楽しさに溢れ、一音一音丁寧に歌い上げているのはお見事である。

③Maybe I'm In Love With You

https://www.youtube.com/watch?v=HdvWSefvaBw

⑥Her Love Is Good Enough To Put On Collard

https://www.youtube.com/watch?v=mf6Ml2jwLV0

⑩Moans Grunts & Groans

https://www.youtube.com/watch?v=_ZfPsWWjE3A

Get Your Lie Straight<Crajon>

https://www.youtube.com/watch?v=jCU417HJEOA

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レコード棚を順番に聴いていく計画 Vol.41

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[49枚目]●アレステッド・デヴェロップメント『テネシー(遠い記憶)』<クリサリス/東芝EMI>(92)

http://diskunion.net/portal/ct/detail/XAT-1245601477

※松尾潔さんのライナーを大いに参考にしています。

活気に満ちた音のコラージュだ。重量感を保ちながらも、弾力十分なベース音。時に饒舌なスクラッチ。バタバタしない疾走感。ラップは入るが、主導的立場ではなく、曲を構成する一部として生きている。

ブルース好きは、ジュニア・ウエルズのハープがループする②「ママズ・オールウェイズ・オン・ステージ」にハマるだろう。

③「ピープル・エヴリデイ」は、スライ&ザ・ファミリー・ストーンへのオマージュか。男女混成の大人数で、平和的なイメージは共通項とも言えるが、時代のせいか、アレステッドの方が色彩鮮やかな感じだ。レゲエ感覚も取り入れたダンスのキレに、スライのファンクとは違う愉快なメリハリを感じる。⑤「ミスター・ウェンドル」の奇声のような合いの手にも独特のリズム感とユーモア感覚をおぼえる。

主要人物の「スピーチ」は、ミルウォーキー生まれだが、幼少の頃から、夏休みをテネシー州で過ごしており、彼の原風景としての「テネシー」が、本盤のイメージを形成しているとも言える。時代に沿った音遣いで、社会性の高い歌詞を持ちながら、どこか懐かしさも覚える濃厚なアーシーさを感じるのは、根底にある「テネシー」の大地の豊かさが聴く者に伝わるのではないか。因みに、彼らの本拠地はテネシー州のさらにお隣り、ジョージア州アトランタだ。

原題の「3 YEARS, 5 MONTHS AND 2 DAYS IN THE LIFE OF 」は、レコード契約期間だそう。一見安易な発想に思えるが、「時の流れ」に対して敏感な側面が見えると、ここでは深読みしておこう。

ところで、ミニCDが付いている。映画『マルコムX』の挿入歌と、「テネシー」のレゲエ調リミックスと「ピープル・エブリデイ」のリミックスを所収。

Mama's Always On Stage

https://www.youtube.com/watch?v=a8BB3wEutdg

People Everyday

https://www.youtube.com/watch?v=a_4Y7Cei_bw

Mr. Wendal

https://www.youtube.com/watch?v=wyDjRd0Tjss

Fishin' 4 Religion

https://www.youtube.com/watch?v=HW3tBxGyqqo

U

https://www.youtube.com/watch?v=5EeRNcbXORQ

Tennessee

https://www.youtube.com/watch?v=6VCdJyOAQYM

全曲

https://www.youtube.com/watch?v=PwyMpf5KFHk

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レコード棚を順番に聴いていく計画 Vol.40

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[48枚目]●ベル・ビヴ・デヴォー『ポイズン』<MCA>(90)

http://diskunion.net/portal/ct/detail/XAT-1245601480

超人気グループだったニュー・エディションは、解散後のメンバーの動きも注視された。元々ソロ歌手として実績のあるジョニー・ギルの他、ボビー・ブラウン、ラルフ・トレスヴァントも充実したソロ活動を残した。

残りのメンバーが、ベル・ビヴ・デヴォー(以下BBD)というグループでデビューする迄にやや間が空いたように記憶する。しかし、その作品の評価は高かった。改めて、ニューエディションのレベルの高さを、リスナーは思い知る所となった。

さて、BBDと言えば、ヒット曲「ポイズン」が上げられるが、アルバム内の他の曲も、よく出来ている。曲の乗りの良さはもちろんだが、私としてはリッキー・ベルの歌唱力も強調したい。マイケル・ジャクソンを思わせる局面もあり、スローでは、オラン・“ジュース”・ジョーンズのような柔らかさも感じられる。さらに、さほど目立たないが、安定のコーラス・ワークやラップの絡み具合も、評価ポイントとして高い。

プロデュース陣は、ショックリー=サドラー=ショックリー、ティミー・ギャトリング&アルトン・“ウーキー”・スチュアート等。

I THOUGHT IT WAS ME

https://www.youtube.com/watch?v=8X0LUJeQVaM

Poison

https://www.youtube.com/watch?v=sb2np1HGqxg

When Will I See You Smile Again

https://www.youtube.com/watch?v=cAjqSqB1THU

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レコード棚を順番に聴いていく計画 Vol.39

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[47枚目]●レ・ジェント『レ・ジェント』<リプリーズ>(91)

※本文を書くに当たり、松尾潔さんのライナーノーツを大いに参考にさせて頂きました。

ニュー・ジャック・スウィングのような大きな潮流は、流れに乗ったミュージシャンの持ち味を見えにくくする場合がある

棚から取り出した時、レ・ジットにこんなアルバムあったかなぁと勘違いした。どんなグループだったか全く思い出せなかったのだ。プロデュースはティミー・ギャトリング。ガイのオリジナル・メンバーだ。1stアルバムリリース前に脱退したので、ジャケット写真には写っている(彼の代わりにダミオン・ホールが加入)。従って(という言い方が正しいか?)、ニュー・ジャック・スウィング曲が数多く聴ける。

ティミーは、レ・ジットのメンバーとは表記されていないが、歌や演奏にも加担しているし、何より彼が方々に呼びかけ創ったグループなので、実質上リーダーと言えるだろう。

リード・シンガーは、ロン・ウィルソン。ジャッキー・ウィルソンの息子である。“ミスター・エキサイトメント”と称され、サム・クックと並び、ソウル黎明期を支えた偉大なシンガーだ。つい、聴く側は期待してしまう。だがもちろん、土俵の違いが甚だしく、“再来”にはほど遠いものがある。時流を駆けるタイプの曲ばかりなので、ロマンの付け入る隙もない。歌唱力は十分あるが、シンガーとして当たり前のレベルの歌唱力だ。

ティミーもジャッキー・ウィルソンの親族なのでロンとは幼なじみの間柄との事。他のメンバーも、ティミーの弟ラリーや長い付き合いのスコット・ウェザースプーン、更に元レストランのマネージャーで、ティミー来店時にアプローチしてきたエリック・ホワイトと、結束力も良さそう。すば抜けてはいないが実力は十分あるグループだ。ティミーのセンスは良いので、NJS好きにはオススメ出来る。

Need a good woman

https://www.youtube.com/watch?v=pexdu7AcH2I

FULL ALBUM

https://www.youtube.com/watch?v=bQu6cNdsw2Q

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レコード棚を順番に聴いていく計画 Vol.38

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[46枚目]●キンドレッド・ザ・ファミリー・ソウル『ラブ・ハズ・ノー・リセッション』<シャナキー>(11)

http://diskunion.net/black/ct/detail/58C110623702


愛は絆である。お互いが気持ちを繋ぎ体温を感じ合うものだろう。キンドレッドの音楽を聴いていると、そんなご託を並べたくなる。ファティン・ダンツラーとアジャ・グレイドンの二人は、夫婦の絆同様音楽活動の同志としての絆が強い。聴く側にも熱情が伝わる。猛烈な熱気というより人肌が醸す温もりだ。

キンドレッドの音楽は「ネオ・フィリー」と称される。確かにフィリー・ソウルならではの音使いやコーラス・ワークをたびたび聴き取れ、頬が緩む。ただ、余りフィリーに拘らず、素直に接した方がより楽しめる。何と言っても、良質な現代R&Bなのだ。

①「ザ・シェッディントン」は、アイザック・ヘイズ調。腰の座ったファンキー・チューンだ。ラストのボーナス・トラックの一つ手前にもVol.2が配置されているので、本アルバムのテーマ曲にも思える。「アボブ・ザ・ウォーター」も②⑧⑭と3箇所に当場。準テーマ曲のような様相だ。

③「ウィー・オール・ウィル・ノウ」は、ラヒーム・ディヴォーン参加。グロリア・スコット「アイ・ジャスト・クドゥント・テイク・ア・グッドバイ」をサンプリング。柔らかい仕上がりだ。

④「テイク・ア・ルック・アラウンド」は、ヒップホップ系のミュージシャンがフォロー。キング牧師のスピーチがサンプリングされている。ファティンの塩辛声は、細かくアクセントを付け区切ると、ラッパーみたいで、この手の曲に合う。

また、ヒップホップ度が強くなっても柔軟性を失わないのもキンドレッドならでは。二人の歌声も他を圧倒する方向には向かわず、自然体を貫いている。

⑤「ユー・ガット・ア・ラブ」は本盤のメインかも。スヌープ・ドッグが参加している。タメの効いたリズムが実に心地好い。ドラムだけ追いかけても面白い。アジャ~ファティン~スヌープと続くが、各々聴き惚れてしまう歌唱とラップだ。スヌープ・ドッグは、あまりラッパーを数多く知らない私が、昔から好きな一人だ。ここでもメロディアスな一節を聴かせる。

ラストには本曲のリミックスを収録。日本の祭りの掛け声みたいなのが入り、面白い。

端折るような紹介だが、⑥⑦⑨「SOS(センス・オブ・セキュリティ)」⑩「スティッキング・ウィズ・ユー」⑪といかにも“ネオ・フィリー”な世界が展開される。個人的に気に入ったのは、曲名を記載した⑨⑩。切なさと優美さ、自然な盛り上がりがフィリー理論に則っている。

⑫「ゴーイング・トゥー・ザ・ゴーゴー」は、大御所チャック・ブラウンを迎えてのゴーゴー・パーティー。ファティンの塩辛声はここでも活躍だ。

キンドレッド・ザ・ファミリー・ソウルは、ブラック・ミュージック・ファンなら必ず気に入るみたいな評価を読んだ事がある。あながち過大評価とも思えない。ファン心をくすぐるブラックネスが常に存在するのだ。

屈指の名盤や代表作はないかも知れない。しかし出すアルバムが全て同レベルの佳作である事は何とも驚異的ではないか。

Kindred The Family Soul feat Bilal & BJ-Take A Look Around

https://www.youtube.com/watch?v=cT9jMJHQn-0

you got love -Kindred the Family Soul featuring Snoop Dogg

https://www.youtube.com/watch?v=-n9zAeX16j8

SOS (Sense Of Security)

https://www.youtube.com/watch?v=BF0NLKQ56Po

Sticking With You

https://www.youtube.com/watch?v=F_UADjaMJFI

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レコード棚を順番に聴いていく計画 Vol.37

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[45枚目]●ウィリー・クレイトン『ザ・トリビュート:ワン・マン、ワン・ヴォイス』<EMG>(11)

http://www.willieclayton.net/

http://diskunion.net/portal/ct/detail/58C110716001

ホームページ上のディスコグラフィーに掲載されたアルバム・ジャケットは25枚。長期間、精力的に音楽活動を行った証だ。

  本盤は、オリジナル曲もあるが、基本的にカバー曲集(同題でVol.2もリリースされている)。タイロン・デイヴィスとジョニー・テイラーの曲がほとんどだ。二人の様な、コンテンポラリーかつディープな、王道ソウルの世界が拡がる。

  伸びのあるギターを冒頭に配したファンキーなブルース①。歌詞に“マーヴィン・ゲイ”や“レッツ・ゲット・イット・オン”が混じる②は、心地好く腰を揺らす。この曲だけではないが、多重録音での自分の声との絡みもスムーズだ。

③⑧と、タイロン・デイヴィスの超有名曲。ベタな選曲という指摘もありそうだが、気負いのない歌いっぷりは、素直に乗れる。④や自作の⑤辺りは、絶妙な裏声も愉しめる。

⑥は現代R&Bにも通じる感じがする。⑦はゆったりとしたバラード。ミッド・テンポ⑨の後⑩は正統ブルース。個人的には本盤中で最も痺れる。⑪もタイロンらしい乗りの良さ。⑫はジョニー・テイラーぽいのですが、どうでしょうか?

ラストはマーヴィン・シーズの代表曲「キャンディ・リッカー」。

ハード・シャウターではないが、ツボを押さえた強弱の付け方、高低の駆使は十分聴き応えあり。ジョニー・テイラーも、タイロン・デイヴィスも後進に与えた影響大だが、ウィリー・クレイトンも彼らに次ぐ存在と言えるだろう。

Be With Me

https://www.youtube.com/watch?v=XJnS853A6wo

Equal Opportunity

https://www.youtube.com/watch?v=uceT4nkH-DQ

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レコード棚を順番に聴いていく計画 Vol.36

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[44枚目]●ジェイムス・ブラウン『マザーロード』<ポリドール>(88)

http://diskunion.net/portal/ct/detail/1006631850

...

リミックス2曲以外は、未発表曲で組まれたアルバム。内容は既発曲に比べ遜色ない。緻密に構成された各楽器のリズム・パターンは、音に乗りながらも聴き入ってしまう。やはり、ドラムとベースはその中心で、変幻自在なグルーヴは圧倒的なまでの鮮やかさだ。ギターのカッティングやホーン陣が目立つ作品もあるが、全てJB的音楽理論の下に成り立っている。最近上映された映画(ドキュメンタリーではない方)の中で、JBはバンド・メンバーに「全ての楽器はドラムだ!」と強調していた。リズムを主体に創り上げる音楽、それは黒人音楽の重要な特色とも言える。JBは、常に妥協せずリズムを生かしたファンク道を貫いた。全くの想像だが、中途半端な出来の曲がもしあったとしたら、“処分”したのではないか。それ故に未発表であっても高いレベルを維持しているのだと思う。

  本盤ではアシスタント・プロデューサーのクリフ・ホワイトは、JB関連の好編集盤と言われている『ジャングル・グルーヴ』や『CDofJB』にも関わっている、記憶しておくべき人物だ。

  尚、近年1000円シリーズでJBの作品が多数出ており、『マザーロード』も入っている。こちらには更にボーナス・トラックが2曲追加されている。(リンク先がそれ)

Motherlode [Full Album]

https://www.youtube.com/watch?v=DX5_Ptx9GfE

She's The One

https://www.youtube.com/watch?v=QOpgOH4IPT0

You Got To Have A Mother For Me

https://www.youtube.com/watch?v=bKw1n-22AC8

People,get up and drive your funky soul 

https://www.youtube.com/watch?v=8L8e_XOpr4E

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レコード棚を順番に聴いていく計画 Vol.35

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[43枚目]●リーラ・ジェイムス『マイ・ソウル』<スタックス>(10)

http://diskunion.net/portal/ct/detail/51C100409701


リーラ・ジェイムスは、好きなミュージシャンだ。シンガーとしての魅力もあるが、曲が醸すフィーリングが気に入っている。レディシやクリセット・ミッシェルのような斬新さはないが、旧い感覚も新しい感覚も持ち合わせていると思う。

本盤に於いても、前半がダイナミックなパワー志向、中盤はオールド・ソウルに繋がるようなスウィート・マナー、後半は音やヴォーカル処理などに遊び心も感じ取れる。といった風に多彩に攻めていながら彼女らしさは一貫している。

エタ・ジェイムスのカバー曲集を出した事でも判る通り、エタの力感溢れる歌唱を感じさせる。ただ、それだけでなく曲の中の一部分として、自分のヴォーカルを生かす意思が見える。基本的にサウンド志向のミュージシャンではないだろうか。

本盤で言うと特に、ベース音の重量感やオールド・ソウルのさりげないサンプリングなど私の好む所だ。ラヒーム・ディヴォーンとの絡みも、互いの魅力が生きている。

本作は<ワーナー>→<シャナキー>に続く3作目。そしてこの後再び<シャナキー>へ戻る。

I ain't new to this

https://www.youtube.com/watch?v=ZzXRSO6PMvk

I want it all

https://www.youtube.com/watch?v=56gE3HDW7tE

Mr. Incredible - Ms. Unforgetable

https://www.youtube.com/watch?v=k4X50uTYVh8

Tell Me You Love Me

https://www.youtube.com/watch?v=mnYZDapj1tQ

Its over

https://www.youtube.com/watch?v=iX0yRYJEMVc

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