R. Kelly

レコード棚を順番に聴いていく計画 Vol.113 (3)

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[122枚目] ● R.Kelly 『Chocolate Factory』<Jive>(03)

 

♪ 前回分

 

最後になる今回は(11)~(17)をお送りする。今回分の関係ミュージシャンは、ミックス・エンジニアのトニー・マセラティが(11)(12)、キーボードのロドニー・イーストが(11)(12)(15)~(17)、オーケストラ・アレンジと指揮のポール・ライザーが(13)、ロナルド・アイズリーが(15)、ビッグ・ティガーが(16)、ファット・ジョーが(17)となっている。

 

11. Forever More

 

永遠の愛を謳っているが、微かな翳りも感じてしまう。ロマンチックに受け取れないのは余計な意識が働くからだろうか。度々入るコーラスが涼風のようだ。 

 

12. You Knock Me Out

 

パーカッションがフィーチャーされているが、あまり派手ではなくサウンドの基盤となってマーヴィン・ゲイ的グルーヴの完成につなげている。

 

13. Step In the Name of Love - Remix

 

全体的に明るいムードが漂い、多幸感さえ感じる。メロウなダンスビートというよりヤングアダルト向きなサウンド。終盤はソウルフルなヴォーカルを聴かせる。 

 

14. Imagine That

 

水滴のようなSEなどを効果的に使ったヒップホップ系バラードでスタートするが、ギターソロを境にロック的サウンド中心となり烈しさを増していく。

 

15. Showdown

 

ロナルドは、歌手というよりほとんど役者として“出演”しているドラマ仕立ての曲。 

 

16. Snake

 

 アラブやインドの音楽からレゲエまで取り入れて、ワールド・ミュージック感覚もある曲。当時は、ティンバランドあたりもインド的なサウンドを使っていたそうだ。(17)もそうだが、正統派のR&Bから目先が変わって受け入れられたのかも知れない。

 

17. Who's That

 

こちらはレゲエ感覚が濃い。当時はレゲエ・シーンでもインド映画(ボリウッド)のダンス音楽風のサウンドをボリウッド・リディムと呼び流行したそうだ。ティンバランドやボリウッド・リディムについてはAIから得た知識であり、私自身は正確に把握していない。

 

アルバム全体を総括すると、「メロウなダンス・ミュージック」といった路線に落ち着きそうだ。それがR.ケリーらしさであり、本盤でも彼らしさは発揮されている。語りも交じる甘い歌声、リズムに乗ったラップ、さらにはゴスペル的なシャウトがダンス・サウンドを崩すことなく盛り上げる。考えれば考えるほど惜しい人材であった。

 

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レコード棚を順番に聴いていく計画 Vol.113 (2)

 

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[122枚目] ● R.Kelly 『Chocolate Factory』<Jive>(03)

 

♪ 前回分

 

全17曲の内今回は(4)~(10)をご紹介。主な参加人物は前回にまとめているが、今回分に関係あるミュージシャンのみ改めて書いておきます(尚、文末に貼り付けたEU盤のリストでも全体的な参加者が確認できる)。(4)~(7)(10)のキーボードがロドニー・イースト、(5)にラッパーのジャ・ルール、(7)のオーケストラ・アレンジと指揮がポール・ライザー。

 

前回に、シカゴ・ステッパーを強調し過ぎた感がある。本盤ではシカゴ・ステッパー色が強いのは(2)「Step In The Name Of LOve」ぐらいで、他の曲は影響は若干あるものの、ヒップホップ・ソウル感の方が強い。本盤の翌年にリリースされた2枚組『Happy People/U Saved Me』の『Happy People』の方がステッパーだらけだとAIが教えてくれた。私の認識不足で不十分な表現をしたかと思い、あえて書いておきます。

 

また、「シカゴ・ステッパー」自体R.ケリーの独自サウンドでなくシカゴ・ソウルの一形態である事も強調しておく。いわゆるノーザン・ソウルの、若者受けする勢いのあるダンス曲に対して、大人のダンス曲として以前からあるサウンドである。玄人好みと言われるシカゴ・ソウルの好まれる一面と言えるだろう。

 

4. I'll Never Leave

 

自らの声を重ねて、コーラスとリードの形を作ったり、語りと歌唱、優しいトーンと激しいトーンを織り交ぜてケリーの世界に導いている。

 

5. Been Around The World

 

多重録音に乗せて、前半はケリーのラップ、後半はジャ・ルールのガラガラ声ラップを聴かせるヒップホップ・ソウル。背後に流れるリリカルなピアノもサウンドの骨格になっている。

 

6. You Made Me Love You

 

ヒップホップ・ブルースとでも呼びたくなる曲。低音部を強調してはいるが、どこか弾むようなしなやかさがある。ギターをアクセントにして(初っ端はアル・グリーン「Love And Happiness」のようだ)、冒頭から力感あるヴォーカルを放つ。 

 

7. Forever

 

切なさと温かみが滲み出ている。オールドソウルを聴いているようだ。

 

8. Dream Girl

 

スティーヴィー・ワンダーのようにポップ感覚のあるソウル・ミュージックを連想する。

 

9. Ignition

 

ややこしい話。本曲のリミックス版が(10)だが、実は(10)の方が5年も前に出来ていたとの本人の発言が残っている。リミックス版の序章のように、重要なフックをチラチラ出しながら、ゆったりと曲が流れてゆく。

 

10. Ignition (Remix)

 

(9)から自然に繋がって、先述したフックや軽快に韻を踏むラップが曲を彩りダンサブル度が高まる。なるほど、この曲の為に(9)がある感じもする。色々と資料を調べている時に(9)は(10)の“ストリップド・ヴァージョン”と表現されたりしていたが、頷ける。マイケル・ジャクソンもお気に入りの曲だそうである。

 

♪ EU盤

 

次回は(11)~(17)。「Step In The Name Of Love」のリミックス版や、ロナルド・アイズリー、ビッグ・ティガー、ファット・ジョーなどのゲストも登場する。

 

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レコード棚を順番に聴いていく計画 Vol.113 (1)

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[122枚目] ● R.Kelly 『Chocolate Factory』<Jive>(03)

 

R&Bファンに衝撃をもたらしたR.ケリーの犯罪は、刑が確定し、現在ノース・カロライナ州の連邦刑務所に収監されている。複数の罪の合計で31年程度の禁固刑となり、出所予定が2045年、78歳ぐらいになるとの事だ。音楽家の場合、作品は残り続けるので鑑賞は出来るものの、本人はこの世に不在も同様という虚しい現実を突きつけられる。

 

本盤がリリースされた2003年の彼がどういう状況だったか。94年のアリーヤ関連のスキャンダルからしばらく時が経ち、01年、02年とウィキペディアに記載しているだけで大きく4件訴訟を起こされている。金銭支払いによる法廷外の解決事案が3件。残り1件は、細かく書くと12件の容疑が有り、全て無罪となった。被害者側が証言を拒否したものもあったが、数年後脅迫されたという被害者の証言も出て来ている。尚、全般的なバイオグラフィーは『12 Play』の投稿をした時に書いているので参考までに文末に貼り付けておきます。

 

音楽作品について述べるのに、上記のような事は無関係という考えもあるだろうが、彼の暗黒面が曲の背景にあると意識するのも、また理解へのひとつの手段ではないかとも思う。ディスコグラフィー上は、2000年に、『12 Play』(93)の第2弾として『TP-2.com』をリリースした。TP-2は「Twelve Play 2」の意味である。当アルバム制作時ジェイZと昵懇になり、02年にR.ケリー&ジェイZ名義で『The Best Of Both Worlds』を発表した後が今回のアルバムとなる。

 

『Chocolate Factory』のリリースは、あたかも私生活の混乱を反映するようなスタートだった。当初は02年に『Loveland』というタイトルで出される予定だったが海賊版が出回り、計画は頓挫した。ただし、『Chocolate Factory』の初回盤にはボーナスディスクとして『Loveland』が付けられていたと言う。私が所有するCD盤には『Loveland』は含まれていない。Discogsで調べると、EU盤で『Loveland』を含んだ曲目内容が記載されているので、これも文末に貼り付けておきます。尚、ウィキペディアに掲載されている『Loveland』の曲目からすると「What Do I Do」が抜けている。

 

『Chocolate Factory』はセールス的にも成功した。2月17日にイギリス、同月18日にアメリカで発売。ビルボード200でチャートに初登場1位を記録した。シングルも「Snake」(ホット100で16位)、「Step In The Name Of Love」(R&Bチャート1位、ポップチャート9位)、「Ignition(Remix)」(ホット100で5週連続2位)など好成績を収めた。<Rolling Stone>誌の年間ベストアルバム50入り、<Blender>誌の年間最優秀アルバムチャートで12位、<New York Times>のトップ10リストにも入った。アメリカレコード協会(RIAA)からダブルプラチナ認定、イギリスレコード協会(BPI)がゴールド認定、2010年時点で300万枚以上の売り上げを誇っている。栄誉の記録を追うごとに悲しい気分にもなるが、優れた作品である事は間違いない。

 

曲作り、編曲、プロデュースとケリー本人が行い、主な参加者は、単独では無いが、ミックス・エンジニアとしてトニー・マセラティが(1)(2)(11)(12)、(3)~(7)(10)~(12)(15)~(17)のキーボーディストがロドニー・イースト(<ジャイヴ>関連ではシリーナ・ジョンソン、チャーリー・ウィルソン作品などに参加)、ラッパーのジャ・ルールが(5)、(7)(13)のオーケストラアレンジと指揮がポール・ライザー(オーケストラ名はハート・ホルマン&ザ・モータウン・ロマンス・オーケストラ)、(15)にロナルド・アイズリー、(16)にビッグ・ティガー、(17)にファット・ジョーなどの名前が確認できる。

 

1. Chocolate Factory

 

力強く足踏みするようなリズムと繰り返されるフレーズに乗り、歌と語りが混然とする彼らしいヴォーカルを主として、期待を持たせるスタートの曲となっている。 

 

2. Step In The Name Of Love

 

タイトルにもある通り、シカゴ・ステッパーの代表的な曲。元々は正装した男女がゆったりと踊るダンスだそう。 曲の雰囲気は確かにメロウかつダンサブルだ。しかし、終盤には身が引き締まるゴスペル唱法が待っている。

 

3. Heart Of A Woman

 

淡々と歌い上げるバラード。終盤の盛り上げもサラッとした感じ。

 

♪ EU盤リスト

 

♪ 12 Play

 

(2)に代表される“シカゴ・ステッパー”の成熟して落ち着いた雰囲気は、醜怪な性犯罪のイメージを払拭したい意識もあったのかも知れない。しかし、ゼロ年代を迎え、進化したR&Bをクリエイトしたのは間違いないし、まだまだ話題の作品が創造できただろう。また、特に私がR.ケリーを好きな理由のひとつは「ゴスペル感覚」である。当盤に限らずデビュー当初から、性的なテーマを取り上げたにしろ、淡々と展開しながらもブラックネスに溢れたサウンドと歌唱を展開し、ここぞというタイミングで必殺技のようにゴスペル唱法を響かせる。R.ケリーの基本は揺らがないまま新しい世界を見せてくれている(くれていた)ミュージシャンである。シカゴ・ステッパーは、付け焼刃でも犯罪者の言い訳の産物でもないだろう。

 

本レビューは、残りの曲を2回に分け7曲ずつお送りする。

 

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レコード棚を順番に聴いていく計画 Vol.109 (1)

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[118枚目] ● R・ケリー『愛の12プレイ』<BMGビクター>(94)

 

※本文を書くに当たり、鈴木しょう治さんのライナーノーツを大いに参考にしています。

 

オリジナルは93年<ジャイヴ>発『12 Play』。前作は、R.ケリー&パブリック・アナウンスメント名義なので、ソロ名義での最初のアルバムとなる。ここから怒涛の活躍が始まり、ブラック・ミュージックシーンのトレンドを作り上げるような存在となるのだが、児童性的虐待などの罪で2021年と22年に有罪評決を受け懲役31年の判決が下され、現在収監されている。告発自体は96年から成されており“事件”自体は91年という事なので、既にデビュー当時から怪しい人物だった可能性がある(一度無罪評決が出ている)。ミュージシャンは作品で判断すべきであり、私もR.ケリーのサウンドやヴォーカルは好きなだけに、彼の罪を考えると鬱々とした気分になる。

 

事件のこともあるが、当日本盤の帯に書いてある宣伝文句も気持ち悪い。また、その他にも、日本版の曲目リストでは(4)のスペルが「Your're」になっている(本レビューでは訂正済み)。さらに、各曲名に邦題がついていて、当方も()内に邦題を付記しているが、(9)が「ストリートに返れ」と表記されていた。おそらく「帰れ」の間違いと思われるのでここでは「帰れ」とした。リスト以外にも指摘したい部分があるのだが、根掘り葉掘りする必要も無いだろうからこの辺で控えておく。

 

R.ケリーのバイオを追ってみよう。67年シカゴ生まれ。本名ロバート・シルヴェスター・ケリー。母は教師でバプティスト派の教徒だが、父親の身元は不明で、R.ケリー自身実父を知らない。2人の姉と、弟と妹が居て、半分は血のつながりがあった。住んでいた地域は犯罪の巣窟のような場所で環境が悪かった。彼が5歳の頃新しい父親を迎えている。また、8歳の頃、ガールフレンドが年上の子供たちに突き落とされ川で溺死するという悲劇も味わっている。また、実弟の証言によればケリーとその弟は8歳年上の姉から性的虐待を受けていたと言う(姉は否定)。他にもトラウマになるような経験がウィキペディアに記されている。いずれにしろ、最終的には大罪を犯す事になるが、音楽の道が彼を一時救った事は間違いない。

 

音楽方面について書くと、8歳の頃から教会で歌い始め、13歳になるとハイドパーク・ケンウッド地区(閑静な住宅街)にあるケンウッド・アカデミーに入学。音楽教師に勧められて高校のタレントショーでスティーヴィー・ワンダーの「Ribbon In The Sky」を歌い1位となった。それまで音楽教師が音楽の道に進むよう進言していたものの、バスケットボールに打ち込んでいたケリーは断り続けていた。しかし、このステージを機にケリーは音楽を選んだ。高校中退後、ストリート・パフォーマンスを手始めに、結成したグループで素人参加番組のグランドチャンピオンになり、マイナーレーベルと契約。しかし、トラブルが発生し脱退。捨てる神あれば何とやらで、ヴィッキー・ワイナンズ主演のミュージカルのオーディションを受けていたケリーの素質をバリー・ハンカーソンが見抜き、マネージャーになると共に<ジャイヴ>レコードとの契約に手を貸した。バリーは、パブリック・アナウンスメントとしてのデビューから『12 Play』も加えた98年の『R.』までエグゼクティブ・プロデューサーを務めている。

 

本盤のプロデューサーは(1)(3)(7)(12)がティミー・アレン。他はR.ケリー自身が担当している(各種インストゥルメンツも彼が担当)。ティミーはチェンジやアトランティック・スターのメンバーだったが、<ジャイヴ>でプロデュース業に従事するようになり、R.ケリーの他、ハイ・ファイヴやジョーなどのプロデュースを務めた。本盤は、R&Bアルバム・チャートで9週連続1位、ビルボード200チャートで2位。2000年発の『TP-2.com』と2005年発の『TP.3 Reloaded』と合わせて3部作と言われている。

 

※文章が長くなったので、今回は5曲のご紹介とします。

 

1. Your Body's Callin'(やみつきボディ)

 

低音部が、存在感を保ちながらも全体を柔らかめに支えたサウンドを、ケリーが甘くしなやかに撫でる。R.ケリーのヴォーカルは、淫靡な感触よりも誠実な温もりを感じる。多くの人が自然と受け入れる歌声だ。ギターがジャズ系のボビー・ブルーム、キーボードはR.ケリー作品に多数参加しているジム・スラッタリー。(3)(7)もジム。3枚目のシングル(LPヴァージョンの他3曲のリミックス版)でホットR&B/ヒップホップソングチャートで2位、ホット100で13位に到達した。アリーヤをフィーチャーしたヴァージョンが「His & Hers Radio Edit」と「Prelude/His & Hers Mix」の2種類入っている。

 

2. Bump N' Grind(バンプ・アンド・グラインド)

 

2枚目のシングル(4ヴァージョン)。ホット100で1位、ホットR&Bソングチャートでは12週間1位(94年のアメリカでもっとも長く続いた曲)。官能的な内容とはいえ勇気づけられるようなパワーを感じる。その傑出した力強さを思う時、真摯に音楽の道を突き進んでくれたらと残念で仕方ない。

 

3. Homie Lover Friend(ラヴァー・フレンド)

 

R.ケリー自身のラップをフィーチャー。引きずるようなリズムに乗って、ゆったりめに展開しスムーズに歌声に繋げている。

 

4. It Seems Like You're Ready(君は準備OK)

 

ホットR&B/ヒップホップソングチャートで29位、リズミックトップ40チャートでも29位、ビルボード・エアプレイチャートで59位。ドゥルー・ヒルなどがサンプリング。あくまでテンダーなR&Bバラード。聴いていて気持ちが落ち着いてくる。終盤は力が入るが、盛り上りはナチュラルだ。

 

5. Freak Dat Body(フリーク・ダット・ボディ)

 

ヒップホップ側にグッと近づいた曲。これもR.ケリー自身のラップで、(3)よりも本格的に攻めている感じだ。

 

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2023年2月10日(金)また肥りだした

雨。朝食は、バタートーストとインスタントコーヒー、八朔入りヨーグルト。ウォーキングは出来ないのでエアロバイクを実施。念の為右膝アイシング。


ヨメ友邸へお届け物。前職会社の近くをひさしぶりに通る。ほとんど行かない大きめの100円ショップで買い物に勤しむ。パン屋とコンビニに寄って帰る。お昼はカップ麵(とんこつ)とチョコ練り込みパン。


昨日からほぼ1kg肥った。2/4以来連続して上昇している。こういう時に限って次の火曜日病院に行かなければならない。いつも体重を報告し「痩せなきゃ」と言われているので若干気が重いのである。


夕食は、イカ飯、太刀魚の塩焼き、ギョーザ、白菜の炒め物。


明日は、娘は福岡行き。


 


♪ R. Kelly - I Believe I Can Fly


 


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【試聴記】R・ケリー『アンタイトルド』

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どうやらR・ケリーは、また新しい地平に立ったようです。前作はヒップホップ、R&B~ロックっぽい曲まで、非常に多彩な展開を見せました。今回はヒップホップの基本態に戻った感じで、先ず黒いリズムを響かせる(というか轟かせる)事で、音世界を形作っていると思います。

『12プレイ』のエロ路線に戻ったと試聴コーナーに書いて有りましたが、あの頃は粘液質なエロでしたが、本盤は男らしく逞しいエロではないかと思います。勿論テンダーな感覚もありますが、それを圧するようにストリート感覚・ヒップホップ感覚に満ちていると思います。

しかも彼が凄いのは単に元に戻ったのではなく、冒頭に述べた通り新生面を見せているのです。リズムやビートについて上手く説明できません。全く新しいリズムという訳ではないでしょうが、ヴィヴィッドに耳に残ります。何故か解らないのですが、聴いていてアフリカの大地を感じました。別にポリリズミックでもないのですが、やはり黒さからの連想でしょうか。いずれにしても才人である事は間違いありません。私が最も気に入った黒人アーティストに捧げる言葉「変わりゆく変わらぬもの」を喜んで捧げます。

http://www.hmv.co.jp/product/detail/3672741

http://www.youtube.com/watch?v=QKqH-8TH_rs

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R・ケリーの存在証明

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R・ケリーの『ハッピー・ピープル/ユー・セイブド・ミー』。2枚組で、1枚目がダンス曲、2枚目がゴスペル曲という構成。聴きながらのレヴューです。ちょっととりとめが無くなるかも知れませんがご容赦下さい。本来ならこれを改めてまとめるのがスジでしょうが、あえて考え進んでいる過程をお見せします。考える方としては楽してますけど・・・。1枚目と2枚目を分けてブログします。

【DISC 1】ハッピー・ピープル

①ウェザー・マン・・・ラジオのジングルとDJ的語りで、時代を戻します。ほとんどステ
ィーヴィー・ワンダー風の曲調でスタートします。2曲目に自然とつながります。

②レッド・カーペット(ポーズ、フラッシュ)・・・マーヴィン・ゲイ風の「フゥー」という掛け声もかかり、①同様ダンサブルな曲。試聴コーナーにDISC 1は「ダンサブル・サイド」とも書いてあったので、ほとんどこの感じかな?性急な所の無いゆとりのリズムは我々オールドスクーラー向きです。

③ラヴ・シグナルズ・・・曲は切れ間なく続きます。ベースの微かなチョッパーと、ドラムの奇をてらわないリズムが心地よい。ここまでヴォーカルも良い感じ。歌が少し上手くなったか(失礼な)?もっとも、声を張り上げる部分がここまでは無し。ふと、思ったけどこの人プリンスと組んだらどうかな?・・・プリンスがちょっと黒くなるだけの話か。ジングルのような「L・O・V・E」で次の曲へ。

④ラヴ・ストリート・・・やっぱり、あんまり歌は上手くないか。ちょっと声がひしゃげたような感じになる、そのひしゃげ具合が気にかかります。それはともかく、ダンサブルは曲は続きます。バック・コーラスも昔風のフレーズを披露。

⑤レディーズ・ナイト(トリート・ハー・ライク・ヘヴン)・・・ギターのフレーズが微妙なアクセントになっています。しかし、ずっとここまでノン・ストップでダンス曲続いています。

⑥イフ・・・のりのりだったDJが静かに語り始めます。やや落ち着いた感じ。まさか続けて歌ってないだろうけど、一部ヴォーカルが苦しそうになる感じもある。またしても、ふと思いましたが、スティーヴィー・ワンダーをゲストに読んだら面白かったかも・・・あまりにおなじような感じで駄目か。曲の盛り上がり部分で声を重ねて、終わるとまたDJ風になります。「無事着地した」印象。

⑦ザ・グレイテスト・ショウ・オン・アース・・・ラヴ・バラードです。あー、マーヴィンに歌わせたい。いやいや、もう言いますまい。ちょっとクサいけど良い曲です。再び「L・O・V・E」のジングル。

⑧イッツ・ユア・バースデイ・・・これもやや落ち着いた感じ。「トゥ・トゥ・トゥ、トゥ・トゥ・トゥ・トゥ」とややディスコ風合いの手。

⑨ステッピン・イントゥー・ヘヴン・・・雰囲気をちょっと変えるタイトなダンス曲。やっぱりベースとドラムが軸です。このアルバムをここまで聴いてきて、R・ケリー的メロディーより、古臭い基本的リズム隊が印象に残ります。盛り上がった所で再びDJ登場。

⑩イフ・アイ・クッド・メイク・ザ・ワールド・ダンス・・・これとかはメロディアスですね。しかし、リズムは変わりません。元々ベイビー・フェイスとかと比べると、リズムは強調している人では有ったか・・・。しかし、ただ踊るための曲というわけでなく、全体に漂う温かい雰囲気は最初からずーっと続いてます。この辺はスティーヴィーの影響か?

⑪ハッピー・ピープル・・・マーヴィン度大。「マーシー・マーシー」とか歌いそうな出だしだった。いやホント、何度も言いますが、リズムを基礎にしたメロディー創りという、R・ケリーらしさをまた表明したアルバムといえるでしょう。
http://www.youtube.com/watch?v=ZbKFoUhBRPs

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【DISC 2】ユー・セイブド・ミー

①3ウェイ・フォーン・コール・・・今回楽しみだったケリー・プライスとの共演。出だしから来ました。DISC 1とはガラッと趣が変わり、解説に有った様に、ゴスペル風です。R・ケリーのこれまでの作品でも「ゴスペル」は重要な位置を占めています。もうひとつの重要な要素「官能」と「ゴスペル」は表裏一体です。気持ちを高ぶらせて、自分は孤独では無い事を知らしめ、愛を感じ心を豊かにするものです。スケベとかHのレベルではないものです。
ケリーの他にキム・バレルとモーリス・メイホーンも参加(不勉強で知りません)。

②ユー・セイヴド・ミー・・・タイトル曲が静かに歌われます。今回のアルバムに関しては、曲を整理して1枚にするという考えも有りますが、あえて彼はかつてのLPの感覚でA面とB面を創りたかったのではないでしょうか?聴く側にも雰囲気を変えさせ、R・ケリーの音楽に有るものをくっきりと浮かび上がらせ、より彼の存在が解りやすい作品にしたかったのかも、という気もします。
http://www.youtube.com/watch?v=CoT_7_nRgLY&feature=channel

③プレイヤー(Prayer)・チェンジズ・・・いかにもR・ケリー風バラード。DISC 1のようにリズムを強調するのも良いけど、こういうしっとり路線も泣けます。ゴスペル的コーラスがすかさず入れて、至上の時へ連れて行きやすい曲調です。R・ケリーの歌も一生懸命さが伝わります。

④ハウ・ディド・ユー・マネイジ・・・良い曲です。これはDISC 2の方が完成度が高いような感じです。1枚目での「ダンス曲集」というポリシーは理解しますけど・・・。そうかあ、そう考えるとこれはやっぱり2枚組で雰囲気を変えたのは成功かも知れません。

⑤アイ・サレンダー・・・バラードは続きます。ゴスペル・サイドというより、ゴスペルに影響を受けたバラード・サイドというのが正確な説明になるのかな。

⑥ホウェン・アイ・シンク・アバウト・ユー・・・R・ケリーの世界満喫ですね。結構歌も上手く聴こえます。こういう、バックが落ち着いた感じの方が彼に合ってるんだと思います。声を張り上げる部分も「聴ける」。

⑦ダイアリー・オブ・ミー・・・しっとり系。スティーヴィーぽさが出てます。やー、良い曲だわ。じわっと鳥肌立ってきます。この辺りの曲は甲乙付けがたく良い曲続いてます。

⑧スピリット・・・これはそうでもない。ちょっと盛り上げ方が急すぎる。タイトルからして気張りすぎたか・・・そんな単純な事はないでしょうけど。

⑨リープ(Leap)・オブ・フェイス(Faith)・・・また落ち着きました。いやあ、考えが二転三転して申し訳ないけど、やっぱり曲を絞って1枚にした方が良かったかも・・・本来ならそうすべき所だけど、どうしても分けたかったんでしょうね。どちらにしろ支持します。大団円的ゴスペル。クワイヤーと絡んだ時のヴォーカルワーク、なかなか自在な感じで良いです。

⑩ピース・・・さあ、最後の曲。平和を歌って終わりか。深い音のパーカッションをお供に歌い出します。後ろのコーラスも低く始まり、どこかアフリカ的、というか「民族的」といった方が近いか。終焉にふさわしい落ち着き方です。最後の最後は予想通り、アフリカのジャイブ・コーラスをちょっと匂わせ、すっと終わりました。しつこくなくお見事!

後、今回のはジャケットも昔のソウル風で、インナースリーブには、マーヴィンの『アイ・ウォント・ユー』のようなイラストも描かれています。彼に限らず、先人へのリスペクトを忘れず、しかも音で表現できる人は、今後も生き残り、素晴らしい作品を残してくれるはずです。

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