2005年に出会ったアルバム
①テレル『テレル』・・・現代のR&Bの様相が変わりつつ有るのを私自身に意識させてくれたアーティスト。「インディー・ソウル」がもしかしたら主流になるかも知れない現在、このアルバムは重要な意味を持つかも知れません。
②スペシャル『タイアード・オブ・ビーイング・ユー』・・・テレルと悩みました。最終的に決め手になったのは、スペシャルの場合余りに昔の音過ぎたって所です。私の個人的趣味から言えば、スペシャルの方がよりシックリ来そうです。2位だけど、今後テレルより数多く聴くんじゃないかという予感はします。
③G.C.キャメロン『ラブ・ソングズ・アンド・トラジディーズ』(74年)・・・オリー・ナイチンゲールの名作を抑えて3位にしました。理由は、オリーの素晴らしさは「予想通り」だったんですが、G.C.はここまで凄いとは思いませんでした。バリトンからファルセットまで使いこなし、リズム感、入れ込みのタイミング、切々と歌う部分、いずれも高レベル。アルバム全編たるみ無し。ソウル・ヴォーカルが好きな人は迷わず買って下さい。
http://www.youtube.com/watch?v=y6EgwGHMNKQ
④オリー・ナイチンゲール『スウィート・サレンダー』(73年)・・・帰ればいいつも温かく迎えてくれる故郷のようなもの。財産が増えました。
⑤ベイビーフェイス『グロウン&セクシー』・・・これも素晴らしかったですね。ベイビーフェイスの最高傑作といっても良いぐらいの完璧な出来。独特の「泣き」の部分でググッと来ます。今年の「カムバック賞」ですね。
⑥デシ『パブリック・イメージ#1』・・・中古屋で見つけた時は感動しました。私的「中古レコード大賞」です。今年前半よく聴きました。ヴォーカルの吹っ切れ具合が気持ち良い限り。
⑦ブライアン・マックナイト『ジェミニ』(スペシャルと同記事内でレヴュー)・・・ソウル・ヴォーカルの王道を歩んでますね。この人も忘れてはならない人です。
⑧オーティス&シュグ『ウィー・キャン・ドゥー・ホワットエヴァー』・・・忘れてはいけない好アルバム。メンバーのО・クーパーの一枚も買いましたが、こちらが完成度高いです。現代R&B界のキーパーソン、ラファエル・サディークの仕事。
⑨ブランディー『アフロデジィアック』(04年)・・・私的「中古レコード大賞」第2位か?元々実力のある人だけに、こういう好アルバムが出ると嬉しくなりますが、セールス的には弱かったんでしょうか?最近の女性R&B界は、オーガニック系ででもない限り、歌も歌って腰も振らなきゃダメなのかと言いたくもなりますが、その流れにはとても乗れず、かと言ってベテランと呼ぶにはちょっと早い微妙な位置にいる彼女。男性は歌えるシンガーがどんどん出て来たけど、女性の場合、彼女を含め少ないというか目立たない感じです。デスチャが解散して単品になったのは正解かも知れません。是非ブランディー等と共に「歌える女性シンガー」として盛り上げて欲しいです。
⑩ラヒーム・ディヴォーン『ラブ・エクスペリエンス』ジョン・レジェンド登場以来注目されている「シンガー・ソングライター系」の一人と考えて良いでしょうが、ちょっと捨てがたい雰囲気を持っています。次回作に期待してます。
http://www.youtube.com/watch?v=iDEle7fAmq0
〔番外編〕
印象に残った映像作品をふたつ。
●映画『レイ』・・・レンタル屋さんでも見掛けてますのでまだの方は是非どうぞ。ジェイミー・フォックス始め出演者の「ソックリ振り」も面白かったです。レイの人生自体も印象的でしたが、「リズム&ブルース」の魅力を伝えた点でも評価されるべき。
●映画『永遠のモータウン』(02年)・・・メンバーの回顧談に涙。ゲスト・アーティストの熱演に感激。軽い気持ちで観たんですが、かなり感動しました。
http://www.youtube.com/watch?v=1I5uvqjOVOo
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